【直通特急は通過するが山陽電鉄本線の起点であり本社もある拠点】
山陽電鉄本線西代駅は神戸市長田区にある。山陽電鉄本線の起点で、山陽電鉄の本社もある拠点だが、神戸高速線との直通のため、中間駅の様相になっている。西代駅には神戸三宮〜山陽須磨間各駅に停車する黄色幕の直通特急とS特急が停車する。昼間時は黄色幕の直通特急が毎時2本、各駅に停まる須磨浦公園行き阪神特急が毎時2本、普通車が毎時2本運転されている。朝ラッシュ時には黄色幕の直通特急はないため、S特急と普通のみが停車で、上り7時台が7本、上り8時台が8本の運転となっている。夕方ラッシュ時下りは18時台に直通特急1本、普通5本が運転され、19時台は直通特急1本、東須磨行き阪神特急が1本、普通5本が運転される。
西代駅は1910年3月15日に兵庫電気軌道兵庫〜須磨間の開通とともに開業した。1933年6月6日には山陽電気鉄道の駅となり、1967年7月1日には橋上駅舎化された。1968年4月7日には神戸高速鉄道が開業し、電鉄兵庫〜当駅間が廃止され、山陽電鉄本線の起点となった。1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災で被災し、営業が停止された。同年6月18日に兼ねてから計画されていた地下駅の開業とともに営業を再開した。2006年10月28日のダイヤ改正からS特急停車駅となった。2009年3月20日ダイヤ改正では黄色幕直通特急の停車駅となった。
駅構内は地下ホーム2面2線で、ホーム有効長は18m級車両6両分ある。ホームから改札へはエレベーター、エスカレーターが設置されている。
改札は1ヶ所で地下1階にある。有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
神戸高速線との連絡駅になるが、山陽電鉄仕様の自動券売機が並んでいる。
出口は4ヶ所あり、このうち2ヶ所にはエレベーターも設置されている。南出口西側にはエレベーターが設置されている。
南口から西側を望むと山陽電鉄本社ビルが見える。南口東側にも出口がある。こちら側は高層住宅と住宅地が広がっている。
北口は県道21号線の北側にある。西側の出口と東側の出口の中間にエレベーターが設置されている。
県道21号線北側出口のエレベータ。
北側は小学校になっており、前を県道が走っているため、こちら側は単なる出入口となっている。駅周辺には珍しく駐輪場などがない。
西代駅の山陽電鉄本線2016年度1日あたりの乗車人員は1,011人で、うち定期利用者が680人となっている。定期比率は67.3%で、定期利用者は多い方と言える。10年前の2006年度と比較すると全体で2.9%減、定期利用者は1.4%増、定期外利用者は10.6%減となっている。
西代駅の神戸高速線2016年度1日あたりの乗車人員は3,178人で、うち定期利用者は1,568人となっている。定期比率は49.4%で、定期利用者が半数を割っている。10年前の2006年度と比較すると全体で34.1%増、定期利用者は34.7%増、定期外利用者は33.5%増となっており、いずれも利用者が増加している。