~JR和歌山線と競合する葛城高原への玄関口~
近鉄御所線近鉄御所駅は奈良県御所市にある。近鉄御所線の終点で、葛城山への連絡駅となっており、同山へ向かうバスが発着している。近くにJR和歌山線御所駅があり、間接的ではあるが、競合関係にある。近鉄御所駅は1930年12月9日に南和電気鉄道南和御所駅として開業した。1944年4月1日に関西急行に合併され、関急御所駅となった。同年6月1日に戦時統合で、近畿日本鉄道に合併され、近畿日本御所駅となった。1970年3月1日に現在の駅名である近鉄御所に改称された。
近鉄御所駅はホーム2面2線で、通常は駅本屋側の1面1線のみを使用している。ホーム有効長は4両分ある。
駅舎から2番線へは構内踏切があり、ここを渡ることになる。通常は閉鎖されており、2番線使用時のみ開放している。
近鉄御所駅は終点だが、線路は少し先に延びており、車両を留置することができる。
改札は1ヶ所で東側にのみ出られる構造になっている。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
出口も1ヶ所で駅東側にある。駅前にはロータリーがあり、葛城山への連絡バスやタクシーが発着している。
バス乗り場とタクシー乗り場は分離されている。バス乗り場はシーズン中には葛城山へ向かうハイカーで長蛇の列ができる。
駅から東へ徒歩5分ほどの距離にJR和歌山線御所駅がある。
近鉄御所駅の2015年度1日あたりの乗車人員は2,115人で、うち定期利用者は1,497人となっている。定期比率は70.8%で、結構高い。10年前の2005年度と比較すると全体で25.5%減、定期利用者は28.5%減、定期外利用者は17.1%減となっている。