【関西各駅探訪第399回】近鉄南大阪線河内天美駅

~南大阪線大阪方のネグラ天美車庫を併設する~

河内天美

近鉄南大阪線河内天美駅は大阪府松原市にある。普通しか停まらない駅だが、天美車庫を併設しているため、特急車両から一般車両まで回送電車の出入りは多い。また、中央に通過線を持つ新幹線タイプの追い越し駅のため、当駅で優等列車を待避する普通電車も多い。阪南大学の最寄駅で、阪南大学前の副駅名が付けられている。1923年4月13日に大阪鉄道の天美車庫前駅として開業した。1933年4月1日に河内天美駅に改称した。1943年2月1日には大阪鉄道が関西急行に合併され、同社の駅となった。1944年6月1日に戦時統合により、関西急行が近畿日本鉄道に合併され、近鉄南大阪線の駅となった。1957年に上り待避線、1972年に下り待避線が設置され、現在の配線となった。1993年7月には地下駅舎が完成した。

河内天美

ホーム2面4線で、中央に上下通過線があり、待避線にのみホームがある駅構造になっている。南海高野線住吉美、JR阪和線上野芝、近鉄奈良線瓢箪山、阪急神戸線六甲などと同様の構造で、新幹線によく見られる線路配置である。

河内天美

ホーム有効長は普通しか停まらないため6両分となっている。

河内天美

橿原神宮前方に引上げ線があり、天美車庫への出入庫などに使用される。

河内天美

下りホーム東側に天美車庫が広がっている。

河内天美

改札は1ヶ所で地下にある。上下ホームとは地下道で結ばれている。有人改札でICカード対応の自動改札機や自動券売機が設置されている。

河内天美

特急は停車しないが、特急券販売の窓口があり、定期券も購入できる。特急券、定期券の自動券売機もある。

河内天美

出口は2ヶ所で、東口と西口がある。東口がメインで、ロータリーがあり、近鉄バスも発着している。

河内天美

東口側に阪南大学もあるので、朝夕には学生の利用で賑わう。

河内天美

西口は駅前の商店街があり、駅周辺の道路は狭く、車が1台通れるかといったところである。

河内天美

河内天美駅前の商店街トレビアン天美。

河内天美駅の2016年度1日あたりの乗車人員は8,395人で、うち定期利用者は5,217人となっている。定期比率は62.1%で、近年の傾向からすると高い方と言える。10年前の2006年度と比較すると全体で4.3%減、定期利用者は13.8%減で、定期利用者を大きく減らしている。その反面定期外利用者は16.7%増加しており、定期利用からICカードなどへ移行した利用者が多いものと思われる。

  

鉄道コム

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