【関西各駅探訪第231回~京都丹後鉄道宮豊線与謝野駅~】

【丹後山田鉄道資料館でかつての駅の繁栄に思いを馳せる】

与謝野

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京都丹後鉄道宮豊線与謝野駅は京都府与謝郡与謝野町にある。国鉄宮津線時代に丹後山田駅として1925年7月31日開業した。JR発足後、1990年4月1日宮津線が第三セクター北近畿タンゴ鉄道に転換した時に、丹後山田から野田川に改称された。2015年4月1日にKTRの事業者がWILLER TRAINSに移管された時に、野田川から現駅名の与謝野に改称された。なお、2013年7月10日からは美心 与謝野の愛称名が付けられている。

与謝野

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駅構内はホーム2面3線で、宮豊線の駅としては規模が大きい部類に当たる。1番線は当駅折り返し列車と下り列車の特急待避時に使用される。2番線は下り豊岡方面、3番線は上り宮津方面への列車が発着する。駅舎は3番線側にある。

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1・2番線から駅舎へは構内踏切を渡ることになるが、構内踏切は豊岡方に寄っており、ホームが途切れたところからさらに専用道を通って踏切を渡るため、列車を降りてからかなり歩くことになる。

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改札は1ヶ所のみで、業務委託駅有人となっており、切符の販売も行われている。普通切符は自動券売機が設けられており、そちらで購入することができる。

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駅舎は三角屋根が特徴の建屋で、駅改札室、待合室の他に丹後山田駅鉄道資料館も併設されている。駅前は広く、バスの乗り入れもあり、丹後海陸交通のバス路線が乗り入れている。

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駅ではレンタサイクルも扱っており、加悦鉄道跡がサイクリングロードとして整備されており、加悦方面までサイクリングを楽しむこともできる。

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国鉄時代には丹後山田駅に加悦鉄道が乗り入れていた。その跡地には駅名板が設けられ、かつて加悦鉄道が発着していたことが記されている。ここから廃線跡がサイクリングロードになっており、駅で自転車を借りてサイクリングに出ることができる。

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駅の待合室に隣接して丹後山田駅鉄道資料館がある。丹後山田駅時代の駅構内を再現したNゲージや丹後山田駅時代の時刻表や駅の設備などが展示されており、宮津線最後の時に付けられたありがとう宮津線のヘッドマークも飾られている。


与謝野駅の2015年度1日あたりの乗車人員は310人で、うち定期利用者が244人となっている。定期比率は78.8%で高い。ローカル線はやはり高校生の通学利用が柱となっている。10年前の2005年度と比べると6.6%乗車人員が増加しており、定期利用者は11.3%と増加している。その反面定期外利用者は7.7%減少している。数値は小さく、各年で変動もあるので実態がイマイチ読めないが、今回の数値は増加しているが、ほぼ横ばいで推移していると見るのが妥当だろう。

  

鉄道コム

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