関西各駅探訪第93回~京阪宇治線観月橋駅~

【天下人が催した月見の宴を由来に持つ】

観月橋

観月橋

京阪宇治線観月橋駅は、京都市伏見区にある。近くに近鉄京都線が走っており、巨大トラス橋として有名な澱川橋梁が宇治川に架かっている。観月橋駅は1913年(大正2年)6月1日に京阪宇治線開通と同時に開業した。1943年(昭和18年)10月1日に会社合併により京阪神急行電鉄の駅となった。1945年(昭和20年)9月15日に輸送混乱防止のため、使用を中止した。同年11月8日に営業を再開した。1949年(昭和24年)12月1日に会社分離により京阪電気鉄道の駅となった。1981年(昭和56年)にプラットホームに視覚障害者用誘導ブロックを新設した。1987年(昭和62年)9月に宇治行きホームに車椅子対応のスロープが設置された。

観月橋

観月橋

対向式ホーム2面2線の構造で、ホームは宇治線の最大編成両数5両分あるが、電車は全て4両編成で運転されている。

観月橋

観月橋

観月橋駅下り宇治方面行き改札。改札は2ヶ所あり、上下線が個別の改札となっている。このため、反対側のホームに移るには踏切を渡る必要がある。

観月橋

上りホーム側の改札。狭いところに自動券売機と自動改札が設置され、バリアフリーのため、ホームまでのアクセスはスロープ状になっている。

観月橋

観月橋

観月橋駅近くを走る近鉄京都線の澱川橋梁。この鉄橋は、かつて軍事演習の妨げになるとして、河川への橋脚建設を軍に反対されたことから生まれた巨大トラス橋である。

観月橋

観月橋駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は2,877人で、うち定期利用が1,249人となっている。定期比率は43.4%で、ICカードの移行などにより定期客の減少、定期外客の増加の傾向にある。10年前の2004年度には、2,874人の利用者があったので、ほぼ横ばいで推移している。

観月橋

観月橋

京阪宇治線は普通のみの運転で、観月橋駅にも普通しか停まらない。以前は本線直通の急行の設定もあり、宇治線内は各駅に停車していたので、観月橋も急行停車駅だった。現在、データイムは10分毎の運転で、平日朝ラッシュ時には、上り中書島方面行きは、7時台、8時台ともに毎時7本の運転となっている。平日夕方ラッシュ時は、データイムと同じく10分毎の運転となっている。電車は全て線内運転である。最終電車は、下りが観月橋発0時20分の普通宇治行きで、この電車は中書島で、淀屋橋発23時40分の特急三条行き、出町柳発23時58分の特急枚方市行きと連絡している。上り最終は、観月橋発0時47分の普通中書島行きとなっている。

  

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