関西各駅探訪第156回~南海高野線汐見橋駅~

【かつて高野線のターミナル駅も今は都会の中のローカル駅】

汐見橋

汐見橋

南海高野線汐見橋線汐見橋駅は、大阪市浪速区にある。南海高野線の起点となる駅だが、汐見橋からの線路は岸里玉出で南海本線とは繋がっているが、難波からの高野線の線路とは分断されている。この為、現在は高野線の起点という性格はなく、南海汐見橋線の起点となっている。阪神なんば線桜川駅、地下鉄千日前線桜川駅と連絡している。

汐見橋駅は1900年(明治33年)9月3日に高野鉄道が大小路駅(現・堺東駅)から延伸した際の終着駅にあたる道頓堀駅として開業した。1901年(明治34年)1月1日に汐見橋駅に改称した。1907年(明治40年)11月15日に会社合併により高野登山鉄道の駅となった。1915年(大正4年)4月30日に社名変更により大阪高野鉄道の駅となった。1922年(大正11年)9月6日に会社合併により南海鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1947年(昭和22年)6月1日に路線譲渡により南海電気鉄道の駅となった。1949年(昭和24年)6月に戦災復旧工事が竣工した。1956年(昭和31年)11月16日に駅舎が改築された。2020年(令和2年)10月4日に駅舎外側に壁面アート完成した。

汐見橋

汐見橋

汐見橋駅は島式ホーム1面2線で、行き止まり式になっている。

汐見橋

汐見橋

改札は1ヶ所のみで、有人改札となっている。ICカード対応の自動改札機が設置されている。

汐見橋

汐見橋

駅舎内には、開業当初の古い地図が壁に掲げられており、歴史を感じさせてくれるが、相当痛んでおり、何が描かれているのかわかりにくい。

汐見橋

汐見橋

駅の東側には阪神高速堺線が走っており、駅の目の前は、千日前通りと新なにわ筋が交差する汐見橋の交差点となっている。駅近くに阪神なんば線桜川駅の出入口があり、同線の桜川駅は当駅の真下に位置している。阪神との乗り換えは比較的便利だが、千日前線の桜川とは少し離れており、400mほど東にある。

 汐見橋駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、287人で非常に少ない。とはいっても阪神なんば線開業後は、利用者が微増しており、数は少ないが利用者は増加傾向にある。もっとも、なにわ筋線が当駅を経由せず難波経由で、ほぼルートが固まったことから、汐見橋線の先行きが不透明になったと言える。汐見橋駅も1日の乗降客がやっと500人を超えたという状況では、路線の存続が危ぶまれてもおかしく。

  

鉄道コム

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