【関西各駅探訪第15回】JR宝塚線川西池田駅

C603

【源満仲も見守る川西市の中心駅】

1.川西池田駅概要

JR宝塚線川西池田駅は摂津鉄道の終点池田駅が起源とされている。1893年12月12日摂津鉄道の池田駅として開業した。開業当時は現在の呉服橋付近に駅があり、対岸の池田の名が駅名となった。後に阪鶴鉄道が宝塚方面へ延伸するため、駅を移転した。移転先は現在よりも西寄りに位置しており、1901年4月1日に現在の位置に移転した。阪鶴鉄道国有化後も池田駅のままだったが、川西町ができて、同町からの改名要請もあったが、池田市からも駅名を残すよう国鉄に要請が出たため、間を取った形で川西池田の駅名に改称された。以後川西池田の駅名称のまま推移している。実際には池田市とは縁もゆかりもないところに駅があり、知らない人が見ると川西市と池田市の境にあるのかと思われがちだが、実際には池田市からは離れた川西市の中心部の南に駅がある。1989年3月11日ダイヤ改正からJR宝塚線の快速の運転が開始され、同駅も快速停車駅となっている。なお、特急列車は全て通過する。

川西池田

川西池田

2.川西池田駅周辺

川西池田

川西池田

川西池田駅は阪急、能勢電の川西能勢口駅の至近に駅がある。川西市市役所へは川西能勢口駅の方が近いが、両駅は500mほどしか離れておらず、しかも川西池田駅の橋上駅舎から延びるデッキが阪急百貨店、アステ川西のショッピングビルにつながっており、その反対側で阪急川西能勢口駅とつながっている。デッキには屋根が付いており、雨の日でも傘をささずに川西池田駅と川西能勢口駅の間を行き来できる。北側にはバスターミナルもあるロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。駅前広場は比較的広い。川西池田駅北側はこのように川西能勢口駅まで連なる街が広がっているが、駅南側は自転車置き場と田畑が混在するような景色になっており、北側のような街ではなく、のんびりとした風景が展開されている。南側はクルマの乗り入れが困難なほど駅前の道路は狭い。

川西池田

川西池田

 3.駅構内

川西池田

川西池田

ホーム2面4線の橋上駅舎で、ほぼ終日に渡って快速と普通が緩急接続を行っている。同駅で待避する普通はドアの締め切りが行われており、車内温度を維持するサービスが行われている。

川西池田

川西池田

改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。橋上駅舎ではリニューアルされたキオスクとハートインのコンビニが営業している。

川西池田

川西池田

改札にはみどりの窓口が設置されており、みどりの券売機も設置されている。

川西池田

川西池田

駅舎は先述したとおり、北側ではデッキでショッピングビルや阪急川西能勢口駅とつながっている。

 

川西池田

川西池田

4.バス路線

川西池田

川西池田

駅北側にバスターミナルがあり、阪急バスが発着している。清和台、日生中央、けやき坂、満願寺、JR伊丹方面へ路線が出ている。

5.乗降者数


2015年度兵庫県統計データでは、乗車人員が19,789人/日、うち定期利用は14,160人/日となっている。近年は定期利用者が減少傾向にあるが、ここでは定期利用者が堅調で70%を超える利用率となっている。私鉄が導入しているPITAPAでは割引などにより、定期利用と同等の機能を持たせているものもあるが、JRのICOCAは単純にIC定期の機能しかないため、JRではまだまだ定期利用客は多い。10年前の2005年度よりも総数、定期利用ともに増加している。

6.ダイヤ

MA2

JR宝塚線は終日15~30分サイクルで運転されている。データイムは丹波路快速が30分毎の運転、大阪~宝塚間の快速が30分毎の運転で、普通は15分毎の運転となっている。快速と普通は同駅で緩急接続を行う。以前は東西線直通の快速も運転されていたが、データイムは全て塚口止まりとなり、川西池田には姿を見せなくなった。データイムの普通は全て尼崎からJR神戸線~JR京都線へと直通しており、東西線直通の運転はない。朝ラッシュ時は大阪方面上り7時台に丹波路

S54

快速3本、快速大阪行き3本、東西線直通快速3本、普通6本が運転されている。普通は2本が東西線直通となっている。夕方ラッシュ時は下り大阪発の快速が3本/H、東西線直通の快速が4本/H、普通が4本/H運転されている。普通は全てJR神戸線~JR京都線直通で、東西線直通は快速のみとなっている。下り最終電車は四条畷発23時53分の普通宝塚行きで、同列車は北新地を0時21分に出る。また、尼崎では大阪発0時28分の普通西明石行き最終と連絡している。その前を走る最終の新快速とも連絡しており、同列車は京都発23時54分となっている。上り最終は川西池田発0時00分の普通四条畷行きで、同列車は新三田始発で運転されている。

川西池田

川西池田

川西池田駅に鎮座する源満仲のブロンズ像。清和源氏で、多田源氏の祖とも言われる満仲公は川西池田ゆかりの武将である。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました