【関西各駅探訪第366回】JR山陰本線和田山駅

【レンガ造りの機関庫が歴史を物語る但馬牛の故郷】

和田山

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JR山陰本線和田山駅は兵庫県朝来市にある。山陰本線と播但線が連絡する陰陽の結節点で、国鉄時代には機関庫があり、連絡駅として栄えた。1906年4月1日に播但線の前身である山陽鉄道が新井から当駅まで延伸され開業した。同年12月1日には国有化されて国鉄の駅となった。1908年7月1日には八鹿までの延伸が開業。1911年10月25日に福知山への延伸が完成し、現在の路線網を形成した。この時点では姫路方面はもちろわ八鹿、福知山方面も播但線とその支線という扱いだった。、1912年3月1日に線路名称が改正され、福知山から香住までは山陰本線となり、播但線は和田山から飾磨までの路線となった。

和田山

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駅構内は2面4線で、山陰本線と播但線がそれぞれ1面2線を使用する形になっている。

和田山

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北側から1番線となっており、山陰本線上りが使用する。2番線は山陰本線下りで、3番線は中線でホームはなく、4番線は山陰本線下りと播但線、5番線は播但線列車が使用する。

和田山

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播但線には留置線があり、昼間には気動車が休んでいる姿が見られる。

和田山

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改札は1ヶ所で、南側にだけある。駅舎の2階部に改札がある。有人改札で、自動改札機の設置はなく、ICOCAなどのICカードも利用できない。

和田山

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改札付近には待合室や売店、コインロッカーが設置されている。かつてはホームに立ち食いそばや駅弁の販売が行われていたが、今はなくなっている。

和田山

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出口も1ヶ所で、南側だけに出られる構造になっている。

和田山

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東側にロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。

和田山

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駅前にはモー牛牛づめ弁当で有名な駅弁の販売店がある。駅弁ながら今は駅構内での販売は行われていない。

和田山

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駅の北側には旧豊岡機関区和田山支所のレンガ造りの機関庫や給水塔が残っている。

和田山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は693人で、うち定期利用者は442人となっている。定期比率は63.8%で、ローカル区間の駅としては定期比率はそれほど高くない。特急停車駅だけに定期外利用もそこそこあると言える。10年前の2006年度と比較すると全体で15.8%減、定期利用者は15.0%減、定期外利用者はさらに減っており17.2%も減少している。高速道路の延伸などにより特急利用者などが影響を受けて利用者が減少していると見られる。

  

鉄道コム

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