山陽電鉄本線(西代~山陽明石間)ガイド【風光明媚な明石海峡を望みながら走る】

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1.概要

会社名 山陽電気鉄道
路線名 本線
区間 西代~山陽姫路
営業キロ 54.7km
駅数 43駅
平均駅間距離 1.31km
所要時分 高速神戸~山陽姫路間
54分
表定速度 64.7km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流電化
線路 複線
保安方式 ATS
最高速度 110km/h
最大編成両数 6両

山陽電鉄本線は、西代と山陽姫路を結ぶ54.7kmの複線直流1500V電化路線で、山陽電鉄の基軸路線となっている。西代から先神戸高速鉄道に直通しており、新開地、高速神戸を経て阪神本線に乗り入れ、特急は直通特急として阪神梅田、普通は阪神三宮まで乗り入れている。同様に一部普通車は阪急三宮まで乗り入れている。運転は阪神梅田~姫路間を結ぶ直通特急、阪神三宮、高速神戸、新開地~姫路間で運転される普通を中心に、朝ラッシュ時と夜間にはS特急が運転されている。かつては阪急六甲や阪神大石まで乗り入れる電車が数多く運転されていたが、直通特急の増発により阪急、阪神ともに普通車の乗り入れは三宮までとなった。また、阪急電車の山陽乗り入れも中止され、阪急電車は全て新開地止まりとなっている。直通特急増発により、山陽特急(神戸高速もしくは阪神、阪急三宮発着)はダイヤの狭間における設定のみとなっている。

駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 営業キロ 所在地 開業年月日
SY 01 西代 0km 3.5km 神戸市長田区 1910/3/15
SY 02 板宿 1km 1km 4.5km 神戸市須磨区 1910/3/15
SY 03 東須磨 0.8km 1.8km 5.3km 神戸市須磨区 1910/3/15
SY 04 月見山 0.8km 2.6km 6.1km 神戸市須磨区 1910/3/15
SY 05 須磨寺 0.7km 3.3km 6.8km 神戸市須磨区 1910/3/15
SY 06 山陽須磨 0.4km 3.7km 7.2km 神戸市須磨区 1910/3/15
SY 07 須磨浦公園 1.4km 5.1km 8.6km 神戸市須磨区 1947/10/1
SY 08 山陽塩屋 1.7km 6.8km 10.3km 神戸市垂水区 1913/5/11
SY 09 滝の茶屋 1km 7.8km 11.3km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 10 東垂水 0.8km 8.6km 12.1km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 11 山陽垂水 1km 9.6km 13.1km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 12 霞ヶ丘 1.1km 10.7km 14.2km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 13 舞子公園 0.8km 11.5km 15km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 14 西舞子 0.9km 12.4km 15.9km 神戸市垂水区 1917/4/12
SY 15 大蔵谷 1.9km 14.3km 17.8km 明石市 1917/4/12
SY 16 人丸前 0.6km 14.9km 18.4km 明石市 1917/4/12
SY 17 山陽明石 0.8km 15.7km 19.2km 明石市 1917/4/12
SY 18 西新町 1.2km 16.9km 20.4km 明石市 1923/8/19
SY 19 林崎松江海岸 1.5km 18.4km 21.9km 明石市 1941/5/3
SY 20 藤江 2km 20.4km 23.9km 明石市 1923/8/19
SY 21 中八木 1.4km 21.8km 25.3km 明石市 1923/8/19
SY 22 江井ヶ島 1.7km 23.5km 27km 明石市 1923/8/19
SY 23 西江井ヶ島 1.4km 24.9km 28.4km 明石市 1923/8/19
SY 24 山陽魚住 0.7km 25.6km 29.1km 明石市 1923/8/19
SY 25 東二見 1.7km 27.3km 30.8km 明石市 1923/8/19
SY 26 西二見 1.3km 28.6km 32.1km 明石市 2004/8/21
SY 27 播磨町 1.3km 29.9km 33.4km 加古郡 1923/8/19
SY 28 別府 2.3km 32.2km 35.7km 加古川市 1923/8/19
SY 29 浜の宮 1.9km 34.1km 37.6km 加古川市 1923/8/19
SY 30 尾上の松 1.4km 35.5km 39km 加古川市 1923/8/19
SY 31 高砂 1.8km 37.3km 40.8km 高砂市 1923/8/19
SY 32 荒井 1.2km 38.5km 42km 高砂市 1923/8/19
SY 33 伊保 1.2km 39.7km 43.2km 高砂市 1923/8/19
SY 34 山陽曽根 1.6km 41.3km 44.8km 高砂市 1923/8/19
SY 35 大塩 1.5km 42.8km 46.3km 姫路市 1923/8/19
SY 36 的形 1.4km 44.2km 47.7km 姫路市 1923/8/19
SY 37 八家 2km 46.2km 49.7km 姫路市 1923/8/19
SY 38 白浜の宮 1.4km 47.6km 51.1km 姫路市 1923/8/19
SY 39 妻鹿 1.4km 49km 52.5km 姫路市 1923/8/19
SY 40 飾磨 1.9km 50.9km 54.4km 姫路市 1923/8/19
SY 41 亀山 1.4km 52.3km 55.8km 姫路市 1923/8/19
SY 42 手柄 1.1km 53.4km 56.9km 姫路市 1958/8/1
SY 43 山陽姫路 1.3km 54.7km 58.2km 姫路市 1923/8/19

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2.歴史

山陽電鉄本線は1910年(明治43年)3月15日に兵庫電気軌道として兵庫~須磨(現在の山陽須磨)間が開業した。1912年(明治45年)7月11日に須磨~一ノ谷間が開業した。1913年(大正2年)5月11日に一ノ谷~塩屋(現在の山陽塩屋)間が開業した。7月9日に敦盛塚~東塩屋間に(臨)境浜海水浴駅が開業した。

1917年(大正6年)4月12日に塩屋~明石(明石港近くにあった)間が開業し、電鉄兵庫~明石間全通。大手駅を須磨東口駅に改称し、新たに板宿~須磨東口間に大手駅が開業。須磨駅を須磨駅前駅に改称した。1921年 – 1923年に大開通~長田間に(臨)長田神社前駅が開業。毎月1日・15日のみ停車。

1923年(大正12年)8月19日に神戸姫路電気鉄道が明石駅前(現在の山陽明石)~姫路駅前(現在の山陽姫路)間が開業した。1924年(大正14年)1月16日に高砂町駅を電鉄高砂駅に、曽根町駅を電鉄曽根駅に、飾磨町駅を電鉄飾磨駅に改称した。

1927年(昭和2年)1月1日に宇治川電気が兵庫電気軌道を合併した。4月1日に宇治川電気が神戸姫路電気鉄道を合併した。12月6日に旧神戸姫路電気鉄道の明石駅前駅を旧兵庫電気軌道の駅に統合した。1928年(昭和3年)8月26日に兵庫~姫路駅前間直通運転を開始。12月8日に山田(現在の西舞子)~大蔵谷間の線路を移設。1931年(昭和6年)12月23日に大蔵谷~明石駅前~西新町間を新線に切り替え、明石駅前を旧神戸姫路電気鉄道の駅の位置に戻した。人丸前駅、遊園地前駅も移転。1932年(昭和7年)12月9日に東塩屋~東垂水間線路移設。敦盛塚~塩屋間の東塩屋駅を廃止。

1933年(昭和8年)6月6日に宇治川電気が鉄軌道事業を山陽電気鉄道に分離譲渡。1934年(昭和9年)9月18日に特急を運転開始。当時の特急停車駅は兵庫・長田・明石・飾磨・姫路。12月19日に明石高女前駅が開業。1935年(昭和10年)8月1日に舞子駅を舞子公園駅に、山田駅を舞子駅に改称した。1937年(昭和12年) 舞子駅を西舞子駅に改称した。

1939年(昭和14年)12月に明石駅前~明石間を廃止。1941年(昭和16年)5月3日に電鉄林崎駅が開業。1943年(昭和18年)11月20日に国鉄との連絡駅である兵庫駅を電鉄兵庫駅、須磨駅前駅を電鉄須磨駅、塩屋駅を電鉄塩屋駅、垂水駅を電鉄垂水駅、明石駅前駅を電鉄明石駅、姫路駅前駅を電鉄姫路駅と、それぞれ「電鉄」を冠した名に改称した。電鉄兵庫~長田間の大開通駅を貨物駅に変更。板宿~須磨東口間の大手駅、電鉄須磨~敦盛塚間の一ノ谷駅、電鉄垂水~歌敷山間の五色山駅、人丸前~電鉄明石間の遊園地前駅を休止した。

1944年(昭和19年)4月1日に須磨東口駅を東須磨駅、江井ヶ島西口駅を西江井ヶ島駅、別府北口駅を電鉄別府駅、亀山御坊駅を電鉄亀山駅に改称した。4月20日に特急運転を中止。1945年(昭和20年)7月20日に一ノ谷駅~電鉄塩屋間の敦盛塚駅、西江井ヶ島~東二見間の魚住駅を休止。1946年(昭和21年)8月3日休止中の一ノ谷駅・遊園地前駅・大手駅を廃止。

1947年(昭和22年)10月1日に須磨浦公園駅が開業(当時は臨時駅)。11月15日から魚住駅が営業再開。1948年(昭和23年)(臨)境浜海水浴駅を廃止。3月1日に電鉄須磨~電鉄明石間の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。9月30日から須磨浦公園駅を通年営業化。10月1日に休止中の敦盛塚駅を廃止。10月21日に電鉄兵庫~電鉄須磨間の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧し全線の電圧統一。12月14日に大蔵谷~人丸前間の明石高女前駅廃止。大蔵谷駅が移転した。

1949年(昭和24年)4月15日から特急の運転を再開。1951年(昭和26年)10月1日に休止中の五色山駅を廃止。1952年(昭和27年)8月21日に(貨)大開通駅を廃止。1957年(昭和32年)9月18日に須磨浦公園駅を移転。須磨浦ロープウェイ開業。

1961年(昭和36年)10月1日に魚住駅を電鉄魚住駅に改称した。1964年(昭和39年)6月1日に歌敷山駅を廃止し、300m東方に霞ヶ丘駅が開業した。1967年(昭和42年)6月18日に電鉄塩屋駅において下り普通電車が爆破される事件が発生した。

1968年(昭和43年)4月7日に神戸高速鉄道を経て阪急電鉄・阪神電鉄と相互直通運転開始。電鉄兵庫~西代間が前日限りで廃止。11月23日に中八木~江井ヶ島間で列車衝突事故。電鉄姫路行き普通電車が誤って通過した中八木駅に戻るため、退行中に後続の東二見行き普通電車と衝突。後続電車の運転士死亡、乗客72人負傷。1970年(昭和45年)12月14日ダイヤ改正で、昼間の特急を30分間隔から20分間隔に増発した。

1974年(昭和49年)12月1日ダイヤ改正で、特急の最高速度を85km/hから90km/hに向上。1977年(昭和52年)12月27日に西代~電鉄明石間を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更(電鉄明石駅以西は開業当初から鉄道)。1984年(昭和59年)3月25日ダイヤ改正で、特急の最高速度を100km/hに向上(電鉄明石~高砂間、飾磨~電鉄姫路間)し、昼間20分間隔から15分間隔に増発。急行を運転休止。5月5日に阪急六甲駅構内で阪急特急列車との衝突事故発生。

1985年(昭和60年)4月22日に須磨寺~月見山間で阪神梅田行きの阪神電車が脱線。脱線した車両は構造上の欠陥が見つかりそのまま廃車となった。1987年(昭和62年)12月13日ダイヤ改正で、電鉄高砂~電鉄飾磨間における特急の最高速度を100km/hに向上し、板宿駅が特急停車駅となった。通勤特急の運転を開始した。

1991年(平成3年)4月3日に明石市内連続立体化工事による高架化完成。電鉄明石駅・人丸前駅が高架化。4月7日一部の特急で6両編成化、通勤特急をS特急として運転開始。網干線直通列車廃止。電鉄須磨駅・電鉄塩屋駅・電鉄垂水駅・電鉄明石駅・電鉄魚住駅・電鉄曽根駅・電鉄姫路駅を、それぞれ「山陽○○駅」に改称した。電鉄別府駅・電鉄高砂駅・電鉄飾磨駅・電鉄亀山駅を、それぞれ別府駅・高砂駅・飾磨駅・亀山駅に改称した。電鉄林崎駅を林崎松江海岸駅に、本荘駅を播磨町駅に改称した。特急の最高速度を東二見~高砂間で110km/hに、舞子公園~山陽明石間で105km/hに向上した。

1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災で全線不通になった。1月18日から山陽明石~山陽姫路間で運転再開。1月27日から霞ヶ丘~山陽明石間で運転再開。1月30日から滝の茶屋~霞ヶ丘間で運転再開。翌日に山陽姫路~滝の茶屋間での特急の運転を再開。2月21日から東須磨~須磨寺間で運転を再開。3月24日から板宿~東須磨間で運転を再開。板宿駅は地下駅・下り線を使用。4月9日から須磨寺~山陽須磨間で運転を再開。4月18日から山陽須磨~須磨浦公園間で運転を再開。6月16日から須磨浦公園~滝の茶屋間で運転再開。6月18日から西代~板宿間が地下線として復旧し全線開通した。

1998年(平成10年)2月15日ダイヤ改正で、阪神梅田~山陽姫路間を結ぶ直通特急を運転開始。阪急電鉄との相互直通運転、特急・普通の阪急六甲乗り入れを中止した。2001年(平成13年)3月10日ダイヤ改正で、阪神三宮(現在の神戸三宮)以東の乗り入れ列車は直通特急のみ、特急・普通の阪神大石乗り入れは中止し阪神三宮発着とした(ただし阪神三宮~阪神大石間は回送での乗り入れは継続)。S特急の停車駅に月見山を追加した。

2004年(平成16年)8月21日に西二見駅が開業。2006年(平成18年)3月26日に山陽姫路駅改良工事および山陽姫路~手柄間線路切替工事のため、同区間が終日運休、山陽電鉄バスによる代替輸送を実施。特急・直通特急は、飾磨止めになった午前中の下り1本を除くすべてが手柄で折り返し運転。同年10月28日ダイヤ改正で、深夜の下り列車が姫路まで延長。S特急の停車駅に西代駅を追加

2011年(平成23年)3月1日から駅構内の喫煙コーナーを廃止し、駅構内を全面禁煙化。2013年(平成25年)2月12日に荒井駅付近で踏切障害による脱線事故が発生し、列車の運転士と乗客14人、トラックの運転手が重軽傷を負った。東二見~飾磨間が運転見合わせ。翌日も高砂~大塩間が運休。同年2月14日の始発より通常運行に復帰。

2014年(平成26年)4月1日から全駅に駅ナンバリングを導入された。2015年(平成27年)6月20日に西新町駅が高架化された。2020年(令和2年)3月14日に下りS特急の停車駅に東須磨駅を追加した。

3.路線ガイド

西代は山陽電鉄本線の起点だが、全ての電車が同駅をスルーして神戸高速鉄道に乗り入れている。地上には立派な山陽電鉄本社が社屋を構えているが、ダイヤ上は単なる中間駅となっている。駅構造は地下ホーム2面2線となっている。西代を出ると右にカーブして須磨区に入って板宿となる。地下ホーム2面2線で、板宿には直通特急以下全列車が停車する。同駅でも神戸市交と連絡しており、三宮と同駅間では激しい争いが行われている。山陽としては西代以東は自社の路線でないためあまり力が入らないかもしれないが、神戸高速の運賃は地下鉄に比べて安いのでなんとか利用者を増やす施策があってもよさそうだ。もっとも板宿では西代~板宿間の山陽の初乗り運賃も上乗せされるのでそれほど安くはならない。

板宿を出ると地上に出る。右手に東須磨の車庫を見て2面4線の東須磨となる。東須磨は車庫があることもあり折り返しの普通車も運転され、同駅始発の阪神特急も運転されている。東須磨を出ると阪神高速神戸線がオーバークロスして2面2線の月見山となる。同駅手前の神明道路との交点の踏切は渋滞が激しい。踏切渋滞解消の為立体化したいところだが、線路側では地下化する以外に手はなさそうだ。月見山は駅から南へ約500mほどのところをJR神戸線が走っており、須磨海浜公園駅がある。以前は月見山には直通特急は停車しなかったが、須磨海浜公園駅開業後、直通特急を停めて、JRに対抗している。民家の路地裏のような狭い所を走り、左にカーブして2面2線の須磨寺を過ぎると、右にカーブしてすぐに2面4線の山陽須磨となる。国道2号線を挟んで海側にJR須磨があり、競合している。山陽須磨は海岸に近く、山側は開けていないので乗降客は山陽、JRともにあまり多くない。直通特急以下全ての列車が停車し、昼間時の普通車は半数が当駅折り返しで運転されている。山陽須磨には折り返し設備がないため、普通車は一旦東須磨まで回送される。

山陽須磨を出ると山の手の高台を走る。国道2号線、JR神戸線を見下ろす形で走るが、対岸には淡路島も見えて景色がいい。2面2線で明石方に折り返し線がある須磨浦公園には直通特急は停車しないが、阪神特急が30分毎に当駅始発が運転されている。鉢伏山へのロープウェイが駅の真上から発着している。須磨浦公園を出ると右に左にカーブしながら線形の悪いところを走り、垂水区に入って2面2線の塩屋となる。すぐ隣にJR塩屋があり、どちらも普通しか停まらないが、JRの普通は山陽直通特急並みの走りをするため、山陽の普通車では勝負にならない。このあたりでは特急は線形が悪くスピードが上がらないため遅く、普通は駅間距離が短いので遅い。これでは普通でも直通特急より速いJRには到底敵わない。次の滝の茶屋はJRとの競合がなく、山の手に住宅地が広がっているため利用者が多い。このため朝夕ラッシュ時には直通特急も停車する。滝の茶屋を出ると2面2線の東垂水を経て、右手に垂水区役所を見て2面2線の山陽垂水となる。山陽垂水はかつては普通しか停まらない駅だったが、JR対策のためか特急が停車するようになり、駅も6両編成用に延伸され立派な駅になった。ただ、JRがそれ以上に力をつけて列車線を走る一部の快速を除いてほとんどの快速が停車するようになり、普通も毎時4~8本運転されているので、山陽には厳しい状況が続いている。

山陽垂水を出ると右にカーブしてJRと分かれ、山の手の高台に入り、2面4線の霞ヶ丘となる。霞ヶ丘は神戸高速鉄道開業時に、同駅で阪急、阪神からの乗り入れ車を折り返す計画があったが、現在は普通車が直通特急を待避し、一部の普通車が折り返すだけとなっている。高台を走り前方に明石大橋が見えて、それがオーバークロスしてすぐに2面2線の舞子公園となる。舞子公園には直通特急が終日停車するようになった。同駅からJR舞子駅が見えるが、JRは明石大橋開業後に快速を舞子に停めて利用者を大幅に増やした。JRの快速は朝ラッシュ時の一部を除いてほとんどが舞子に停車する。山陽も直通特急を終日舞子公園に停めたが、遅きに失した感がある。

舞子公園を出るとJR神戸線をアンダークロスして海側に出る。舞子の浜を左手に見て2面2線の西舞子を出るとしばらく海を眺めながら走る。このあたりは明石大橋が見えるが、海岸に立つ建物に遮られがちであまりよく見えない。JR朝霧を右手に見て、明石市に入って、少し内陸に入っていき2面2線の大蔵谷となる。高架線を駆け上がり、山の手に明石の天文台が見えると1面2線の人丸前となる。このあたりはずっとJRと並行して走っており、JRも高架に上がっている。右手に明石公園が見えると2面4線の山陽明石となる。山陽明石はJR明石に隣接しており、両者とも立派な2面4線の高架駅で、ホームの長さ以外は山陽も見劣りしない駅になっているが、如何せん利用者の数は歴然としており、JR明石の方が断然賑わっている。福知山線事故前にはJRのホームには堂々と“速さはJRのあかしです”という宣伝広告が山陽ホームに向けて掲げられていた。

  

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