1.概要
会社名 | 大阪メトロ |
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路線名 | 中央線 |
区間 | コスモスクエア~長田 |
営業キロ | 17.9km |
駅数 | 14駅 |
平均駅間距離 | 1.38km |
所要時分 | 29分 |
表定速度 | 37.1km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 750V直流電化 |
集電方式 | 第3軌条 |
線路 | 複線 |
保安方式 | WS-ATC |
最高速度 | 70km/h |
最大編成両数 | 6両 |
大阪メトロ中央線は、大阪市住之江区の人工島咲洲のコスモスクエアから東大阪市長田を結ぶ17.9㎞の路線で、大阪市の中央を東西に結ぶ幹線である。2005年7月1日に大阪港~コスモスクエア間のOTS線を編入した。コスモスクエアから先はニュートラムに乗り換えとなる。将来的にはコスモスクエアから舞洲方面への延伸が検討されている。大阪万博の誘致が成功すれば、実現に大きく前進するものと思われる。長田から先は近鉄けいはんな線に直通しており、2006年3月21日に生駒~学研奈良登美ヶ丘間が開業してそれまでの東大阪線からけいはんな線に改称された。
駅番号 | 駅名 | 副駅名 | 駅間距離 | 営業距離 | 駅位置 | 所在地 |
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C10 | コスモスクエア | – | 0km | 地下 | 大阪市住之江区 | |
C11 | 大阪港 | 天保山 | 2.4km | 2.4km | 地上区間 | 大阪市港区 |
C12 | 朝潮橋 | 1.5km | 3.9km | 大阪市港区 | ||
C13 | 弁天町 | 1.6km | 5.5km | 大阪市港区 | ||
C14 | 九条 | 1.3km | 6.8km | 大阪市西区 | ||
C15 | 阿波座 | 1.5km | 8.3km | 地下区間 | 大阪市西区 | |
C16 | 本町 | 船場西 | 1.1km | 9.4km | 大阪市中央区 | |
C17 | 堺筋本町 | 船場東 | 0.7km | 10.1km | 大阪市中央区 | |
C18 | 谷町四丁目 | 1km | 11.1km | 大阪市中央区 | ||
C19 | 森ノ宮 | 1.3km | 12.4km | 大阪市中央区 | ||
C20 | 緑橋 | 1.2km | 13.6km | 大阪市東成区 | ||
C21 | 深江橋 | 1.1km | 14.7km | 大阪市東成区 | ||
C22 | 高井田 | 1.4km | 16.1km | 東大阪市 | ||
C23 | 長田 | 1.8km | 17.9km | 東大阪市 |
2.歴史
大阪メトロ中央線は1961年(昭和36年)12月11日に大阪市営地下鉄4号線として大阪港~弁天町間が開業した。1964年(昭和39年)10月31日に弁天町~本町(仮)間が延伸開業した。阿波座~本町間は単線で運行した。1967年(昭和42年)9月30日に谷町四丁目~森ノ宮間が開業した。本町~谷町四丁目間を挟んで2路線で運行する形になった。1968年(昭和43年)7月29日に森ノ宮~深江橋間が開業した。1969年(昭和44年)7月1日に本町駅本駅完成した。同年12月6日には本町駅 – 谷町四丁目駅間が開業し、中央線の路線愛称が付けられた。これにより東西に分かれていた中央線が1本で繋がった。1985年(昭和60年)4月5日に深江橋~長田間が開業し、大阪港~長田間の全線が開通した。1986年(昭和61年)
5月13日に全列車6両編成化完了。同年10月1日に近鉄東大阪線(現在のけいはんな線)長田~生駒間が開業し、大阪港~生駒間で相互直通運転を開始した。1997年(平成9年)12月18日にOTSテクノポート線大阪港~コスモスクエア間が開業し、相互直通運転を開始した。2005年(平成17年)7月1日にOTSテクノポート線を中央線に編入し、コスモスクエア〜長田間の路線になった。
3.路線ガイド
コスモスクエアは咲洲の一番北側にあり、関空方面へのバスなどが発着するバスターミナルが地上にあり、地下から中央線とニュートラムが発着している。大阪南港の交通結節点を目指した駅と言えるが、周囲は以前よりは建物が立っているが、それでも閑散としている。乗り換え以外の利用者は非常に少ない。中央線ホームは地下3階にあり、地下2階にニュートラムのホームがあり、地下1階にコンコースがある構造になっている。OTS時代はニュートラムとの間に中間改札があったが、2005年7月1日のOTS統合により廃止されている。中央線とニュートラムの乗り換えは階段の上り下りだけで済む。なお、コンコース直結のエスカレータがあり、これに乗るとニュートラムホームを通過してしまうので、ニュートラムへの乗り換えの際は注意が必要だ。中央線ホームは1番線が乗車用、2番線が降車用となっており、長田方面から2番線に到着すると一旦引き上げ線に引き上げ、折り返し1番線に入線して客扱いを行う。この引き上げ線は舞洲方面へ延伸された時には本線になる。コスモスクエアを出ると海底トンネルに入る。このトンネルは沈埋トンネルと言われ、トンネル本体を海底に沈める方式で道路と一体のトンネルとなっている。この海底トンネルを抜けて地上に上がり、そのまま高架まで上がって1面2線の大阪港に着く。大阪港はベイエリアと言われる天保山への最寄駅となっており、海遊館、サントリーミュージアムなどが近い。
大阪港を出ると国道172号線と並行して高架を走る。国道172号線は地上を走るので新御堂と御堂筋線のような景色ではなく地下鉄からの見晴らしはいい。阪神高速5号湾岸線の天保山JCTの下をくぐり左にカーブして2面2線の朝潮橋となる。駅西側に大阪プールがあり、ホームから同プールのドーム状の屋根が見える。阪神高速16号大阪港線が合流して、ここから並行して走る。背の高い高架を走り、JR大阪環状線の少し低い高架を跨いで2面2線の弁天町となる。JR大阪環状線との乗り換えは長田寄りにある東口が便利である。ここまではほぼ東向きに走ってきたが、ここから少し北東方向を向いて走り2面2線の九条となる。2009年3月20日に開業した阪神なんば線と連絡する。阪神との乗り換えはコスモスクエア寄りの西改札が便利である。高度を下げながら木津川を渡って地下に潜り2面2線の阿波座に着く。千日前線との連絡駅で、長田方には千日前線からの連絡線があり、森之宮検車場への入出庫の回送電車が走る。千日前線への乗り換えはコスモスクエア寄りの車両が便利である。なにわ筋との交点に駅はなく、四つ橋筋と御堂筋の真ん中あたりに本町がある。本町は1面2線で、地上に中央大通りが走り、その下に船場と呼ばれるビル街が建ち並んでおり、それらの基礎を避けるためホームはかなり広く上下線がかなり離れている。御堂筋線、四つ橋線との乗り換え駅で、どちらへも乗り換えは便利とは言えず、降りる場所によってはかなり歩かされるので注意が必要だ。御堂筋線は長田寄りの車両、四つ橋線はコスモスクエア寄りの車両が乗り換えに便利である。本町駅には船場西の副駅名も付けられている。次の堺筋本町も本町同様に上下線が離れた1面2線の構造で、地上は船場センタービルが建ち並ぶ大阪屈指の問屋街となっている。堺筋線と連絡しており、コスモスクエア寄りの車両が乗り換えには便利である。堺筋本町にも船場東の副駅名が付けられている。次の谷町四丁目では谷町線と連絡している。ホーム2面2線で、谷町線への乗り換えはコスモスクエア方の車両が便利である。谷町四丁目は大阪府庁、大阪府警本部やNHK大阪ホールへの最寄駅となっており、乗降客も多い。駅の東側には谷町線からの短絡線が合流しており、谷町線の車両が森ノ宮検車場で検査を受けるときなどに回送電車が走る。大阪城公園の南側を真っすぐ東進して森ノ宮となる。2面3線の構造で、森之宮検車場から入出庫する電車が停車するホームがある。早朝深夜には同駅始発の電車が設定されている。大阪城公園への最寄駅となっているが、公園の南端に位置しており、大阪城などへはJR大阪環状線の大阪城公園の方が近い。長堀鶴見緑地線、JR大阪環状線と連絡している。両線とも長田寄りの車両が乗り換えには便利である。
森ノ宮を出ると森之宮検車場への回送線を分岐する。真っすぐ東を向いて走り、今里筋との交点に1面2線の緑橋がある。今里筋線との連絡駅で、乗り換えはコスモスクエア方の車両が便利である。さらに真っすぐ東進し、国道479号線内環状線との交点に2面2線の深江橋がある。深江橋を出ると東大阪市に入り高井田となる。高井田ではJRおおさか東線の高井田中央と連絡している。高井田はホーム1面2線で、ホームはかなり広く上下線の間が壁で仕切られている。さらに真っすぐ東進して終点の長田に着く。ホーム1面2線の単純な配線で、東側は近鉄けいはんな線と線路がつながっており、早朝深夜などを除きほとんどの電車が同線と直通している。東側生駒方には引き上げ線がある。