【大阪メトロ千日前線ガイド】
1.路線概要
会社名 |
大阪市高速電気軌道 |
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大阪メトロ | |
路線名 | 5号線 |
通称 | 千日前線 |
区間 | 野田阪神~南巽 |
営業キロ | 12.6km |
駅数 | 14駅 |
平均駅間距離 | 0.97km |
所要時分 | 27分 |
表定速度 | 28km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 750V直流電化 |
集電方式 | 第3軌条 |
線路 | 複線 |
保安方式 | CS-ATC |
最高速度 | 70km/h |
最大編成両数 | 4両 |
大阪メトロ千日前線は野田阪神を起点に生野区の南巽を結ぶ路線で千日前通りを横断する地下鉄路線である。ミニ地下鉄を除いて大阪メトロでは最短の4両編成で運行されており輸送量は非常に少ない。なんば~鶴橋間で近鉄難波線と完全に並行して走るため、本来ドル箱となるべき区間が競合区間となっているため路線として厳しい状況にある。
駅番号 | 駅名 | よみがな | 駅間距離 | 営業距離 | 所在地 | 開業年月日 |
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S11 | 野田阪神 | のだはんしん | – | 0km | 大阪市福島区 | 1969年4月16日 |
S12 | 玉川 | たまがわ | 0.6km | 0.6km | 大阪市福島区 | 1969年4月16日 |
S13 | 阿波座 | あわざ | 1.3km | 1.9km | 大阪市西区 | 1969年4月16日 |
S14 | 西長堀 | にしながほり | 1km | 2.9km | 大阪市西区 | 1969年4月16日 |
S15 | 桜川 | さくらがわ | 0.9km | 3.8km | 大阪市浪速区 | 1969年4月16日 |
S16 | 難波 | なんば | 1.1km | 4.9km | 大阪市中央区 | 1970年3月11日 |
S17 | 日本橋 | にっぽんばし | 0.7km | 5.6km | 大阪市中央区 | 1970年3月11日 |
S18 | 谷町九丁目 | たにまちきゅうちょうめ | 1km | 6.6km | 大阪市天王寺区 | 1969年7月25日 |
S19 | 鶴橋 | つるはし | 1.1km | 7.7km | 大阪市天王寺区 | 1969年7月25日 |
S20 | 今里 | いまざと | 1.5km | 9.2km | 大阪市東成区 | 1969年7月25日 |
S21 | 新深江 | しんふかえ | 0.9km | 10.1km | 大阪市東成区 | 1969年9月10日 |
S22 | 小路 | しょうじ | 1km | 11.1km | 大阪市生野区 | 1981年12月2日 |
S23 | 北巽 | きたたつみ | 0.9km | 12km | 大阪市生野区 | 1981年12月2日 |
S24 | 南巽 | みなみたつみ | 1.1km | 13.1km | 大阪市生野区 | 1981年12月2日 |
2.歴史
大阪メトロ千日線は1969年(昭和44年)4月16日に5号線として野田阪神~桜川間3.7kmが開業した。列車集中制御装置CTC・CS-ATC採用した。2両編成で運転。同年7月25日に谷町九丁目~今里間2.6kmが開業した。同年9月10日に今里~新深江間0.9kmが開業した。同年12月6日に路線愛称が千日前線に決まった。1970年(昭和45年)3月11日に桜川~谷町九丁目間2.4kmが開業した。全列車4両編成化された。同年10月1日に自動列車運転装置ATOの試験営業運転を開始。1974年7月31日まで実施された。
1981年(昭和56年)12月2日に新深江~南巽間3.0kmが開業し路線全通となった。1989年(平成元年)3月に100形電車が撤退した。1991年(平成3年)6月30日に25系電車が投入された。同年8月に30系電車投入された。1994年(平成6年)12月31日から大晦日終夜運転を実施。1995年(平成7年)7月に全車25系電車に統一された。1996年(平成8年)4月27日ダイヤ改正を実施。2000年(平成12年)に今里検車区の名称を今里車庫に変更した。
2010年(平成22年)9月6日ダイヤ改正を実施。平日ダイヤの午前6時台から9時台までの運転間隔を3分45秒~4分00秒間隔から4分05秒~4分10秒間隔に変更した。平日ダイヤの6時55分今里発南巽行きの1列車を廃止。土休日ダイヤは回送列車のみ時刻変更。2011年(平成21年)に今里車庫を廃止した。2013年(平成25年)3月23日に運転指令機能を輸送指令所に移転・統合し、駅構内放送を中央線などと同様のものに更新した。同日ダイヤ改正を実施。野田阪神発今里行きの終電を設定し、南巽発野田阪神行きの終電を約12分繰り下げた。
2014年(平成26年)8月30日にダイヤ改正を実施。2014年度予定の可動式ホーム柵設置に伴い駅停車時間を変更し所要時間が延長。野田阪神発今里行き終電を南巽行きに変更。運転間隔を平日7・8時台は4分10秒~5分間隔に、平日9~15時台・土休日10~15時台は7分間隔から7分30秒間隔に、平日16~18時台は4分45秒間隔から5分間隔に変更した。同年12月13日に野田阪神駅に可動式ホーム柵を導入。これにより千日前線の全駅で可動式ホーム柵が稼働された。
2015年(平成27年)1月13日からワンマン運転を開始。2018年(平成30年)4月1日に大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の路線となる。
3.路線ガイド
野田阪神では阪神本線、JR東西線と連絡している。ホーム2面2線で、ラッシュ時以外は2番線は使用されない。次の玉川はホーム2面2線で、JR大阪環状線の野田に近い。玉川を出ると大阪臨海線(新なにわ筋)の下を走る。阿波座では地下鉄中央線と接続している。ホーム2面2線で、西長堀方には中央線への短絡線があり、森ノ宮車庫への送り込み回送などがここを通る。次の西長堀では地下鉄長堀鶴見緑地線と接続している。ホーム2面2線で、ご多分に漏れず長堀鶴見緑地線との乗り換えはあまり便利ではない。西長堀を出てもそのまま新なにわ筋下をしばらく真直ぐ進む。そして汐見橋の交差点で左カーブして千日前通に入る。左カーブしてすぐに桜川がある。桜川では阪神なんば線と連絡しており、西側には南海汐見橋線の汐見橋駅もある。桜川を出てJR難波を越してなんばとなる。なんばは近鉄難波と並んで配置されており、ここから鶴橋まで近鉄難波線と並行して走る。なんばは御堂筋線、近鉄との乗り換えは近くて便利だが、四つ橋線と南海はかなり離れている。
なんばから次の日本橋までは近鉄と難波ウォークと並行して地下を走ることになる。日本橋では堺筋線と接続しており、乗り換えは比較的便利である。日本橋の次は谷町九丁目で、近鉄の大阪上本町とは1区画西にある。谷町九丁目では谷町線と接続している。鶴橋では近鉄各線、JR大阪環状線と連絡している。ここから近鉄とは分かれて千日前通(大阪枚岡奈良線)の下を走る。長堀通、市道大阪環状線と交わる今里の交差点に今里がある。近鉄今里とはかなり離れている。近鉄今里は生野区と東成区の境にあり、千日前線の今里は東成区にある。千日前線今里の方がかなり開けている。今里を出ると308号線の下を走り、新深江を出たところで右カーブして479号線(内環状線)の下を走るようになる。内環状の下に入り、そのまま南下して近鉄の下をくぐって生野区に入り、小路となる。さらに南下すると北巽で、さらに南下すると終点の南巽となる。南巽からさらに南下すると平野区に入りJR大和路線の平野駅がある。