近鉄奈良線平日データイムダイヤ【2022年12月17日変更】

8608F快速急行奈良

1．概要

近鉄奈良線のデータイムダイヤは平日ダイヤと土休日ダイヤで異なる。平日ダイヤは2022年12月17日ダイヤ変更で、20分サイクルから30分サイクルに変更されて、優等列車の運行形態が大幅に変更された。土休日ダイヤは従来通りの20分サイクルで運転されている。平日データイムダイヤは、快速急行、急行、区間準急、普通の4種別で運転されている。快速急行は2022年12月17日ダイヤ変更で、阪神直通の神戸三宮～近鉄奈良間の列車が毎時3本から毎時2本の運転となった。大阪難波～近鉄奈良間の快速急行が毎時2本30分毎に新設され、快速急行は毎時4本の運転となった。急行は全て大阪難波から近鉄奈良までの運転で、ダイヤ変更で毎時3本から毎時2本の運転となった。区間準急は大阪難波から大和西大寺、近鉄奈良までの運転で、ダイヤ変更で毎時3本から毎時2本の運転となった。普通は全て阪神尼崎からの直通で、東花園、大和西大寺まで毎時6本が運転されている。

2．2022年12月17日ダイヤ変更

1273F快速急行大阪難波

2022年12月17日ダイヤ変更では以下の変更があった。
快速急行は神戸三宮～近鉄奈良間の運転が毎時3本から毎時2本に減便された。
大阪難波～近鉄奈良間に毎時2本快速急行を新設。これにより大阪難波～近鉄奈良間の快速急行は毎時4本の運転となった。
急行は大阪難波～近鉄奈良間の運転が毎時3本から毎時2本に減便され、30分毎の運転となった。
区間準急は大阪難波～大和西大寺、近鉄奈良間の運転が毎時3本から毎時2本に減便され、30分毎の運転となった。
普通は尼崎～東花園、大和西大寺、近鉄奈良間の運転で、毎時6本が運転。うち毎時2本が東花園まで、毎時4本が大和西大寺までの運転となった。

3．特急

19201F観光特急あをによし

特急は上り大阪難波着9時台に2本、10時台に1本が運転されている。大阪難波着9時23分の列車は80000系ひのとり6両編成を使用する。大阪難波着9時51分の列車は23000系伊勢志摩ライナー6両編成を使用している。近鉄奈良〜大阪難波間の所要時間は35分となっている。

下りも2021年7月3日ダイヤ変更以前では9時台にも1本運転されていたが、同変更で廃止され、16時台に1本が運転されるだけになった。特急は大阪難波から大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、大和西大寺に停車する。

4．快速急行

1207F快速急行神戸三宮

快速急行は概ね15分毎の運転で、神戸三宮～近鉄奈良間に毎時2本30分毎、大阪難波～近鉄奈良間に毎時2本30分毎に運転されている。平日昼間は6両編成で運転されている。2022年12月17日ダイヤ変更で毎時3本から毎時4本の運転となった。大阪難波～近鉄奈良間では毎時1本増発されたが、阪神直通の神戸三宮発着の列車は毎時1本減便された。

神戸三宮から近鉄奈良までの停車駅は、魚崎、西宮、今津、甲子園、武庫川、尼崎、西九条、九条、ドーム前、桜川、大阪難波、近鉄日本橋、大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、大和西大寺、新大宮。近鉄奈良線内の停車駅は終日変わらない。近鉄線内では鶴橋を出ると大阪府内はノンストップで奈良県の生駒まで停まらない伝統のダイヤを継続している。2000年3月15日ダイヤ変更から新大宮に追加停車になった以外は停車駅に変化はない。阪神線内では2022年12月17日ダイヤ改正から平日データイムも芦屋は通過となった。阪神線内の快速急行は時間帯や土休日ダイヤで停車駅が変わるので注意が必要だ。

阪神への直通は阪神なんば線が開業した2009年3月20日ダイヤ変更から実施されており、データイムは半数が神戸三宮まで直通している。阪神なんば線内はかつては時間帯によって停車駅が変わっていたが、2012年3月20日ダイヤ変更から全列車が西九条～尼崎間はノンストップ運転となった。

大阪難波〜近鉄奈良間の所要時間は、下りが36分、上りが37〜39分となっている。下りは神戸三宮始発も大阪難波始発も同じ所要時間になっている。上りは神戸三宮行きが39分と少し時間がかかっており、大阪難波行きは37分と2分早くなっている。

快速急行は20m級4扉の近鉄車と18m級3扉の阪神車が運用されているため、同じ6両編成でも扉位置や長さが異なる。このため、近鉄車の乗車位置は○、阪神車の乗車位置は△にして区分けしている。これは阪神に直通する区間準急や普通も同様である。土休日ダイヤでは終日8両編成で運転されているが、平日ダイヤではデータイムは6両編成での運転となっている。

阪神なんば線直通の列車は全てVVVFインバータ制御となっており、近鉄側は3720系以外のシリーズ21や5800系、1020系などが直通車両となっている。阪神車は1000系、9000系が限定運用されている。

5．急行

1236F急行大阪難波

急行は大阪難波〜近鉄奈良間の運転で、阪神直通の運転はない。このため、車種を選ばず運用されており、丸屋根の8000系列の運用も多い。6両編成もしくは8両編成で運転されている。

2022年12月17日ダイヤ変更で、毎時3本20分毎の運転から毎時2本30分毎の運転となった。減便されたが、大阪難波〜近鉄奈良間では快速急行が増発されているので、阪奈間直通列車の本数は変わってない。

急行は大阪難波から近鉄奈良まで、近鉄日本橋、大阪上本町、鶴橋、布施、石切、生駒、学園前、大和西大寺、新大宮に停車する。快速急行よりも2駅停車駅が多い。減便により、急行停車駅の布施、石切は少し不便になった。

大阪難波〜近鉄奈良間の所要時間は下りが38分、上りが39分となっている。下りは快速急行より2分遅いが、上りは快速急行も所要時間が延びているので、所要時間が変わらない列車がある。急行は快速急行4本と合わせて10分毎となるようなダイヤになっている。

6．区間準急

1206F区間準急大阪難波

区間準急は大阪難波から大和西大寺、近鉄奈良までの運転で、大阪難波から大和西大寺まで毎時2本の運転となっている。2022年12月17日ダイヤ変更で、毎時3本から毎時2本に減便された。

区間準急は大阪難波から近鉄日本橋、大阪上本町、鶴橋、布施、河内小阪、東花園以遠の各駅に停車する。東花園で当駅発着の普通と連絡して、東花園〜大和西大寺間では普通の役割を果たしている。減便により、区間準急停車駅の河内小阪、東花園は少し不便になった。快速急行の増発で、普通の途中待避も増えており、東花園から大阪難波方面への所要時間はかなり延びている。

上り14時台以降は東花園始発の8連準急が設定されるため、上り区間準急の運転は夕方までない。下りは16時台まで毎時2本に運転されている。

7．普通

5804F普通大和西大寺

普通は平日ダイヤは全て阪神直通で、尼崎発着となっている。尼崎〜東花園間では毎時6本の運転となっている。尼崎〜東花園間、大阪難波〜大和西大寺間にそれぞれ毎時3本が運転されていたが、2022年12月17日ダイヤ変更で、東花園発着が毎時2本、大和西大寺発着が毎時4本の運転となった。区間準急減便により、大和西大寺発着の普通が増加した。東花園まで毎時6本の運転で、東花園〜大和西大寺間は各駅に停車する区間準急と合わせて毎時6本の運転となる。

上りは8連の送り込みのため東花園始発の準急が設定されているため、14時台以降の普通は大和西大寺始発が毎時6本運転されている。