【JR和田岬線ガイド】
JR和田岬線は正式には山陽本線の支線で、神戸市兵庫区の兵庫と同和田岬を結ぶ2.7kmの単線で1500V直流電化の路線である。長らく非電化路線として放置されていたが、2001年7月1日に電化開業している。古くは客車列車、末期にはキハ35系による気動車列車が運転されており、神戸の街の真ん中に客車や気動車が走る特殊な路線だった。電化されてからは103系6両編成が使用されており、103系が検査入場などの際は207系(以前は201系)が運用に充てられている。和田岬線は和田岬駅周辺の三菱重工業や三菱電機をはじめとする工場への通勤輸送がメインで、朝夕の時間帯のみの運転で、昼間に列車が走らない。関東のJR鶴見線支線や名古屋の名鉄築港線と似たような路線である。
JR和田岬線 | |
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会社名 | 西日本旅客鉄道 |
路線名 | 山陽本線 |
通称 | 和田岬線 |
区間 | 兵庫~和田岬 |
営業キロ | 2.7km |
駅数 | 2駅 |
平均駅間距離 | 2.7km |
所要時分 | 3分 |
表定速度 | 54km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流電化 |
線路 | 単線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 50km/h |
最大編成両数 | 6両 |
駅名 | 普通 |
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兵庫 | ◎ |
和田岬 | ◎ |
兵庫ではJR神戸線(山陽本線)と連絡しており、高架のJR神戸線ホームに対して、和田岬線は一段低い所にホームが設けられており、JR神戸線との間には中間改札が設けられている。これは和田岬駅が無人でノーラッチのため、兵庫駅でチェックをかけるようにしているための処置である。兵庫を出ると左にカーブして、国道2号線及び阪神高速神戸線の下をくぐり、右手に川重の兵庫工場を見ながら走る。川重の工場へは線路がつながっており、新車が落成した時には甲種回送で和田岬線を経由して運ばれる。工場の合間を走り、兵庫運河を渡って真っすぐ走り、終点の和田岬に着く。和田岬は1面1線で、先述したとおりノーラッチになっている。駅の目の前には三菱系の工場が並んでおり、朝夕ラッシュ時には通勤客が駅に押し寄せてくる。駅前の通りの下には神戸市営地下鉄海岸線が走っており、同線の和田岬駅と連絡している。かつては海岸線開業時には和田岬線は廃止するという話があったが、結局は電化されて生き残っている。