近鉄名古屋線近鉄四日市~白子間ガイド【特急もトップスピードで駆け抜ける】

80111F名阪甲特急ひのとり/白子

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3.近鉄名古屋線近鉄四日市~白子間路線ガイド

近鉄四日市駅は名古屋線2面4線に、湯の山線の1面2線がある高架3面6線の大きな駅で、伊勢中川方と湯の山線名古屋方には引上げ線も設置されている。高架下には近鉄百貨店の店舗が入るショッピングセンターになっており、高架下南側からはナロゲージで元近鉄の路線だった四日市あすなろう鉄道も発着しており、名古屋線でも屈指の主要駅となっている。名阪ノンストップ特急と名伊甲特急を除く特急が停車する。観光特急しまかぜも停車する。JR四日市とは1km以上離れており、競合関係にあるものの棲み分けが可能な距離の範囲に駅がある。近鉄四日市の方が四日市市の繁華街にあり、市役所は近鉄とJRの中間点ぐらいのところにある。

近鉄四日市では優等列車と準急・普通が緩急接続をしており、待避時間がかなり長く取られている。列車によってはダイヤが近鉄四日市で分断された形になっているものもある。準急は近鉄四日市止まりが基本だが、近鉄四日市以遠は普通に種別が変えて直通している列車がほとんどとなっている。

近鉄四日市を出ると国道1号線と交差して、高架から盛り土になって2面2線の新正となる。しばらく盛り土高架を走り、JR関西本線と交差して、続いて国道23号線と交差する。地上に下りて右にカーブしてJR四日市からの貨物線が左手に並行して2面2線の海山道となる。しばらく貨物線と並行して走り、貨物ヤードが広がり、左手に近鉄の車庫が広がると塩浜に着く。塩浜は2面4線の急行停車駅で、東側に貨物ヤードが広がっているため、駅圏の範囲は意外にも小さい。

塩浜を出ると貨物線が臨海部の方に分かれて行き、近鉄名古屋線はそのまま真っすぐ南下していく。鈴鹿川を渡って2面2線の北楠を過ぎ、右にカーブして鈴鹿川の支流を渡って、左にカーブして再度進路を南に取る。左手に東亜紡織の工場が見えると2面2線で中央に通過線がある楠となる。同駅は四日市市の最南端に位置しており、ここから先は鈴鹿市に入る。2面2線の長太ノ浦、同じく2面2線の箕田と真っすぐ南下していく。この辺りは線形もよく特急や急行は100km/h以上のスピードで飛ばしていく。鈴鹿線の折り返し線が左手に見えると2面4線の伊勢若松となる。伊勢若松は鈴鹿線の分岐駅で急行停車駅となっている。鈴鹿線は主に上り待避線の4番線から発着しており、名古屋線直通列車以外は4番線から発着するため、名古屋線下り列車とは乗り換えに階段の昇り降りが生じる。駅東側のかなり離れた所にスーパーがあるが、駅周辺にめぼしい施設はなく、同駅単独の利用者はあまり多くない。同駅に急行が停車するのは鈴鹿線からの乗り換えの利用を見こんでのものと思われる。

伊勢若松を出ると左に単線の鈴鹿線を分けて、真っすぐ南西方向を向いて走る。金沢川を渡って2面2線の千代崎を過ぎて市街地が見えてくると白子となる。同駅は乙特急を中心に特急の停車もある主要駅で、鈴鹿市の中心部からは離れているが、鈴鹿サーキットへは鈴鹿線沿線よりも同駅の方が近く、レースなどのイベントが開催される時には通常同駅通過の特急が臨時停車することもある。駅構内は2面4線となっており、特急や急行と普通が緩急接続を行う。かなり離れているが北側に伊勢鉄道が並行して走っている。通常時はこの近辺では競合関係にはないが、鈴鹿サーキットの観客輸送では伊勢鉄道の方が断然近いので、向こうに地の利がある。もっとも同サーキットには当然ながらクルマ好きが集まるので、なんだかんだ言ってもクルマで来る人が多い。

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