JR嵯峨野線データイムダイヤ【2022年3月12日改正】

221系K19普通亀岡

1．概要

JR嵯峨野線データイムダイヤは60分サイクルで運転されている。60分サイクルに特急1本、快速1本、普通3本が運転されている。特急は京都～福知山、城崎、東舞鶴、天橋立などを結ぶ、特急きのさき、特急まいづる、特急はしだてが運転されている。快速は京都～園部間の運転。普通は京都～亀岡、園部間に運転されている。2021年3月13日ダイヤ改正で京都～嵯峨嵐山間に毎時1本運転されていた普通が運転取り止めとなった。

287系FA05特急きのさき10号

2．特急

特急は各方面へ向けて毎時1本運転されている。嵯峨野線内の停車駅は京都を出ると二条、亀岡、園部に停車する。京都～園部間は上下とも29分で運転。表定速度は71.4ｋｍ/hで特急としては少々物足りない走りである。複線化が完成した割に余り速くなっておらず、福知山線事故後はスピードアップはご法度という事態が相変わらず続いていることを実感させられる結果となっている。事故前のような狂気的なスピードアップは不要であるが、それ相応のスピードアップは鉄道事業を行っていく上では必要だろうし、何より利用者への最大のサービスでもあるのだから、スピードアップを行う努力は続けて欲しいものだ。とりわけ山陰地区は高速道路など道路整備が進んでおり、バスやマイカーの所要時間短縮が短縮されている。

特急は287系、289系を中心に、京都丹後鉄道の気動車KTR8000形も運用されている。287系は2011年に投入された新型特急車両で、南紀方面への特急くろしおにも投入されたJR西日本の標準特急車両である。289系は北陸新幹線金沢開業により、しらさぎから撤退した683系2000番台を直流専用に改造した車両である。683系時代から基本仕様は変わっていない。車内設備も基本的に683系時代を踏襲しているが、グリーン車のみ需要に応じて半室化されている。

2021年3月13日改正で、特急はしだて1・6号の運転時刻を変更。1号は京都発9時24分を8時38分に変更し、6号は天橋立発14時55分を15時51分に変更し、天橋立での滞在時間を増加させた。特急きのさきのうち、下り3号、上り6号は金・土・日・祝を中心に運転する臨時列車とした。特急はしだての時間変更により2往復の運転時間が変更された。

221系K22快速園部

3．快速

快速は京都～園部間に毎時1本の運転で、京都からの停車駅は二条、円町、嵯峨嵐山、亀岡以遠の各駅。223系、221系4両編成で運転されている。2021年3月13日改正から223系4両編成が転入し、221系とともに運用されている。データイムは普通の運転が少ないため、途中普通の追い抜きは行わない。園部以遠の山陰線普通も223系でほとんど運転されるようになっている。223系もしくは後継の225系を増備して、快速を京都から園部以遠に直通運転して利便性を拡大して欲しいものだ。遅い特急の補完を遅いが安い快速で行い、急速に発達している道路網に一矢報いて欲しいものだ。

223系R005普通京都

4．普通

普通は毎時3本の運転で、2022年3月12日改正前は園部まで1本、亀岡まで2本の運転だったが、同改正で、園部行きが亀岡行きに変更され、データイム閑散時間帯の普通は全て亀岡発着となった。2017年3月4日ダイヤ改正で、嵯峨嵐山行きが増発されたが、2021年3月13日改正で運転取り止めとなっており、コロナ禍になってから2年で運転本数が激減している。沿線に京都でも有数の観光地嵐山を控えているが、コロナ禍の影響を諸に受けて利用者が減少しているため、減便もやむを得ない状況になっている。京都～亀岡間では毎時3本、亀岡～園部間は各駅に停まる快速のみが毎時1本の運転となった。

普通も223系、221系で運転されており、4両編成を主体に運転されている。行楽シーズンなど嵐山方面への利用者を捌くために8両編成で運転されることもあるが、オフシーズンは4両編成で運転されている。各線で減便が行われて余剰となった223系の転入があり、今後も225系増備で223系などの転入が行われるものと思われる。