JR阪和線平日夕方ラッシュ時ダイヤ【2014年3月15日改正】

HF413

JR阪和線の平日夕方ラッシュ時ダイヤは概ね20分サイクルで運転されている。天王寺発18時台は関空特急はるか2本、特急くろしお白浜行き1本、関空紀州路快速3本、快速和歌山行き3本、快速日根野行き2本、普通6本が運転されている。同19時台は関空特急はるか2本、特急くろしお新宮行き1本、関空紀州路快速3本、快速和歌山行き3本、快速日根野行き1本、普通6本が運転されている。

はるか

はるか

関空特急はるかは30分毎の運転、特急くろしおは60分毎に運転されている。この時間帯のはるかは全て京都始発で天王寺発05(06)・38(36)分に運転されている。天王寺〜関西空港間の所要時間は44〜48分と遅い。昼間のはるかは同区間32分で走っている。10分以上遅くなるのは考え物だ。なお、この時間帯のはるかは和泉府中、日根野にも停車する。たとえこの両駅に停車しても所要時間が延びるのは3〜4分程度と思われる。停車駅増よりも列車密度の高さが所要時間延の要因と見られる。はるかの和泉府中、日根野停車は天王寺発17時36分のはるか33号から最終までの列車が対象となっている。
特急くろしおは18時台に白浜行き、19時台に新宮行きが運転されている。白浜行きは287系で京都始発、新宮行きは283系で新大阪始発で運転。阪和線内ではどちらの列車も日根野と和泉砂川に停車する。くろしおは南紀への観光列車的要素が強いが、この時間帯は通勤輸送にも力を入れている。

HE430

HE430

関空紀州路快速は天王寺発ベースで毎時12分、26分、52分に運転されている。同快速は大阪環状線の天王寺から京橋を経由し大阪から快速運転を行い、天王寺から阪和線に入る。運転間隔にバラ付があり、最小で14分、最大で26分間隔が開く。停車駅は関空快速が大阪までの各駅、福島、西九条、弁天町、大正、新今宮、天王寺、堺市、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野、りんくうタウン、関西空港。紀州路快速は日根野まで関空快速と同じで、日根野以南の各駅に停車する。紀州路快速は以前は日根野以南でも通過運転を行っていたが、2011年3月12日ダイヤ改正からほとんどの列車が日根野以南各駅に停車となった。日根野以南各駅に停まる快速は天王寺始発の列車はB快速という種別が設けられているが、紀州路快速はB快速には属していない。大阪~和歌山間の所要時間は1時間37分で、ややかかり過ぎである。データイムでも1時間28分かかっているので、日根野での増解結による停車時分増と日根野以南各駅に停まるロスは大きい。単純に都市間輸送だけを考えれば、夕方だけでも紀州路快速を速達系の快速として、天王寺始発の快速をB快速とした方がよいように思える。関空快速の大阪~関西空港間はデータイムが66分、夕方ラッシュ時が69分となっている。データイムがあまり速くないので、ラッシュ時でも3分の差に留まっている。地域輸送は最優先課題だが、空港輸送だけを考えれば、もう少しスピードアップが望まれるところだ。同じことが阪和間の都市間輸送にも言える。

快速は18時台が和歌山行き3本、日根野行き2本の運転。19時台が和歌山行き3本、日根野行き1本の運転となっている。かつての天王寺始発の快速は103系、205系などロングシート車が運用されていたが、現在は全て223系、225系に統一されており、旅客サービス面では関空紀州路快速と差はなくなった。停車駅は天王寺から堺市、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野、和泉砂川、紀伊、六十谷、和歌山。天王寺~和歌山間の所要時間は66分で、同区間75分の紀州路快速よりも10分ほど速い。かつては113系を使用した紀勢線直通の列車も何本か運転されていたが、数を減らしていき、現在では夕方ラッシュ時の快速は全て和歌山以南での運転となっている。

HK604

HK604

普通は毎時6本の運転で、概ね10分毎の運転になっている。但し、上位の特急、快速の運転にバラツキがあるため、普通も天王寺発の時点で間隔が一定していない。18時台は天王寺発07・13・23・33・43・54分に運転。19時台は03・15・26・38・44・54分に運転。18時台はほぼ等間隔になっているが、19時台は結構バラバラな間隔になっている。18時台は日根野行き4本、和泉砂川行き1本、熊取行き1本が運転。19時台は日根野行き4本、和歌山行きが2本運転されている。日根野以南は紀州路快速が各駅に停まるため、普通の運転は少なくなった。普通は相変わらず103系が主体に運転されているが、205系0番台の転入などで、勢力は若干小さくなっている。今後大阪環状線に3扉通勤型の新車が投入されるが、阪和線もその波に乗り、103系を3扉通勤型もしくは3扉近郊型で置き換える公算が大である。その時には駅間を加減速良く走行できる車両を造り、特急や快速からうまく逃げられるようにしてほしいものだ。

  

鉄道コム

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