1.概要
2.路線データ
会社名 | 西日本旅客鉄道 |
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路線名 | JR阪和線 |
区間 | 天王寺~和歌山 |
営業キロ | 61.3km |
駅数 | 37駅 |
平均駅間距離 | 1.71km |
所要時分 | 40分 |
表定速度 | 92km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS-P,ATS-SW |
最高速度 | 120km/h |
最大編成両数 | 9両 |
会社名 | 西日本旅客鉄道 |
路線名 | JR羽衣支線 |
区間 | 鳳~東羽衣 |
営業キロ | 1.7km |
駅数 | 2駅 |
平均駅間距離 | 1.7km |
所要時分 | 3分 |
表定速度 | 34km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 単線 |
保安方式 | ATS-SW |
最高速度 | 95km/h |
最大編成両数 | 3両 |
【線路】
JR各線と同様1067㎜狭軌を採用。天王寺~和歌山間が複線になっている。
【電気方式】
1500V直流電化。1929年(昭和4年)7月18日の開業時から電化されていた。
【最高速度】
阪和線の最高速度は120㎞/hで、天王寺~鳳間は95㎞/h、鳳~和歌山間が120㎞/hとなっている。阪和線羽衣支線の最高速度は95㎞/hとなっている。
【使用車両】
関空特急はるかは281系と271系を使用。特急くろしおは283系、287系、289系を使用している。
関空紀州路快速、快速、区間快速、普通は223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台を使用している。
【編成両数】
特急停車駅の天王寺、和泉府中、日根野、和泉砂川、和歌山、関西空港は最大9両編成まで停車可能。快速停車駅は8両編成までが停車可能。普通しか停車しない駅は6両編成まで停車可能となっている。関空特急はるかは6両を基本に、最大9両編成で運転される。特急くろしおは6両編成を基本に、繁盛期には9両編成で運転される。
関空紀州路快速は8両編成で運転され、日根野で分割併合を行う。快速は4両編成、6両編成、8両編成で運転される。区間快速は4両編成を基本に6両編成でも運転される。普通は4両、6両編成で運転される。
【保安方式】
天王寺~日根野間はATS-Pを使用、日根野~和歌山間、鳳~東羽衣間では拠点型のATS-PとATS-SWを併用。
【運転指令所】
大阪総合指令所が管轄し、運行管理システムは天王寺~和歌山間で阪和線運行管理システムが運用されている。
【ICカード】
天王寺~和歌山間、鳳~東羽衣間の全区間でICOCAなどICカード乗車券の利用が可能になっている。
【直通路線】
関空特急はるか、特急くろしお、関空紀州路快速が大阪環状線に直通する。関空特急はるか、特急くろしおは西九条から梅田貨物線を経由し、新大阪、京都へ直通しており、関空特急はるかの一部は草津、野洲まで運転されている。
関空快速は日根野から関西空港線に直通。特急くろしおと一部の紀州路快速、快速は和歌山からきのくに線に直通している。
【競合路線】
南海本線と天王寺~和歌山間で競合しており、南海本線とは天王寺~関西空港間でも競合している。
【2020年度混雑率】
2020年度の快速の最混雑区間は堺市~天王寺間で、最混雑時間帯7:10~8:10で、この時間帯の輸送力は12,056人/Hで、輸送人員は10,505人/H、混雑率は87%となっている。
2020年度の普通の最混雑区間は美章園~天王寺間で、最混雑時間帯7:10~8:10で、この時間帯の輸送力は4,984人/Hで、輸送人員は4,720人/H、混雑率は95%となっている。
駅ナンバー | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 所在地 |
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JR-R20 | 天王寺 | – | 0km | 大阪市天王寺区 |
JR-R21 | 美章園 | 1.5km | 1.5km | 大阪市阿倍野区 |
JR-R22 | 南田辺 | 1.5km | 3km | 大阪市阿倍野区 |
JR-R23 | 鶴ケ丘 | 0.9km | 3.9km | 大阪市阿倍野区 |
JR-R24 | 長居 | 0.8km | 4.7km | 大阪市住吉区 |
JR-R25 | 我孫子町 | 1.2km | 5.9km | 大阪市住吉区 |
JR-R26 | 杉本町 | 1km | 6.9km | 大阪市住吉区 |
JR-R27 | 浅香 | 1km | 7.9km | 堺市堺区 |
JR-R28 | 堺市 | 0.9km | 8.8km | 堺市堺区 |
JR-R29 | 三国ケ丘 | 1.4km | 10.2km | 堺市堺区 |
JR-R30 | 百舌鳥 | 0.9km | 11.1km | 堺市堺区 |
JR-R31 | 上野芝 | 1.3km | 12.4km | 堺市西区 |
JR-R32 | 津久野 | 1.3km | 13.7km | 堺市西区 |
JR-R33 | 鳳 | 1.4km | 15.1km | 堺市西区 |
JR-R34 | 富木 | 1.2km | 16.3km | 高石市 |
JR-R35 | 北信太 | 1.7km | 18km | 和泉市 |
JR-R36 | 信太山 | 1.4km | 19.4km | 和泉市 |
JR-R37 | 和泉府中 | 1.5km | 20.9km | 和泉市 |
JR-R38 | 久米田 | 3km | 23.9km | 岸和田市 |
JR-R39 | 下松 | 1.2km | 25.1km | 岸和田市 |
JR-R40 | 東岸和田 | 1.4km | 26.5km | 岸和田市 |
JR-R41 | 東貝塚 | 1.6km | 28.1km | 貝塚市 |
JR-R42 | 和泉橋本 | 1.9km | 30km | 貝塚市 |
JR-R43 | 東佐野 | 1.5km | 31.5km | 泉佐野市 |
JR-R44 | 熊取 | 1.5km | 33km | 泉南郡 |
JR-R45 | 日根野 | 1.9km | 34.9km | 泉佐野市 |
JR-R46 | 長滝 | 1.4km | 36.3km | 泉佐野市 |
JR-R47 | 新家 | 2.3km | 38.6km | 泉南市 |
JR-R48 | 和泉砂川 | 1.9km | 40.5km | 泉南市 |
JR-R49 | 和泉鳥取 | 2.8km | 43.3km | 阪南市 |
JR-R50 | 山中渓 | 1.9km | 45.2km | 阪南市 |
JR-R51 | 紀伊 | 8.1km | 53.3km | 和歌山市 |
JR-R52 | 六十谷 | 3.9km | 57.2km | 和歌山市 |
JR-R53 | 紀伊中ノ島 | 3km | 60.2km | 和歌山市 |
JR-R54 | 和歌山 | 1.1km | 61.3km | 和歌山市 |
JR-S45 | りんくうタウン | 4.2km | 39.1km | 和歌山市 |
JR-S46 | 関西空港 | 6.9km | 46km | 和歌山市 |
3.列車種別
阪和線では特急、関空快速、紀州路快速、直通快速、快速、区間快速、普通の7種別が運転されている。特急は関空特急はるかと紀勢線に直通するくろしおが運転されている。
【関空特急はるか】
関空特急はるかは京都~関西空港間の運転で、通常時であれば早朝から深夜まで毎時2本に運転されている。2020年3月14日ダイヤ改正で全ての列車が9両編成化されたが、コロナ禍により減車や減便が行われ、昼間時の列車は全て運休となった。2022年7月1日以降訪日外国人の受け入れが増え、14・18・19・22・23・26・27・30・31・34・35・38・39・43号の運行が再開され、1日19往復の運転となった。2022年7月1日現在ではデータイムは概ね毎時1本の運転となっている。
関空特急はるかは阪和線内は基本ノンストップ運転となるが、朝夕ラッシュ時間帯の列車は和泉府中、日根野にも停車する。
【特急くろしお】
特急くろしおは京都・新大阪~和歌山・海南・紀伊田辺・白浜・新宮間で運転されている。国鉄時代は振り子式の381系を使用し、天王寺発着で運転されていた。JR発足後、天王寺に阪和線と大和路線を繋ぐ短絡線が開業し、新大阪や京都から運転される列車が増え、天王寺発着のくろしおは消滅した。概ね毎時1本の運転で、阪和線内は空港連絡を兼ねて日根野に終日停車するようになっている他、朝夕ラッシュ時間帯の列車は和泉砂川にも停車する。
【関空快速】
関空快速は大阪環状線直通列車で、天王寺・京橋~関西空港間に運転されている。一部列車は天王寺発着で運転されており、大阪環状線に直通しない電車もある。平日朝ラッシュ時上り以外は終日運転されている。
天王寺・京橋~日根野間では基本的に紀州路快速と併結運転を行い、日根野~関西空港間は4両編成で運転される。一部単独運転の列車があり、その場合は関西空港まで8両編成で運転される列車もある。
関空快速の停車駅は大阪環状線内天王寺から大阪までの各駅と福島、西九条、弁天町、新今宮、天王寺、堺市、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野、りんくうタウン。
使用車両は223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台で、それぞれの4両編成を2本繋げて運転されている。
【紀州路快速】
紀州路快速は大阪環状線に直通する快速列車で、天王寺・京橋~和歌山間に運転されている。天王寺・京橋~日根野間では基本的に関空快速と併結する運転する。一部列車は単独運転となるものもある。関空快速と同様に大阪環状線に直通せずに天王寺発着となる電車もある。また、和歌山以遠きのくに線に直通する電車が朝夜に設定されており、御坊、湯浅、海南などに直通している。
紀州路快速の停車駅は大阪環状線内天王寺から大阪までの各駅と福島、西九条、弁天町、新今宮、天王寺、堺市、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野以遠の各駅。以前は日根野以南も快速運転する列車があったが、2022年3月12日ダイヤ改正で全ての電車が日根野~和歌山間各駅に停車となった。
使用車両は関空快速と同じで223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台で、それぞれの4両編成を2本繋げて運転されている。
【直通快速】
直通快速は平日朝ラッシュ時上りのみに運転される種別で、大阪環状線に直通する。御坊・海南・和歌山・関西空港~京橋・天王寺間に運転されており、御坊・海南・和歌山始発の電車と関西空港始発の電車が日根野から併結運転される電車もある。
直通快速の停車駅は和歌山までの各駅と六十谷、紀伊、和泉砂川、日根野、熊取、東岸和田、和泉府中、鳳、三国ヶ丘、堺市、天王寺以遠の各駅。
使用車両は関空快速と同じで223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台で、それぞれの4両編成を2本繋げて運転されている。
【快速】
快速は天王寺発着の快速で、朝夕ラッシュ時を中心に天王寺~日根野、和歌山間で運転されている。夜間には大阪環状線からの直通列車もあり、天王寺・京橋~鳳・東岸和田・日根野間に運転されている。
快速の停車駅は天王寺から堺市、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野、和泉砂川、紀伊、六十谷。大阪環状線直通の快速は大阪環状線内では天王寺から大阪までの各駅と福島、西九条、弁天町、大正、新今宮、天王寺に停車する。
使用車両は223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台で、4両編成、8両編成で運転されていたが、2022年3月12日ダイヤ改正からは225系5100番台6両編成も使用されている。225系5100番台6両編成を使用する電車は和歌山方から3両目の3号車が女性専用車となる。
【区間快速】
区間快速はデータイムを中心に運転されている。以前は朝夕ラッシュ時を中心に運転されていたが、2011年3月12日ダイヤ改正からデータイムに設定され、2022年3月12日ダイヤ改正では運転時間帯が拡大されている。少数ながら平日朝ラッシュ時にも1往復が運転されている。区間快速は天王寺~熊取・日根野・和歌山間の運転となっている。
区間快速の停車駅は堺市、三国ヶ丘、鳳以遠の各駅。
使用車両は223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台で、データイムの列車は4両編成で運転されている。2022年3月12日ダイヤ改正で、朝夕の一部の列車は223系5100番台6両編成が使用されている。225系5100番台6両編成を使用する電車は和歌山方から3両目の3号車が女性専用車となる。
【普通】
普通はデータイムは天王寺~鳳間の運転で、鳳以南は区間快速が普通の役目を果たし、さらに熊取以南は紀州路快速が各駅に停車し、普通の役割を果たしている。朝夕ラッシュ時には天王寺~熊取・日根野・和歌山間に運転されている。一部電車は和泉府中、和泉砂川発着で運転されている。
使用車両は223系0番台、223系2500番台、225系5000番台、225系5100番台の4両編成と225系5100番台6両編成が使用されている。225系5100番台6両編成を使用する電車は和歌山方から3両目の3号車が女性専用車となる。
4.歴史
JR阪和線は1929年(昭和4年)7月18日に阪和電気鉄道の路線として阪和天王寺〜和泉府中間20.9km、鳳〜阪和浜寺間1.6kmの支線が開業した。開業当初から全線複線電化されていた。開業当初からある駅は以下。阪和天王寺駅(現在の天王寺駅)・南田辺停留場・臨南寺前駅(現在の長居駅)・杉本町停留場・仁徳御陵前停留場(現在の百舌鳥駅)・上野芝駅・鳳駅・信太山停留場・和泉府中駅・阪和浜寺駅(現在の東羽衣駅)の10駅。
1930年(昭和5年)1月1日に我孫子観音前仮停留場(現在の我孫子町駅)が開業。同年6月16日に和泉府中〜阪和東和歌山間40.3kmが複線電化で延伸開業し全通。久米田駅・土生郷駅(現在の東岸和田駅)・和泉橋本停留場・熊取駅・日根野停留場・長滝駅・新家停留場・信達駅(現在の和泉砂川駅)・山中渓駅・紀伊駅・六十谷停留場・阪和東和歌山駅(現在の和歌山駅)が開業。12月6日には我孫子観音前仮停車場が我孫子観音前停留場に変更された。
1931年(昭和6年)3月3日に日根野停留場が日根野駅、新家停留場が新家駅に変更された。同年6月3日に美章園停留場が開業。10月10日に六十谷停留場が六十谷駅に変更。1932年(昭和7年)に信達駅が阪和砂川駅に改称された。同年1月1日に中之島停留場が開業。1月15日に中之島停留場が阪和中之島停留場に改称された。2月2日:堺市停留場(1932年中に阪和堺停留場に改称、現在の堺市駅)、葛葉稲荷停留場(1932年中に阪和葛葉停留場に改称、現在の北信太駅)が開業。4月1日に土生郷駅が阪和岸和田駅に改称。
1933年(昭和8年)1月23日に杉本町停留場が杉本町駅に変更された。同年11月4日に阪和天王寺〜紀伊田辺間(翌月から白浜口まで)で、温泉列車「黒潮号」が運転開始。12月20日に阪和天王寺〜阪和東和歌山間で超特急が運転開始。
1934年(昭和9年)9月24日に阪和貝塚駅が開業。1936年(昭和11年)9月25日に阪和中之島停留場が紀伊中ノ島停留場に改称された。1937年(昭和12年)9月3日に阪和浅香山停留場(現在の浅香駅)が開業。同年12月1日に「黒潮号」が廃止された。
1938年(昭和13年)5月に仁徳御陵前停留場が百舌鳥御陵前停留場に改称。同年5月22日に阪和鶴ケ丘停留場(現在の鶴ケ丘駅)が開業。1939年(昭和14年)1月9日に泉ヶ丘停留場が開業。
1940年(昭和15年)3月1日に富木停留場が開業。同年12月1日に阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、同社の山手線となった。1941年(昭和16年)8月1日に阪和天王寺駅が南海天王寺駅、阪和鶴ケ丘停留場が南海鶴ケ丘停留場、阪和浅香山停留場が山手浅香山停留場、阪和堺停留場が堺金岡停留場、阪和浜寺駅が山手羽衣駅、阪和葛葉停留場が葛葉稲荷停留場、阪和岸和田駅が東岸和田駅、阪和貝塚駅が東貝塚駅、阪和砂川駅が砂川園駅、阪和東和歌山が南海東和歌山駅に改称された。
1942年(昭和17年)2月15日に三国ケ丘停留場が開業した。1944年(昭和19年)5月1日に国有化され阪和線になった。南海天王寺駅が天王寺駅に、紀伊中ノ島停留場が紀伊中ノ島駅に、南海東和歌山駅が東和歌山駅に統合。停留場を駅に変更。南海鶴ケ丘停留場が鶴ケ丘駅、臨南寺前駅が長居駅、我孫子観音前停留場が我孫子町駅、山手浅香山停留場が浅香駅、堺金岡停留場が金岡駅、百舌鳥御陵前停留場が百舌鳥駅、山手羽衣駅が東羽衣駅、葛葉稲荷停留場が北信太駅、泉ヶ丘停留場が東佐野駅、砂川園駅が和泉砂川駅に改称。
同年8月1日に鳳〜東羽衣間が単線化。1945年(昭和20年)2月14日に美章園駅が空襲の被害を受け、営業休止。1947年(昭和22年)4月15日に美章園駅の営業再開。1950年(昭和25年)6月1日に急行貨物列車「銀鱗号」が天王寺〜串本間で運転開始。同年10月1日に流電ことモハ52形電車によって特急料金不要の特急電車が復活した。2往復が運転され、天王寺〜東和歌山間を55分で結んだ。
1951年(昭和26年)7月15日から8月19日まで天王寺〜東羽衣間で海水浴臨時列車が運転された。1955年(昭和30年)12月1日に70系が運用開始。主に特急電車に使用された。
1958年(昭和33年)10月1日に料金不要の特急電車、急行電車がそれぞれ快速、直行に改称された。1960年(昭和35年)9月1日に津久野駅が開業。1963年(昭和38年)4月1日に和泉鳥取駅が開業。
1965年(昭和40年)3月1日ダイヤ改正で、金岡駅が堺市駅に改称された。阪和線初の有料特急列車として、特急「くろしお」、特急「あすか」が運転開始。1967年(昭和42年)10月1日ダイヤ改正で、特急「あすか」が廃止された。
1968年(昭和43年)3月1日に東和歌山駅が和歌山駅に改称された。同年10月1日ダイヤ改正で、直行が区間快速に改称された。1972年(昭和47年)3月15日に阪和線で新快速が運転開始。
1974年(昭和49年)8月31に鳳〜東羽衣間が高架化。1976年(昭和51年)11月17日に全列車で6両運転開始。1977年(昭和52年)3月15日ダイヤ改正で、熊取駅・和泉砂川駅が新快速の停車駅になった。同年3月27日に羽衣線の運用車両を旧型車両から103系に置き換えられた。4月14日限りで旧形電車の運行を終了。
1978年(昭和53年)10月2日ダイヤ改正で、新快速が廃止され、快速が増発された。紀勢本線(和歌山〜新宮間)の電化に伴い特急「くろしお」が電車化。381系振り子電車が投入された。
1982年(昭和57年)1月29日に天王寺駅構内で電車が車止めに衝突する事故が発生した。1983年(昭和58年)10月1日に一部の快速で8両運転開始。1984年(昭和59年)4月1日に下松駅が開業。同年9月1日に関西最初のホームライナーである「ホームライナーいずみ」が天王寺〜日根野間で運転開始。
1985年(昭和60年)3月13日ダイヤ改正で、急行「きのくに」が廃止された。1986年(昭和61年)11月1日ダイヤ改正により、東岸和田駅が快速の停車駅に、三国ケ丘駅が区間快速の停車駅になった。昼間時に運転されていた区間快速はラッシュ時のみ運転されるようになり、快速が天王寺〜日根野・和泉砂川間で日中にも運転されるようになった。「ホームライナーいずみ」の運転区間が天王寺〜和歌山間に延長され「はんわライナー」に改称された。
1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化によりJR西日本の路線となった。JR貨物が杉本町〜和歌山間の第二種鉄道事業者となった。同年7月1日から羽衣支線にて123系電車運転開始。1988年(昭和63年)3月13日ダイヤ改正で、日根野〜和歌山間各駅に停車するB快速が運転開始した。
1989年(平成元年)3月11日ダイヤ改正で、昼間時のB快速の運転を中止し、快速は天王寺〜日根野・和歌山間でそれぞれ毎時3本ずつになった。昼間時の普通は天王寺〜和歌山間3本と、天王寺〜熊取・日根野・和泉砂川間でそれぞれ1本ずつになった。天王寺〜五条間で快速が運転開始(朝方上り1本・夕方下り2本)。113系使用列車にも朝夕に4両編成を2本併結した8両編成が登場した。同年7月22日に天王寺駅構内の阪和線から大和路線への渡り線が開通し、特急「くろしお」が大阪環状線・梅田貨物線を経由して新大阪・京都まで直通運転を開始した。パノラマグリーン車を連結した特急「スーパーくろしお」が運転開始。8月27日に天王寺駅構内で電車が車止めに衝突する事故が発生した。10月20日から鳳〜東羽衣間でワンマン運転を開始した。
1990年(平成2年)3月10日にラインカラーが導入され、阪和線はオレンジを使用することになった。同年8月に天王寺〜鳳間上り線で ATS-P が使用開始。1991年(平成3年)3月に天王寺〜鳳間下り線で ATS-P が使用開始。
1993年(平成5年)7月1日に天王寺〜和歌山間で阪和線運行管理システム (SUNTRAS) が使用開始。1994年(平成6年)4月1日から223系電車が運転開始。同年5月に鳳〜日根野間で ATS-P が使用開始。6月15日に関西空港線が開業。223系電車による天王寺〜関西空港間の快速が運転開始。9月4日に関西国際空港開港に伴い、関空特急「はるか」、関空快速が運転開始。日根野駅が快速列車の停車駅になった。関空特急はるかは京都〜関西空港間に毎時2本30分毎の運転となった。関空快速は京橋〜関西空港間が毎時2本、天王寺〜関西空港間が毎時1本の運転で、京橋発着のうち毎時1本は天王寺でJR難波発着の関空快速と分割併合を行った。
1995年(平成7年)4月20日ダイヤ改正で、関空特快「ウイング」運転開始。1996年(平成8年)3月16日ダイヤ改正で、鳳駅以南の最高速度が120 km/hに引き上げられた。最速列車は戦前に運転されていた超特急の所要時間を更新する39分で阪和間を走破するようになった。同年7月31日から283系電車が特急「スーパーくろしお オーシャンアロー」として運転開始。10月5日に平日ダイヤで運転されていた土曜日が、休日ダイヤで運転されるようになった。
1997年(平成9年)3月8日ダイヤ改正で、特急「スーパーくろしお オーシャンアロー」が「オーシャンアロー」に改称された。1999年(平成11年)5月10日ダイヤ改正で紀州路快速が運転開始。京橋〜和歌山間に毎時2本設定され、京橋〜日根野間は関空快速と併結運転となった。三国ケ丘・紀伊・六十谷が快速列車の停車駅になった。関空特快「ウイング」が廃止され関空快速に統合された。
2000年(平成12年)3月11日ダイヤ改正で昼間時の天王寺発着の快速が221系に置き換えられた。昼間時の紀勢本線直通の快速は和歌山で系統分割された。2003年(平成15年)4月1日にJR貨物の杉本町〜和歌山間の第二種鉄道事業が廃止された。同年10月1日にコンコースの喫煙コーナーが廃止された。11月1日からICカード「ICOCA」の利用が開始された。
2004年(平成16年)10月16日に美章園〜杉本町間の上り線が高架化。10月18日から一部列車で女性専用車が導入された。2006年(平成18年)5月21日に美章園〜杉本町間の下り線が高架化。
2007年(平成19年)3月31日から日根野〜和歌山間で ATS-P が使用開始。2008年(平成20年)3月15日ダイヤ改正で、天王寺駅の大和路線との連絡線が複線化された。昼間時の関空紀州路快速が毎時2本から毎時3本に増発された。平日朝ラッシュ時に大阪環状線に直通する直通快速が運転開始。
2009年(平成21年)3月22日に紀ノ川橋梁架け替えが完了し、供用開始。同年7月1日に線内全駅のホーム上の喫煙コーナーが廃止され全面禁煙化。2010年(平成22年)3月に鳳〜東羽衣間で ATS-P が使用開始。同年12月1日から225系電車運転開始。
2011年(平成23年)3月12日ダイヤ改正で、昼間時の運転が15分間隔のダイヤに変更され、関空紀州路快速は毎時3本から毎時4本の運転に増発された。天王寺〜日根野間に区間快速が設定され、昼間時の普通は鳳止めとなった。「はんわライナー」が廃止され一部は特急くろしおに置き換えられた。225系5000番台が快速だけでなく、日中の区間快速や関空快速・紀州路快速にも使用されるようになった。同年4月18日から女性専用車が毎日、終日設定された。12月1日から東岸和田〜紀伊間で2分以上停車する223系・225系による列車で、車内保温のための半自動扱い開始した。12月11日で113系4両編成が阪和線の運用を終了した。
2012年(平成24年)3月17日ダイヤ改正で、紀勢本線の特急「オーシャンアロー」「スーパーくろしお」「くろしお」がすべて「くろしお」に列車名統一。特急「くろしお」に287系電車が投入された。区間快速を除く快速系電車が223系・225系に統一された。2013年(平成25年)9月28日に天王寺〜和歌山間で阪和線運行管理システム(SUNTRAS) を新システムに更新された。
2015年(平成27年)2月8日に東岸和田駅付近の下り線が高架化。同年3月14日ダイヤ改正で、夕方のラッシュ時間帯にパターンダイヤを導入[した。2016年(平成28年)7月1日から225系5100番台が運転開始。従来の223系・225系5000番台が普通列車にも使用されるようになった。12月24日で103系4両編成・205系1000番台の運用が終了し、4両編成の普通列車がすべて3扉車(223系・225系)となった。
2017年(平成29年)3月7日に東羽衣駅を除く全駅で使用している接近メロディを幅広い周波数帯域を持つ音質の警告音に更新。同年10月22日に東岸和田駅付近の上り線が高架化され、上下線共に高架化が完了した。、2018年(平成30年)3月17日ダイヤ改正で羽衣線を含む全ての快速・普通列車(日根野〜和歌山間の下り初電・上り終電を除く)を223・225系で運行となった。また、羽衣線2駅のホームを延長し4両編成対応になった。新大阪発着快速が全て廃止。各駅に駅ナンバーが導入された。
2020年(令和2年)3月13日ダイヤ改正に伴い、日根野〜和歌山間で運用されていた113系2000番台の運用がこの日をもって終了。すべての列車がJR発足以降の車両で運用されるようになった。
5.路線ガイド
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