JR琵琶湖線データイムダイヤ【2014年3月15日改正】

JR琵琶湖線データイムダイヤは60分サイクルで運転されている。実際には湖西線直通の新快速が存在するため、60分パターンになっているだけで、JR京都高槻以東とダイヤはほぼ同じとなっている。
新快速は近江塩津から米原経由で1本、長浜から1本、野洲から1本の運転で、野洲以東は長浜までは30分毎の運転となっている。山科から湖西線に入る敦賀行きが運転されており、これが走るスジでは新快速の運転間隔が山科〜野洲間で30分開く。同区間ではそれ以外のスジは15分毎での運転となる。停車駅は京都から山科、大津、石山、南草津、草津、守山、野洲、近江八幡、能登川、彦根、米原以遠の各駅。新快速の京都~米原間を53分で結んでい

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る。表定速度は76.6㎞/hで、新快速にしては遅い。京都~草津間は表定速度66.6㎞/h、草津~米原間は表定速度82.7㎞/hとなっており、停車駅が多い京都~草津間で速度が落ちている。新快速は琵琶湖線内でも130㎞/h運転を行う。草津以東は複線区間になるが、列車密度も低いため、最高速度130㎞/hで走る。琵琶湖線内は京阪神間のような都市間輸送ではないし、私鉄との競合もないので、新快速を運転する必要はないと思われるが、国鉄時代から新快速が運転されており、滋賀県の発展にも寄与してきた点も多い。他社とはいえ、新幹線が並行して走る区間で料金不要の高速列車を運転してきたことは評価されてもよいだろう。米原~姫路間のように3大都市圏がバックボーンとしてあるレアケースであるにしても、並行在来線の問題で切り離される3セクの運行も同区間を参考にしてはどうかと思う。新幹線が開業する富山~金沢間などは新幹線から切り離される高岡などの都市も含めて都市間輸送に力を入れれば、3セクもそれなりに成り立つのではなかろうか。新幹線はあくまでも長距離、在来線は短距離を中心に中距離まで守備範囲に含めれば、まだまだ活用の余地はあるはずだ。

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新快速は琵琶湖線内でも混み合うことが多い。12両編成が増えて、土休日の列車は全て12両で運転されている。新快速では座席の確保のため、グリーン車などの連結がたびたび取り沙汰されることがあるが、現在のところ実現には至っていない。JR西日本では岡山~高松間のマリーンライナーにグリーン車を連結しているので、実績はある。しかし、長距離を走り、京都、大阪、三ノ宮と3大都市での入れ替えが多いことなどから、指定席の連結は難しいと思われる。やるのであればグリーン車自由席の連結だろうが、これも実現には問題が多いと思われる。関西人イコールケチという構図から長年連結が見送られてきたところもあるが、混雑する新快速では着席の需要も少なからずあるだろう。グリーン車ではなく、格安で快適な車両があれば、関西でも受け入れられるだろう。国鉄時代に連結を中止した本線のグリーン車、JR発足後に関空快速に連結して利用が低迷した指定席など別料金がいる車両は失敗してきた経緯がある。JRでは失敗しているが、近鉄や南海は有料特急を走らせて好評を得ている。新快速でも値ごろ感があれば、有料車両は成功するのではないかと思う。次回新型車両を投入するときには検討してほしいものだ。

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普通は京都以東では15分毎の運転で、野洲発着が30分毎、米原(長浜)発着が30分毎に運転されている。上り米原行きは野洲止まりの新快速と連絡を行うため、野洲以東では等間隔の運転になっていない。データイムの琵琶湖線内での新快速と普通の連絡、追い抜きはこれのみとなっている。

  

鉄道コム

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