【特急は通過するが行き違い設備を持つ駅】
近鉄吉野線市尾駅は奈良県高市郡高取町にある。吉野線内各駅に停まる急行が停車する。北側には民家や田畑があり、南側は集落が点在し、その向こう側には山がある。駅名になっている市尾の集落は南西側にある。電車はデータイム大阪阿部野橋直通の急行が毎時2本30分毎に運転されている。平日朝ラッシュ時上り橿原神宮前方面行き7時台に急行3本、普通1本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台には急行2本、普通2本が運転されている。
市尾駅は1923年12月5日に吉野鉄道吉野口〜橿原神宮前間開通とともに開業した。1929年8月1日に会社合併により大阪電気軌道吉野線の駅となった。1941年3月15日に会社合併により、関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。2007年4月1日からPITAPAなどICカードの利用が可能になった。
駅構内は対向式ホーム2面2線の行き違い駅で、ホーム有効長は21m級車両4両分ある。
上下ホーム間には構内踏切が設置されている。
改札は1ヶ所で、駅北側にある。無人化されており、ICカードリーダーと自動券売機が設置されている。
出口も1ヶ所で、北側に出られる。駅前には駐輪場があるが、周辺の道路は狭く、バスの乗り入れはない。
駅前に昔ながらの万屋のような店舗があるが、それ以外は民家が建ち並んでいる。
市尾 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 262 | 185 | 77 | 70.5% |
2006年度 | 404 | 305 | 100 | 75.4% |
対06年度比 | 64.9% | 60.7% | 77.6% |
市尾駅の2016年度1日あたりの乗車人員は262人で、うち定期利用者は185人となっている。定期比率は70.5%で、7割強が定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で35.1%減、定期利用者は39.3%減、定期外利用者は22.4%減となっている。