【天理線を分岐する奈良県央の結節点】
近鉄橿原線平端駅は奈良県大和郡山市にある。橿原線と天理線が分岐する結節点で、急行も停車する。橿原線と天理線は駅手前で分岐しており、ホームは個別に設置されている。電車は橿原線が昼間時急行が毎時2本、普通が毎時3〜4本の運転。平日朝ラッシュ時上り7時台は急行3本、普通6本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台は急行2本、普通4本が運転されている。天理線は昼間時は普通のみが毎時3本の運転。平日朝ラッシュ時上り7時台は普通が4本運転されており、6時台、8時台には急行の運転もある。平日夕方ラッシュ時下り19時台は急行1本、普通3本が運転されている。
平端駅は1922年4月1日に大阪電気軌道畝傍線の駅として開業した。天理線を標準軌に改軌しの上、電化し、当駅にて畝傍線と接続するようになった。また、法隆寺線にも駅を設置した。1939年7月28日に畝傍線は、橿原線に線名変更された。1940年1月に橿原線ホームに待避線を設置した。1941年3月15日に会社合併により、関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日には、南海鉄道との合併により、近畿日本鉄道の駅となった。1945年2月11日法隆寺線が休止となった。1952年4月1日に休止中の法隆寺線が廃止になった。1973年9月20日に天理線ホームを設置し、橿原線ホームも移設された。1988年6月27日天理線当駅から二階堂までが複線化された。
駅構内は橿原線ホームが2面4線、天理線ホームが対向式ホーム2面2線になっている。ホーム有効長はそれぞれ21m級車両6両分ある。
天理線ホームが1・2番線になっており、橿原線ホームとは個別に設置されている。橿原線から天理への直通電車は天理線ホームから発着する。
橿原線ホームは3〜6番線が割り当てられている。橿原線で唯一の追い抜き可能駅で、急行と普通が緩急接続したり、特急が急行や普通を追い抜く。
大和西大寺方で、橿原線と天理線が分岐しており、上下線の渡り線もある。
橿原線から天理線への直通は大和西大寺方面からだけでなく、橿原神宮前方面からの直通も可能になっており、上下本線で折り返して天理線に入れるようになっている。定期列車の運転はないが、天理教の催事がある時に臨時列車が運転される。
橿原線ホームと天理線ホーム、改札は地下道で結ばれている。
地下道からホームへはエレベーター、上りエスカレーターが設置されている。
地下道から改札へもエレベーター、上りエスカレーターが設置されている。
改札は1ヶ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。自動券売機は設置されているが、特急券販売窓口、特急券自動券売機の設置はない。
出口も1ヶ所で、駅西側にのみ出られる。駅前にはロータリーがあり、奈良交通のバス路線が乗り入れている。
橿原線と天理線の線路の間に駐輪場がある。駅東側には広大な田畑が広がっている。西側には住宅地が広がっており、平端駅の利用者は西側からが大半となっている。
平端 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 2,273 | 1,495 | 778 | 65.8% |
2006年度 | 2,298 | 1,530 | 768 | 66.6% |
対06年度比 | 98.9% | 97.7% | 101.2% |
平端駅の2016年度1日あたりの乗車人員は2,273人で、うち定期利用者は1,495人となっている。定期比率は65.8%で、定期利用者が7割近くを占めている。10年前の2006年度と比較すると1.1%減、定期利用者は2.3%減、定期外利用者は1.2%増となっている。