【滋賀県鉄道史の重要な部分を担った要衝】
JR琵琶湖線膳所駅は滋賀県大津市にある。京阪石山坂本線と連絡している。普通のみが停車し、新快速は通過する。膳所と書いて”ぜぜ”と読む難読駅名である。電車はデータイム毎時4本15分毎の運転で、大阪方面へは京都で新快速に乗り換えになる。平日朝ラッシュ時下り京都方面7時台には普通6本が運転されている。8時台には高槻から快速となる普通4本、草津線から直通の京都行きが2本運転されている。平日夕方ラッシュ時上り草津方面行き18時台には普通4本と京都始発の草津線直通普通が1本運転されている。
膳所駅は1880年7月15日に京都から大津(現在の浜大津付近)間開通時に馬場駅として開業した。駅開業時は東海道本線は全通しておらず、大津から長浜までの間は琵琶湖を連絡船で渡るのが移動手段だった。1889年7月1日関ヶ原〜馬場間が開通し、東海道本線が全通した。大津〜馬場間は旅客営業を取りやめた。1898年8月1日大津〜馬場間の旅客営業を再開した。1909年10月12日に路線名制定により馬場〜大津間は大津線となった。1913年6月1日に馬場から大津に改称され、従来の大津駅は浜大津駅に改称された。1921年8月1日に馬場駅に改称され、旅客営業を停止した。当駅から京都間の線路を切り替え旧線の当駅から稲荷までの間は廃止された。1934年9月15日に旅客営業を再開し、膳所駅に改称された。1947年1月25日から浜大津から当駅までの貨物線を利用して江若鉄道の列車が乗り入れるようになった。1965年7月10日に江若鉄道乗り入れが廃止になった。1969年11月1日に当駅から浜大津までの貨物線が廃止された。1970年3月9日に草津から京都までの複々線化が完成し、2面4線の駅になった。JR発足後2003年11月1日からICOCAなどICカードの利用が可能になった。2017年6月24日に橋上駅舎が完成した。
駅構内はホーム2面4線で、これに加えて外側線には上下線とも待避線が設置されている。ホーム有効長は20m級車両12両分ある。
外側線待避線は外側線の両脇に設置され、長大編成の貨物列車が待避できるよう有効長は長く取られている。データイムは新快速も内側線を走るが、貨物が時間調整などで運転停車することもある。
かつてはホームから地下道があったが、橋上駅舎化されて、陸橋で上下ホームが結ばれている。エレベーター、エスカレーターが設置されバリアフリーに対応している。
改札は1ヶ所でICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
みどりの窓口、みどりの券売機が設置されており、新幹線の切符などを購入できる。
出口は2ヶ所あり、北口がメインとなっている。
ロータリーが整備され、タクシーが常駐しているが、バス路線の乗り入れはない。
北側には京阪膳所駅があり、乗り換えは便利で、両駅間には屋根も設置された。
南口は橋上駅舎化で設置され、国道1号線側に出られる。
膳所 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 12,759 | 9,443 | 3,316 | 74.0% |
2007年度 | 12,569 | 8,870 | 3,699 | 70.6% |
対07年度比 | 101.5% | 106.5% | 89.7% |
膳所駅の2017年度1日あたりの乗車人員は12,759人で、うち定期利用者は9,443人となっている。定期比率は74.0%で、定期利用者が7割以上を占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で1.5%増、定期利用者は6.5%増、定期外利用者は10.3%減となっている。