阪急京都本線臨時列車~臨時特急いい古都エクスプレス~

2300系臨時特急いい古都エクスプレス

2300系臨時特急いい古都エクスプレス

2001年3月ダイヤ改正で阪急京都本線のダイヤパターンが大幅に変わった。従来土休日ダイヤは15分サイクルで運転されていたが、同改正により平日と同じく10分サイクルが採用された。このため従来行楽シーズンに運転されていた臨時急行さがのエクスプレスは廃止され、その代わりに臨時特急いい古都エクスプレスが運転されるようになった。さがのエクスプレスは専用のスジが用意されていたが、いい古都エクスプレスは梅田~高槻市間では定期の急行のスジを活用しており、同区間では定期急行の役割を果たす異色の臨時列車であった。停車駅も複雑で、梅田から十三、淡路、南茨木、茨木市、高槻市、大宮、烏丸、河原町で行楽地の要の一つである嵐山への玄関である桂を無視するダイヤとなっていた。改正直後の春の行楽シーズンでの運転では定期特急に利用者が集中し、海のものとも山のものともわからない臨時特急は閑古鳥が鳴くという状況もあった。当初は臨時特急のみの表示だったが、2001年秋シーズンからいい古都エクスプレスの愛称が付けられ、専用のヘッドマークも付くようになった。当初は正月などにも運転されていたが、徐々に運転回数を減らしていった。先にも書いたように高槻市~大宮間はノンストップとなっており、嵐山方面は桂に停車する特急に任せる形になっており、京都中心部への輸送に主眼が置かれていたため、行楽期でも特急から利用がシフトしないということもあったと思われる。おまけに下りに関しては定期急行と同様に茨木市で特急を待避するのも利用者のシフトが進まない理由もあったのだろう。

  

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