関西各駅探訪第49回~近鉄大阪線三本松駅~

近鉄大阪線三本松駅

三本松

三本松

【かつては室生村の駅だった山間の小駅は過疎化に苦しむ】

1.概要
近鉄大阪線三本松駅は奈良県宇陀市の山間部に駅がある。自動改札、自動券売機が設置されているが、2013年12月に無人化された。

三本松駅は1930年(昭和5年)10月10日に参宮急行電鉄の榛原〜伊賀神戸間開通とともに開業した。1941年(昭和16年)3月15日に参宮急行電鉄との会社合併により関西急行鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。2007年(平成19年)4月1日からPiTaPa などICカードの利用が可能となった。2013年(平成25年)12月21日に終日無人駅化された。

三本松

2.駅周辺

駅周辺は民家がある以外は何もない。少し離れているが、国道165号沿いに道の駅がある。

三本松

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3.駅構内
三本松駅はホーム2面2線の地上駅で、下り線側から改札へは構内踏切を渡ることになる。駅舎は地上にあるが、立地的には高いところにあり、国道までは坂道を下りることになる。

三本松

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4.バス路線

滝谷花しょうぶ園への奈良交通の臨時バスが発着する以外は、定期のバス路線はない。

5.利用状況
年々利用者が減少しており、2015年度の1日あたりの乗車人員は111人となっている。うち定期利用は60人で、こちらも年々利用者が減少している。駅周辺に学校がないため、通学利用も転出方向しか見込めないため、周辺の過疎化も相まって利用者の増加が見込めないのが実状である。
6.ダイヤ

三本松

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データイムは急行が毎時3往復停車するのみとなっている。朝ラッシュ時は上り大阪上本町方面は6時台に準急3本、7時台に準急1本、区間準急2本が停車する。8時台からは急行が運転されるため、急行3本の停車となる。快速急行の停車がないため、データイムよりも朝ラッシュ時の方が不便なダイヤとなっている。夕方ラッシュ時下りは18時台に急行2本、19時台に準急1本、普通1本の停車となり、データイムよりも利用できる列車が少なくなる。夕方ラッシュ時も快速急行の運転があるため、当駅停車の列車が少なくなるのである。2016年3月19日ダイヤ変更では夕方ラッシュ時以降の快速急行の急行への置き換えが進められるため、当駅停車の列車は若干増えるものと思われる。最終電車は下りが当駅発0時14分の準急名張行きで、大阪上本町発22時56分となっている。当列車は榛原で大阪上本町発23時13分の特急と連絡している。上りは23時18分の普通五位堂行きで、大阪上本町方面へは22時56分発の普通大阪上本町行きが最終となる。

  

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