【関西各駅探訪第4回】京阪本線光善寺駅

光善寺

光善寺

【枚方市西部にある乗降人員2万人強の準急停車駅】

京阪光善寺駅は枚方市南部にある準急停車駅である。駅名になっている光善寺は北西へ600mほどの所にある。付近は枚方市中振という地名で、国道1号線と国道170号線が交差する地点で道路交通上の要衝となっている。光善寺駅の乗降者数は2012年度大阪府データで21,419人/日。2003年度と比較すると10%弱減少している。定期利用者が減少し、定期外利用者が増加しているのはICカードPITAPAやICOCAの普及によるところが大きいのだろう。ただ、経営の根幹をなす定期利用者が減っているのは鉄道会社にとって死活問題と言える。光善寺駅周辺の住宅地は既に飽和状態で宅地が増える見込みはない。今後も漸減傾向に変わりはないだろう。バス路線は京阪バス香里園行きのい号循環系統が走っている。香里ヶ丘団地からやってくるバス路線だが、終点の香里園には快速急行、急行も停車するため、光善寺での乗り継ぎはそれほど多くない。光善寺駅は1910年(明治43年)12月15日に京阪本線の香里~枚方間に新設開業した。1926年(大正15年)4月24日に駅新築移設された。1931年(昭和6年)7月21日に駅の両側の併用軌道が新設軌道となった。1943年(昭和18年)10月1日に会社合併により京阪神急行電鉄の駅となった。1949年(昭和24年)12月1日に会社分離により京阪電気鉄道の駅となった。1969年(昭和44年)8月10日に列車接近自動放送を装置した。1970年(昭和45年)5月10日に構内旅客用通路を廃止、上り改札口新設した。1985年(昭和60年)4月17日に上りホーム下にホーム転落検知装置を設置した。1995年(平成7年)3月25日に上りホーム改札口に自動改札機4基を設置した。1998年(平成10年)11月29日に橋上駅舎の使用を開始した。2005年(平成17年)2月23日にホーム異常通報装置を新設した。2012年(平成24年)5月31日に出町柳方面行ホームの一部を拡幅工事が竣工した。同年9月1日に淀屋橋方面行ホームの一部を拡幅・エスカレーター設置工事竣工した。

光善寺

ホームは2面2線の対向式ホームで、構内で線路がカーブしているため、車両とホームの間が場所によってはかなり空くところがある。駅舎は橋上駅舎となっている。

光善寺

光善寺

橋上駅舎でICカード対応の自動改札、自動券売機も完備。駅員も常駐しており、京阪沿線、南海沿線にコンビニを展開するアンスリーがある。橋上駅舎化されたのは1998年11月29日で、エレベータ、エスカレータを完備している。

光善寺

光善寺駅東口にはバス乗り場があるが、バスターミナルではなく停留所となっており、付近の道路は非常に狭い。

光善寺

西口も駅前は非常に狭く、こちらはクルマの乗り入れも困難なほど。徒歩や自転車に乗っている人が多い。最近駅近くに駐輪場が開設されている。こちら側には小さな商店街があり、人出は東口よりやや多い。

光善寺

光善寺駅は通勤準急、準急と普通が停車するが、近年の京阪本線のダイヤは急行が増加傾向にある。ダイヤ変更の度に急行が増えたり、減ったり、準急が増えたり、減ったりを繰り返しているが、急行が停まらない光善寺駅は準急の増減に一喜一憂しなければならない。2015年度1月現在のダイヤでは朝夕ラッシュ時には通勤準急、準急が頻発しており、不便はない。データイムも準急の運転が20分毎となったため、多少なりとも便利になっているが、準急を逃せば普通と急行の乗り継ぎとなる。京都方面へは枚方市で普通から特急への乗り継ぎとなる。

データイムは準急20分毎、普通20分毎の運転で、10分の等間隔になっている。平日朝ラッシュ時下り淀屋橋方面は7時台に通勤準急13本、普通2本、8時台に通勤準急4本、準急6本、普通4本が停車する。夕方ラッシュ時上り出町柳方面は18時台~21時台に準急6本/H、普通3本/Hが停車する。

終電は上り出町柳方面が淀屋橋発0時04分の準急淀行きで、光善寺着は0時28分。この電車が淀への最終電車となる。下りは出町柳発23時44分の普通寝屋川市行きで、光善寺着は0時41分で寝屋川市方面への最終電車となる。最終の淀屋橋行きは光善寺発23時38分の普通淀屋橋行き。さらにその後に0時04分の普通守口市があるが、香里園で最終の急行淀屋橋行きと連絡しており、これに乗り継げば京橋から淀屋橋の各駅に辿り着くことができる。

  

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