【京都線にはスルーされる春日野道と並ぶ極狭ホームの代表格】
1.中津駅概要
阪急神戸本線、宝塚本線の中津駅は梅田~十三間にある。1925年11月4日に開業した。開業当初は阪神北大阪線と連絡していた。梅田〜十三間では京都本線も並行して走っているが、京都本線にはホームはない。ホーム有効長は8両分あるが、両線ともホーム幅は非常に狭い。JR東海道貨物線が近くを走っており、梅田方で交差している。地下鉄御堂筋線にも中津駅があるが、少し梅田寄りに離れており、東海道貨物線が間にあるため、乗り換えは不便である。
2.中津駅周辺
比較的梅田に近いが、梅田貨物駅があったため、付近は殺風景である。もっとも梅田寄りはビジネス街になっており、梅田スカイビルにも比較的近いため、ビジネス需要も少なくない。
3.駅構内
先述したように神戸本線、宝塚本線ともにホームは非常に狭い。両線とも島式ホーム1面2線の高架駅で、駅舎は高架下にある改札も非常に狭く、駅のトイレは改札の外に設置されている。
4.バス路線
大阪市営バス、阪神バス、阪急バスの路線が乗り入れている。駅前に中津バス停がある。このうち阪神バスはかつての軌道線であった北大阪線の代替路線として運行されている。中津バス停は大阪市営バス、阪神バスが乗り入れ、阪急バスは中津6丁目バス停からの発着となる。
5.乗降者数
2015年度大阪府統計データでは、宝塚本線が乗車人員が2,898人/日、うち定期利用は1,510人/日となっている。10年前の2005年度は乗車人員が2,647人、うち定期利用が1,479人となっている。各駅が減少傾向にある中で、微増している。これは周辺環境の変化によるものと思われる。もっとも降車数を見ると面白い結果が出ており、2015年度の総数は3,759人、うち定期客が1,976人となっている。明らかに乗車人員よりも降車人員の方が多い。駅周辺のビジネス街へ通勤する人が行きは中津で降りて、帰りは座っていける梅田から乗車する傾向があるのだろう。神戸本線は宝塚本線よりも利用者が少ないが、降車人員が多い傾向は同じだ。
6.ダイヤ
ダイヤは神戸本線は普通のみの停車で、宝塚本線は朝ラッシュ時に運転される準急が停車する。神戸本線は朝ラッシュ時毎時8本、データイム以降は10分毎毎時6本の運転となっている。宝塚本線は朝ラッシュ時に準急が9本停車する。上り8時台には12本が停車する。データイム以降は普通が10分毎の運転となるが、夕方ラッシュ時は箕面行き普通が増発され毎時9本が停車する。