神鉄有馬線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2020年3月14日改正】

1376F特快速新開地

神鉄有馬線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2020年3月14日改正】

【概要】
神鉄有馬線上り平日朝ラッシュ時ダイヤは、谷上発6時台に特快速1本、急行1本、準急2本、普通2本が運転されている。同7時台には特快速2本、急行2本、準急4本、普通2本が運転されている。8時台は急行2本が前半に運転されるが、後半はラッシュ時間帯が終了して本数が少なくなる。鈴蘭台からはこれに加えて粟生線電車が運転されるため運転本数が多くなる。
有馬線は谷上での北神線連絡需要が高まっており、北神急行の神戸市営化により、運賃が値下げされてその傾向がさらに高まっている。このため、三宮方面へは谷上での乗り換えが主流となり、新開地方面への需要は減少している。特快速や急行を設定して、新開地方面への速達性を高めてはいるが、通過駅があっても如何せん走行速度が低いため効果は小さい。谷上での北神線との連絡強化は今後も続けるとしても、新開地方面への利用促進も大きな課題となる。

5001F特快速新開地

【列車別】
【特快速】
特快速は三田～新開地間の運転で、かつては特急として運転されていたこともあったが、停車駅見直しなどにより特快速という種別になった。急行よりも上位種別で停車駅は少ない。三田から岡場までの各駅と谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川に停車する。2020年3月14日ダイヤ改正で1本増発されて3本が運転されるようになった。三田発7時02分の急行が特快速に置き換えられた。三田発6時31分、6時47分、7時02分と早い時間帯に設定されている。特快速の所要時間は最速で三田～新開地間53分で、最遅が56分となっている。急行の最速が56分のため、最遅の列車は急行と変わらない。急行は三田から唐櫃台まで各駅に停車し、大池、花山にも停車するので、特快速より4駅停車駅が多い。神鉄有馬線には待避設備が岡場、有馬口にしかないため、特快速は停車駅が少なくても思うように走れていない。有馬線の現状から考えると三田、岡場方面から谷上経由で北神線への乗り換え需要がメインで、谷上からは山の街、北鈴蘭台など乗降が多い駅から湊川、新開地方面への速達性を持たせた列車となっている。役割的には特快速も急行も似たようなもので、速達化したくても現状の設備では思い切った速達化もできないので、今後も急行との兼ね合いで本数の増減が発生するものと思われる。

5013F急行新開地

【急行】
急行は三田～新開地間の運転が基本で、2020年3月14日ダイヤ改正で道場南口始発の急行が新設された。急行の停車駅は三田から唐櫃台までの各駅と大池、花山、谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川となっている。急行は新開地着7時台に2本、同8時台に3本が運転されている。7時台は特快速の運転があるため急行の本数は少なくなっている。

1109F準急新開地

【準急】
準急は三田～新開地間の運転を基本に、道場南口、岡場、有馬温泉始発の電車が運転されている。停車駅は鈴蘭台までの各駅、長田、湊川で、鵯越、丸山を通過するのみとなっており、鈴蘭台までは普通の役割を果たしている。新開地着7時台に3本、同8時台に2本が運転されている。7時台の3本のうち、1本は岡場、1本は有馬温泉からの運転となっている。8時台の列車は2本のうち1本が道場南口始発となっている。有馬温泉始発の電車は2020年3月14日ダイヤ改正で、道場南口始発だったものを有馬温泉始発に変更している。

1501F普通新開地

【普通】
普通は準急が運転されているため運転本数は少なく、新開地着7時台に2本、同8時台に4本が運転されている。7時台の2本は有馬温泉始発で、有馬口以遠三田線方面からの電車は全て各駅に停車する急行か準急が普通を肩代わりしている。8時台は準急の本数が少なく普通が多く運転されている。有馬温泉始発が3本、岡場始発が1本の運転となっている。

【鈴蘭台～新開地間】
新開地着7時台には特快速3本、急行5本(うち粟生線急行3本)、準急2本、普通6本(うち粟生線普通4本)が運転されており、1時間あたり16本の運転となっている。同8時台には急行3本、準急4本(うち粟生線準急2本)、普通9本(うち粟生線普通5本)が運転されている。1時間あたりの運転本数は16本となっている。8時台は普通の割合が高い。

1152F急行新開地

【有馬線朝ラッシュ時寸評】
特快速などの運転がありバラエティに富んだ種別が運転されているが、鈴蘭台近辺では混雑率は低い。北神急行の神戸市地下鉄化により運賃値下げもあり、谷上から北神線経由に転移する旅客が多くなっているものとみられる。