【関西各駅探訪第760回】近鉄大阪線、奈良線布施駅

布施

【3階に大阪線、4階に奈良線が入る2層構造のジャンクション】

近鉄大阪線、奈良線の布施駅は大阪府東大阪市にある。大阪線が地上3階、奈良線が地上4階にある二層式の高架駅で、今里方では奈良線が一段下りて、大阪線と方向別複々線になり鶴橋方面へ向かう。奈良方では奈良線が北側、大阪線が南側に分かれている。急行以下の電車が停車し、快速急行は通過する。大阪線では一部の特急が停車するか、奈良線特急は全て通過する。奈良線は昼間時には急行が毎時3本、区間準急が毎時3本、普通が毎時6本運転されている。大阪線は急行が毎時3本、区間準急が毎時3本、普通が毎時4本運転され、特急が毎時1本停車する。

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布施駅は1914年4月30日に大阪電気軌道の深江駅として開業した。1922年3月に足代駅に改称。1924年10月31日には八木線が分岐するようになった。1925年9月に布施駅に改称された。1941年3月15日に会社合併により関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。戦後、1956年12月8日には上本町〜当駅までの間が、奈良線、大阪線の線路別複々線になった。1975年9月14日奈良線上り高架化が完成し、上本町〜当駅間の複々線区間も線路別から方向別に変更された。1977年6月26日には奈良線、大阪線とも上下高架化が完成し、現在の駅形状になった。1978年3月18日ダイヤ変更により急行停車駅となった。1988年3月18日ダイヤ変更で、阪伊乙特急の一部が当駅停車となり、特急停車駅となった。

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駅構内は奈良線、大阪線ともにホーム1面4線で、中央に島式ホームが配され、上下副本線が島式ホームに面している。その上下副本線の外側に通過線が設けられている。

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奈良線ホームは地上4階部にある。ホーム有効長は21m級車両10両分ある。定期列車では10両編成の列車の停車はない。

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大阪線ホームは地上3階にあり、奈良線ホームの直下にあるため、全面が覆われた形になっている。ホーム有効長は奈良線と同じく21m級車両10両分ある。大阪線は朝の時間帯に下り準急、区間準急が10両編成で運転されるため、10両編成の列車の停車がある。

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奈良線ホームから改札がある地上2階に直結するエスカレーターも設置されている。

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奈良線ホームから大阪線ホームに下りる階段とともにエスカレーターも設置されている。

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エレベーターは奈良線ホームから大阪線ホームを経由して改札階に至るルートで設置されている。

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改札は2ヶ所あり、北改札と南改札がある。改札付近は広く、駅ナカの洋菓子店、雑貨店、花屋などがある。

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北改札は有人で、南改札と向き合う形で設置されている。ICカード対応の自動改札機が設置されている。

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南改札も有人でICカード対応の自動改札機が設置されている。

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駅長室は東側にあるが、切符売り場は西側にのみある。自動券売機が設置されており、特急券自動販売機や特急券窓口などもある。

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改札付近には店舗が並んでおり、東側には近鉄百貨店東大阪店がある。

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西側には宅配ロッカーも設置されている。

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ATMやコインロッカーも西側にある。

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出口は2ヶ所で、南北に出られる。東側は近鉄百貨店に繋がっている。

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北口にはロータリーがあり、近鉄バスや大阪バスの路線が乗り入れている。

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北口には地下駐輪場も設置されている。駅の北側正面にはイオン布施駅前店がある。

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北口には地下駐輪場が設置されている。

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高架下にも駐輪場が設置されている。

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南口にもロータリーがあり、各方面へ近鉄バスの路線が運行されている。

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東大阪や八尾で路線を持つ大阪バスも乗り入れる布施駅。

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南口にはプチロード広小路の商店街が南へ延びている。

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西側にも出口が設けられており、2階コンコースに繋がっている。

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駅北側にも商業店舗が建ち並んでおり、駅周辺は非常に賑やかになっている。

布施 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 19,007 10,145 8,862 53.4%
2006年度 24,176 14,287 9,889 59.1%
対06年度比 78.6% 71.0% 89.6%  

布施駅の2016年度1日あたりの乗車人員は19,007人で、うち定期利用者は10,145人となっている。定期比率は53.4%で、定期利用者は5割強となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で21.4%減、定期利用者は29.0%減、定期外利用者は10.4%減となっており、減少幅が大きい。

  

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