【関西各駅探訪第217回~わかやま電鐵貴志川線貴志駅~】

【星になったタマが天から二代目駅長を見守る駅】

貴志

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わかやま電鐵貴志川線貴志駅は和歌山県紀の川市にある。三毛猫たまで一躍有名になった駅で、たま駅長が死去した後は、にたま駅長がたま二世駅長に就任している。ねこなどの動物の駅長は全国的にも増えてきているが、当駅はその流行のパイオニアの一つと言える。

貴志駅は1933年(昭和8年)8月18日に伊太祁曽〜当駅間の延伸とともに和歌山鉄道の駅として開業した。1957年(昭和32年)11月1日に和歌山電気軌道が和歌山鉄道を吸収合併し、和歌山電気軌道の駅となった。1961年(昭和36年)11月1日に南海電気鉄道が和歌山電気軌道を吸収合併し、南海電気鉄道貴志川線の駅となった。2006年(平成18年)4月1日に南海電気鉄道が貴志川線を和歌山電鐵(岡山電気軌道の子会社)に事業譲渡。これに伴い和歌山電鐵貴志川線貴志駅となり、同時に無人駅化された。出札窓口は閉鎖され、待合室に設置されていた自動券売機も撤去された。2007年(平成19年)1月5日に駅の売店の飼い猫たまが駅長に就任し、同居するちび、ミーコも助役に就任した。2008年(平成20年)1月5日に客招きの功績により、たまが貴志駅駅長たまから課長職の貴志駅スーパー駅長たまへ昇格した。同年4月20日に出札窓口跡を改装し、たま用駅長室を設置した。2010年(平成22年)2月に初代駅舎を解体。同年2月下旬に2代目駅舎の建設を着工した。同年8月4日に2代目駅舎としてたまステーション貴志駅駅舎が竣工した。2012年(平成24年)1月5日に三毛猫のニタマが駅長代理に就任した。2014年(平成26年)1月5日に貴志駅スーパー駅長たまが、貴志川線14駅の総駅長職ウルトラ駅長に昇格した。2015年(平成27年)6月22日に貴志川線ウルトラ駅長たまが心不全により16歳で死去した。同年6月28日に名誉永久駅長となったたまの葬儀を、神葬祭および和歌山電鐵社葬として駅構内にて執り行った。同年8月11日に伊太祈曽駅スーパー駅長ニタマが貴志駅駅長に就任し、たま2世を襲名した。2018年(平成30年)1月5日に貴志駅駅長たま2世(ニタマ)が部長職にあたるマネージャー駅長に就任。三毛猫のよんたまが伊太祈曽駅長に就任し、水曜日・木曜日限定で貴志駅駅長代行にも就任した。

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貴志駅はホーム1面1線で、保線用の線路がある。旅客列車が在線できるのは1面1線となっている。

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駅舎は2010年に改築され、たま駅長を模した屋根に耳がついた猫型の駅舎となった。駅舎内にはたまカフェがあり、地元の特産品や土産物、ジュースやジェラートが販売されている。

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駅員の配置はなく、無人駅となっている。たま二世駅長は専用の駅長室にいる。写真はたま駅長時代の駅長室。

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たまミュージアム貴志駅という名前も付けられており、まさにたまづくしとなっている貴志駅。

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貴志駅にはねこ神社(現在はたま神社)、いちご神社、おもちゃ神社の祠が3つ設けられている。

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改装前のたま駅長室。当初は昔ながらの造りの駅舎を改装して鎮座していたたま駅長。

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かつては貴志駅に隣接する小山商店のケージにたま駅長のほかにみーことちびも同居していた。

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たまミュージアムになる前の南海時代からの貴志駅駅舎。駅長たまのおかげで現在の立派な駅舎に生まれ変わった。

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伊太祁曽駅でニタマ駅長として活躍していた頃の現貴志駅駅長のたま二世。

  

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