【関西各駅探訪第345回】~近鉄山田線・JR参宮線伊勢市駅~

【全国各地からお伊勢さんへの参拝客が集う】

伊勢市

伊勢市

近鉄山田線、JR参宮線伊勢市駅は、三重県伊勢市にある。伊勢神宮外宮への最寄駅で、伊勢観光中心駅の一つで、各方面へのバス路線も充実している。近鉄山田線伊勢市駅は、1930年9月21日に参宮急行延伸により開業した。参宮線の伊勢市駅はそれ以前の1897年11月11日に開業していた。参宮急行は1941年3月15日に関西急行となり、関西急行も1944年6月1日に近畿日本鉄道に統合され、以降近鉄山田線の駅となった。

伊勢市

伊勢市

近鉄山田線は特急以下全ての電車が停車する。観光特急しまかぜや土休日運転の阪伊甲特急、名伊甲特急も停車する。

伊勢市

伊勢市

駅構内は近鉄が2面2線で、4・5番線を使用している。JR参宮線は2面3線で1・2・3番線を使用している。近鉄山田線ホームはホーム有効長21m級10両分ある。

伊勢市

伊勢市

JR参宮線は2面3線の構造で、1番線は上り松阪・津方面行き、2番線は下り鳥羽方面行き、3番線は上下列車が発着し、当駅始発列車も3番線を使用する。3番線と近鉄のホームの間には車両基地が広がっている。

伊勢市

伊勢市

近鉄とJRのホームはノーラッチで連絡通路を介してつながっており、改札は北口を近鉄、南口をJR東海が担当しており、共同使用駅となっている。連絡橋にはJR線ではICカードが使えない注意書きが見られる。

伊勢市

伊勢市

南口がメインの改札になっており、JR東海の社員が配置されている。ICカード対応の自動改札機が設置されているが、参宮線利用時にはICカードは使用できない。自動改札機はJR東海仕様だが、近鉄の各種切符も通せるようになっている。

伊勢市

伊勢市

改札外には切符売り場の他に土産物屋が軒を連ねており、名物の赤福餅の店舗もある。また、南口でも近鉄特急の特急券の販売が行われている。

伊勢市

伊勢市

南口駅舎は内装、外装がリニューアルされて綺麗に変身した。伊勢神宮外宮への参道が駅前から続いており、多くの参拝客が駅から歩いてお参りしている。

伊勢市

伊勢市

駅前にも伊勢神宮の鳥居があり、ここをくぐって参道に入っていく。

伊勢市

伊勢市

駅前にはロータリーがあり、各方面への路線バスや高速バスが発着している。タクシーの待機も多く、観光地らしい風情となっている。

伊勢市

伊勢市

北口は伊勢神宮とは反対側にあたる改札のため利用者は少ないが、こちらも2011年にリニューアルされて、特急券販売なども行われるようになった。近鉄仕様のICカード対応の自動改札機が設置され、近鉄の係員が配置されている。

伊勢市

伊勢市

南口駅舎も2011年にリニューアルされてきれいになった。駅前は狭く、小さなロータリーがあるが、バスの乗り入れはなく、近くにバス停があるのみである。

伊勢市

伊勢市

近鉄山田線下り5番線に面している北改札。下りホームからはそのまま改札を出ることができる。

近鉄山田線伊勢市駅の2016年度1日あたりの乗車人員は4,193人で、うち定期利用者は1,890人となっている。定期比率は45.1%で、半分を割る数字となっている。観光地のため定期外利用者が多くなるのだろう。10年前の2006年度と比較すると全体で15.5%の増加、定期利用者は4%の減少、定期外利用者は38.5%増と定期外利用者の増加が目立つ結果となっている。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました