【阪神淡路大震災復興とともに不死鳥のごとく復活した高架駅】
阪急伊丹線伊丹駅は、兵庫県伊丹市にある。伊丹市の中心駅で、並行して走るJR宝塚線の伊丹駅よりも阪急伊丹駅周辺の方が賑やかである。JR伊丹駅は東へ約1㎞の距離にある。伊丹駅は1920年(大正9年)7月16日に阪神急行電鉄伊丹線開通とともに終着駅として開業した。当時の駅は現在地より約150メートル南東に位置していた。1968年(昭和43年)11月9日に高架化。同時に旧駅から現在地に移転。自動改札機が導入された。1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災で駅が被災し、新伊丹〜当駅間が不通になった。3月11日に当駅の400メートル南に仮駅を設置した。1998年(平成10年)11月20日に伊丹駅ビルがReita(リータ)として再建した。同年11月21日に仮駅からReita(リータ)3階に移転した。2013年(平成25年)12月21日に駅番ナンバリングを導入した。
阪急伊丹線の終点で、駅は1面2線の高架駅となっている。阪神淡路大震災前には2面4線分の高架が準備され、伊丹から先の延伸にも備えた構造になっていた。震災で前の駅は全壊し、現在の駅に再建された。再建時には既に延伸の可能性もなくなっていたため、行き止まりの構造となり、駅も1面2線に縮小された。
改札は1ヶ所で、行き止まり式ホームの先に改札がある。ICカード対応の自動改札が並ぶ有人駅である。
ホームから改札へはスロープを下りる形になっており、駅舎改築の当時にはバリアフリーの最先端をいった構造と評価されていた。
駅北側にはバスターミナルが広がっており、伊丹市バスが発着している。各方面へのバス路線が充実しており、その点ではJR伊丹駅をはるかに凌駕している。
伊丹駅の2014年度の乗車人員は、11,960人で、10年前の2004年度よりも2.5%ほど増加している。定期比率は阪急の他の駅と同様に50%を割っているが、この10年間で7.2%ほど増加しており、通勤客が増加傾向になっているものと思われる。逆に定期外利用は2%弱ほど減っている。
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