関西各駅探訪第132回~近鉄志摩線中之郷駅~

【駅周辺の静けさの中、鳥羽水族館の歓声が鳴り響く】

中之郷

中之郷

近鉄志摩線中之郷駅は、三重県鳥羽市にある。鳥羽駅から1駅隣の駅で、鳥羽水族館が目の前にある。志摩線は当駅まで複線になっており、ここから船津までは単線となる。

中之郷駅は1929年(昭和4年)7月23日に志摩電気鉄道鳥羽〜真珠港間開通とともに開業した。1944年(昭和19年)2月11日に志摩電気鉄道ほか6社合併により、三重交通志摩線の駅となった。1964年(昭和39年)2月1日に三重交通の鉄道事業の分離譲渡により、三重電気鉄道の駅となった。
1965年(昭和40年)4月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1969年(昭和44年)12月10日に改良工事のため営業休止、バス代行を実施。1970年(昭和45年)3月1日に標準軌化し営業を再開した。1992年(平成4年)11月6日に鳥羽から当駅までの間が複線化された。駅舎を鳥羽寄りに120m移転し、橋上化された新駅舎の供用を開始した。2007年(平成19年)4月1日にPiTaPaなどICカードの利用が可能になった。2011年(平成23年)11月1日に無人駅化された。

中之郷

中之郷

駅構内は2面2線で、駅舎は橋上駅舎となっている。立派な橋上駅舎だが、改札は無人で、ICカードの入出場読取機があるだけで、自動改札などの設置はない。

中之郷

中之郷

駅西側は集落があるが、山があり、鳥羽城跡もあるため、駅周辺は非常に狭い。

中之郷

中之郷

駅東側には、国道167号線が通っており、その向こう側に鳥羽水族館がある。近くには伊良湖方面へのフェリー乗り場もある。

中之郷

中之郷

中之郷駅改札。無人化されており、かつての集札口が残るのみでまだ新しい橋上駅舎にしては殺風景な光景が広がる。

中之郷駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は161人で、10年前の2004年度には256人の利用があったので、38%ほど減少している。定期利用者はわずか40人で、こちらは10年前と比べて62%ほど減少しており、定期利用者の落ち込みがひどい。ICカード利用への移行もあるが、全体的に利用者は減少している。

  

鉄道コム

コメント

タイトルとURLをコピーしました