【関西各駅探訪第735回】近鉄湯の山線湯の山温泉駅

湯の山温泉

【御在所岳麓にある湯の山温泉への玄関口】

近鉄湯の山線湯の山温泉駅は、三重県三重郡菰野町にある。湯の山温泉、御在所山への玄関口になっており、かつては名古屋や大阪方面から直通の特急列車も運転されていた。現在でも夏季シーズンを中心に臨時特急が名古屋から運転されている。湯の山温泉、御在所山へのロープウェイへはバスでの連絡となる。通常時は普通のみの運転で、昼間時は毎時2本30分毎の運転となっている。平日朝ラッシュ時上りは7時台に4本、8時台3本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下りは毎時3本の運転となっている。湯の山温泉駅は1913年6月1日に四日市鉄道の湯ノ山駅として開業した。1931年3月1日に三重鉄道、1944年2月11日には三重交通の駅となった。1964年2月1日に三重電気鉄道の駅となり、同年3月1日には762㎜のナローゲージから1435㎜標準軌への改軌が行われ、架線電圧も1500V直流電化になった。3月23日からは近鉄名古屋線との直通運転が開始され、準急の乗り入れが開始された。1965年4月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。同年7月15日からは名古屋線、大阪線直通の特急の運転が開始された。1970年3月1日には湯の山温泉駅に改称された。1971年12月8日からは湯の山線線内運転の特急も設定された。1997年3月18日ダイヤ変更で名古屋線直通の特急が廃止、1998年3月17日ダイヤ変更では大阪線直通の特急が廃止となった。2004年3月18日ダイヤ変更では線内運転で残っていた特急列車が廃止され、線内運転の普通のみの運転となった。2007年4月1日からはICカードの利用が可能となった。2008年7月19日から夏季期間を中心に臨時特急の運転が復活し、名古屋~湯の山温泉間で運転された。

湯の山温泉

駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は1番線が21m級車両4両分、2番線が21m級車両3両分になっている。ホームは行き止まり式になっている。

湯の山温泉

2番線の近鉄四日市方に引上げ線が設置されている。

湯の山温泉

通常電車は駅舎側の1番線のみを使用している。2番線発着は臨時特急と一部の列車のみとなっている。

湯の山温泉

改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカードリーダーと自動券売機が設置されている。特急券窓口も設置されており、定期券の購入もできる。

湯の山温泉

出口は1ヶ所で、駅前からは湯の山温泉や御在所山方面へ向かうバスやタクシーが発着している。

湯の山温泉

昔ながらの行灯式の種別行先表示が残る湯の山温泉駅。

湯の山温泉 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 283 94 189 33.3%
2006年度 325 121 204 37.3%
対06年度比 87.1% 77.8% 92.6%  

湯の山温泉駅の2016年度1日あたりの乗車人員は283人で、うち定期利用者は94人となっている。定期比率は33.3%で、定期利用者は少ない。10年前の2006年度と比較すると全体で12.9%減、定期利用者は22.2%減、定期外利用者は7.4%減となっている。

  

鉄道コム

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