【駅周辺の空き地は神明車庫の夢の跡】
近鉄志摩線志摩神明駅は三重県志摩市にある。賢島の一つ手前の駅で、ちょうど平成の世が始まった1989年には車庫の開設が計画されていたが、バブル崩壊などで、志摩線の需要が落ちてきたこともあり、神明車庫は実現しなかった。当駅は普通のみが停車し、毎時2本の運転が基本となっている。志摩神明駅は1929年7月23日に志摩電気鉄道の駅として開業した。1944年2月11日には三重交通の駅となった。1964年2月1日には三重電気鉄道の駅となり、1965年4月1日に近畿日本鉄道の駅となった。1970年3月1日には標準軌への改軌が完成した。1988年3月6日には鵜方~当駅間の複線化が完成した。1990年12月8日には当駅から賢島までの複線化が完成した。
駅構内は島式ホーム1面2線で、ホーム有効長は21m級車両2両分となっている。
改札は無人化されており、ICカードリーダーと乗車証明書発行機が設置されているのみとなっている。
出口は2ヶ所で、構内踏切を渡って東側、西側に出られる。ホームから構内踏切へはスロープになっており、簡易的にバリアフリーに対応している。
駅周辺は東側は草木が生える荒地になっている。ここに車庫の建設が計画されていたが、それも夢の跡で、現在は放置された状態となっている。
駅周辺は何もなく、線路の周辺に小さな駐輪場があるぐらいである。
志摩神明 | 乗車 | |||
---|---|---|---|---|
年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 104 | 78 | 26 | 75.1% |
2006年度 | 105 | 84 | 21 | 80.1% |
対06年度比 | 99.6% | 93.4% | 124.6% |
志摩神明駅の2016年度1日あたりの乗車人員は104人で、うち定期利用者は78人となっている。定期比率は75.1%で、ほとんどが定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で0.4%減、定期利用者は6.6%減、定期外利用者は24.6%増となっている。