【関西各駅探訪第648回】近鉄志摩線白木駅

白木

【志摩線高速化の旗印とも言える2面4線の待避駅】

近鉄志摩線白木駅は三重県鳥羽市にある。鳥羽市と志摩市の境にある青峰トンネルの鳥羽側にある駅で、中央に通過線を持つ待避駅となっている。普通のみが停車する。志摩線普通は早朝深夜を除いて30分毎に運転されている。白木駅は1929年7月23日に志摩電気鉄道の駅として開業した。1944年2月11日に会社合併により三重交通の駅となった。1964年2月1日に三重電気鉄道の駅となり、翌1965年4月1日に近畿日本鉄道の駅となった。1970年3月1日に標準軌化が完成した。1970年12月には上下通過線が完成した。1993年9月11日に加茂〜五知間の複線化が完成。当駅から五知までの間に青峰トンネルが掘られ、新線に切り替えられた。

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駅構内は中央に通過線を持つホーム2面4線の構造で、新幹線でよく見られる形の配線になっている。近鉄では名古屋線の楠、山田線の櫛田、明野などと同じような配線である。

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上下ホーム間には陸橋があるが、エレベータは設置されておらず、各ホームにスロープ用の出口が設置されている。

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改札は1ヶ所で、上り線側にある。無人化されており、ICカードリーダーが設置されている。自動券売機はなく、乗車証明書が設置されているだけである。

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出口も1ヵ所で駅北側にのみ出られる。駅から青峰トンネルの坑口が見えるが、坑口付近には旧線の跡を見ることができる。

白木駅の2016年度1日あたりの乗車人員は25人で、うち定期利用者が19人となっている。定期比率は77.2%で8割近くが定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で21.9%増、定期利用者がほぼ横ばい、定期外利用者が283.3%増となっている。一見大幅に増加したかのように見えるが、絶対数が少ないため、大きく増えたように見えるだけで、利用状況はほとんど変わっていない。

  

鉄道コム

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