【関西各駅探訪第670回】JR山陰本線・福知山線・京都丹後鉄道宮福線福知山駅

福知山

【北近畿ビッグXネットワークの要】

JR山陰本線、福知山線、京都丹後鉄道宮福線福知山駅は京都府福知山市にある。国鉄時代からの山陰本線の要衝で、京都からの山陰本線と大阪からの福知山線が合流するため、直通列車や乗り換え客で賑わっていた。JR発足後には、宮福線が開業し、山陰本線城崎温泉、鳥取方面などに加えて、宮津、天橋立方面への利便性も高まり、北近畿地区では豊岡などを凌ぐ結節点となった。特急停車駅で、京都からの特急きのさきと大阪からの特急こうのとりが相互に接続を図り、北近畿Xネットワークを形成している。普通列車は山陰本線園部方面からの電車と福知山から豊岡、城崎温泉方面への電車で系統分離されている。園部方面からの電車は綾部から舞鶴線からの直通電車も走るため、朝夕を中心に運転本数は多い。福知山線電車派特急を除いて全て当駅発着となっている。宮福線はJR直通の特急と線内運転の特急が運転されており、1~2時間毎の運転となっている。普通列車も概ね2時間毎ほどの運転で、普通列車の本数は少ない。福知山駅は1904年11月3日に官設鉄道の当駅~綾部~新舞鶴(現在の東舞鶴)間の開通とともに開業した。1911年10月25日には播但線の支線として当駅から和田山までの間が開業した。1912年3月1日に線名が制定され、当駅周辺の路線は統合されて山陰本線となり、阪鶴線は福知山線となった。1986年11月1日ダイヤ改正では、山陰本線の当駅から城崎(現在の城崎温泉)までと福知山線の全線が直流電化された。JR発足後の1988年7月16日には宮福鉄道宮福線が開業した。1995年4月20日には当駅から綾部までの間が直流電化された。2005年11月26日にJR線部分の高架化が完成した。2009年2月28日には北近畿タンゴ鉄道宮福線の高架化も完成し、付近の高架化事業が完成した。

福知山

JR駅構内はホーム3面5線の高架駅で、山陰本線がホーム2面4線を使用し、福知山線が1面1線を使用している。

福知山

山陰本線ホームとなる1~4番線のホーム有効長は20m級車両10両分ほどある。かつて運転されていた寝台特急出雲停車に備えてのものだが、現在は豪華クルージング列車瑞風が停車できるだけの長さとなっている。定期列車は特急が最大7両編成で運転されている。

福知山

福知山線ホームの5番線は、20m級車両6両分となっている。福知山線電車は225系6両編成が最大編成両数となる(特急こうのとりは最大7両編成だが、5番線には止まらない)。

福知山

京都丹後鉄道宮福線ホームはJRホームの北側にある。ホーム1面2線で行き止まり式になっている。

福知山

ホームの手前でJRへ直通するための渡り線が設けられており、宮福線経由の特急列車はここで転線する。

福知山

改札は地上にあり、ホームから地上へはエレベータ、エスカレータが設置されている。

福知山

地上2階部に踊り場が設けられており、ここにJRと京都丹後鉄道宮福線の連絡改札がある。

福知山

宮福線の改札は地上2階部にあり、有人改札となっている。

福知山

JR改札は地上にあり有人改札となっており、自動改札の設置はない。自動券売機は設置されており、みどりの券売機も設置されている。みどりの窓口もあり、ICカードが利用できない以外はJR西日本の各主要駅と同等となっている。

福知山

駅構内には福知山城天守の鯱が飾られている。福知山城はあの明智光秀が居城としていたことで有名である。

福知山

明智光秀が築いた福知山城の築城時に唄われていた福知山音頭の石碑がある。

福知山

出口は南北2ヶ所ある。北口が福知山市内の中心部方面にあり、福知山城などへは北口が近い。

福知山

北口にはロータリーが整備され、各方面へのバス路線が乗り入れている。

福知山

南口にもロータリーがあるが、こちら側は高速バス路線を中心にバスが運行されている。

福知山

南口には転車台に載ったC11-40が静態保存されている。南口付近は福知山運転所があったが、C11がその面影を残してくれている。

福知山 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 3,762 1,831 1,932 48.7%
2006年度 3,992 1,929 2,063 48.3%
対06年度比 94.3% 94.9% 93.6%  

福知山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は3,762人で、うち定期利用者は1,831人となっている。定期比率は48.7%で、定期利用者が半分を割る数値となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で5.7%減、定期利用者は5.1%減、定期外利用者は6.4%減となっている。

  

鉄道コム

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