近鉄京都線は2012年3月20日ダイヤ変更で大幅にダイヤが変わった。それまでは各列車15〜30分毎の運転だったが、ダイヤ変更により20〜30分毎の運転となった。京都発着ベースでは特急と急行が20分毎、普通は13〜18分毎と各列車ランダムに毎時4本の運転となった。これに加えて竹田から地下鉄直通電車が乗り入れてくる。地下鉄直通の急行が毎時1本、普通が毎時2本の運転で、竹田〜新田辺間では従来通り毎時6本の運転を確保している。
特急は全て有料列車で京都〜橿原神宮前間、京都〜近鉄奈良間で運転されている。2012年3月20日ダイヤ変更前は京都〜賢島間の京伊特急が毎時1本運転されていたが、変更後昼間の運転はなくなった。現在は京都〜橿原神宮前、京都〜近鉄奈良間、京都〜近鉄奈良・橿原神宮前間に各1本が運転され、毎時1本は京都〜大和西大寺間で近鉄奈良行きと橿原神宮前行きが併結運転を行う。この併結列車は奈良方4両が橿原神宮前行き、京都方2両が近鉄奈良行きとなっている。京奈間で毎時2本の特急を確保しているが、20〜40分毎の運転で併結列車は通常より3分遅いので利便性は以前より落ちている。奈良での立地条件や速達性などから京都〜奈良間ではJRより近鉄が優位に立っていたが、現在のダイヤでは近鉄の優位性は危う い。今後、JR奈良線のJR藤森〜宇治間の複線化が完成して、みやこ路快速の所要時間が短縮されると京奈間の輸送の競合も激化するのではなかろうか。
急行は京都〜近鉄奈良間に毎時1本、京都〜橿原神宮前間に毎時2本が運転され、これに加えて地下鉄直通の急行が国際会館〜近鉄奈良間に毎時1本運転されている。急行は特急と同じく京都からは20分毎に運転されていて、竹田から地下鉄直通急行が加わる。地下鉄直通急行は竹田で前後の急行と10分毎になるスジで運転されている。下り急行は新田辺で、上り急行は新祝園で特急を待避する。下り急行は大久保で普通と緩急接続、上り急行は新田辺で普通と緩急接続を行う。この追い抜きは続行の特急も含めた2本抜きとなる。
普通は京都から毎時4本、地下鉄直通が国際会館から毎時2本運転されている。京都始発はややランダムで15分毎の等間隔にはなっていない。毎時3本は大和西大寺(橿原神宮前まで2本が運転)、毎時1本は新田辺まで運転されている。地下鉄直通は毎時2本が新田辺まで運転されている。竹田からは大和西大寺行き、新田辺行きがそれぞれ20分毎になるダイヤになっている。新田辺から大和西大寺までは20分毎になっており、15分毎運転の時より毎時1本が減便となった。