阪神本線データイムダイヤ

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阪神本線データイムダイヤ【2016年3月19日改正版】

阪神本線データイムダイヤは60分サイクルで運転されている。直通特急、特急が30分サイクルで運転され、快速急行、急行が20分サイクルで運転されるため、ダイヤパターンが一定になるのは60分サイクルとなる。基本的なダイヤは2009年3月20日の阪神なんば線開業以来変わっていない。60分サイクルに2種類の直通特急が各2本、特急が2本、快速急行が3本、急行が6本、普通が6本運転されている。

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直通特急は山陽電鉄直通の特急列車で、梅田〜山陽姫路間で運転されている。直通特急は神戸高速線・山陽電鉄内で停車駅が異なる2種類の列車があり、幕の色で区分けされている。通常の停車駅は、梅田から尼崎、甲子園、西宮、芦屋、魚崎、御影、神戸三宮、元町、高速神戸、新開地、高速長田、板宿、月見山、山陽須磨、山陽垂水、舞子公園、山陽明石、東二見、大塩、飾磨となっている。直通特急は、この停車駅のパターンが基本で、データイムは30分毎に運転されている。もう一方の直通特急の停車駅は、梅田から尼崎、甲子園、西宮、芦屋、魚崎、御影、神戸三宮から板宿までの各駅、月見山、山陽須磨、山陽垂水、舞子公園、山陽明石、東二見、大塩、飾磨となっている。阪神本線内は通常の直通特急、特急と同じ停車駅だが、神戸高速線内、山陽電鉄本線の板宿までは各駅に停車する。このパターンの列車も30分毎に運転され、板宿以西では直通特急が15分毎となるように神戸高速線、山陽電鉄本線内で時間調整している。2016年3月16日ダイヤ改正までは、神戸三宮から山陽須磨までの各駅停車となっていたが、同改正で現在の停車駅になった。2009年3月20日ダイヤ改正以前は通常の直通特急に加えて、西元町、大開に停車するだけだった。特急は梅田〜須磨浦公園間の運転で、停車駅は梅田から尼崎、甲子園、西宮、芦屋、魚崎、御影、神戸三宮、元町以遠の各駅となっている。神戸高速線、山陽電鉄本線内では普通の代替えとして運転されており、山陽須磨で山陽須磨始発終着の山陽普通車と連絡している。この2種類の直通特急、特急で阪神本線内はデータイム10分毎の運転となっている。他社線内での運転パターンが異なるため60分サイクルの運転となっているが、阪神本線内だけ見れば20分サイクルの運転となっている。

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直通特急は6両編成で運転され、山陽電鉄の5000系、5030系、阪神の1000系、8000系、9000系、9300系が運用されている。山陽電鉄の車両では5000系のリニューアル工事などもあり、3両編成の6000系を2本繋いだ代走も見られる。特急も6両編成で運転され、阪神車6両編成で運用されているが、一部山陽車を使用する列車もある。直通特急、特急は千船、尼崎センタープール前で普通を通過追い抜き、西宮、御影で普通と緩急接続する。直通特急の梅田～山陽姫路間の所要時間は下りが1時間35分、上りが1時間34分となっている。神戸三宮～板宿間各駅に停車する直通特急は同区間の所要時間は、下りが1時間40分、上りが1時間39分となっている。神戸高速線内は地下線で最高速度が制限されていることもあり、停車駅が多い直通特急との差は5分程度に抑えられている。直通特急、特急の梅田～神戸三宮間の所要時間は下り31分、上り32分となっている。並行して走るJR神戸線の新快速は大阪～三ノ宮間を21分で走っており、阪神特急よりも10分速い。阪急神戸本線特急は梅田～神戸三宮間を27分で走っており、こちらも4分ほど速くなっている。阪神はJR、阪急の2社に対して線形が悪い上、停車駅が多いため所要時間がかかっている。阪急とは2006年10月の株式統合で、同じグループとなったため、競合関係にはないが、JRと比較すると快速でも27分で走っているので、その差は歴然としている。JR発足前の阪神特急の三宮までの停車駅は、梅田を出ると西宮までノンストップで、芦屋、御影だけだった。これが魚崎が追加になり、尼崎が追加になり、甲子園が終日停車となって、現在の停車駅となった。JRは阪神間では新快速が尼崎、芦屋の2駅のみ停車、快速でも尼崎、西宮、芦屋、住吉、六甲道の5駅停車、阪急は十三、西宮北口、夙川、岡本の4駅に停車となっており、阪神の6駅停車は多い。都市間輸送を諦めたわけではないだろうが、中間駅を重視しているのがよくわかる。以前は停車駅が異なる快速急行との2本立てで、千鳥運転を行っていたが、現在は特急も快速急行もほぼ同じ停車駅となっており、特急の価値の低下は否めない状況になっている。

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快速急行は近鉄奈良～神戸三宮間の運転で、阪神なんば線開業時になんば線専用の種別となった。なんば線開業以前は梅田～三宮間の優等列車に使用されていた種別で、データイムが12分サイクルで運転されていた時代には特急とともに阪神間直行列車として活躍していた。以前の停車駅は梅田から野田、尼崎、甲子園、西宮、三宮だった。西宮までは急行と同じ停車駅で、西宮から三宮までノンストップで運転されていた。現在は梅田への乗り入れはなく、大阪難波からの停車駅は西九条までの各駅と尼崎、武庫川、甲子園、西宮、芦屋、魚崎となっている。西宮以西では御影を通過するため、直通特急、特急よりも停車駅が少ない。御影を通過するのは駅構内が急曲線になっており、21m級車両の近鉄車の停車が困難なため通過としている。土休日ダイヤでは今津にも停車する。阪神なんば線開業時の2009年3月20日ダイヤ改正時には、データイムの快速急行は大阪難波～尼崎間が各駅に停車となっていたが、2012年3月20日ダイヤ改正から西九条～尼崎間は朝夕と同様にノンストップ運転となった。快速急行の大阪難波～神戸三宮間の所要時間は下りが44分で、上りが41分となっており、いずれにしてもあまり速くない。

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急行は梅田～尼崎、西宮間の運転となっている。尼崎行きは尼崎で快速急行と連絡するダイヤが組まれている。急行の停車駅は野田、尼崎、武庫川、甲子園、今津となっている。以前は福島にも停車していたが、2009年3月20日ダイヤ改正で通過となった。特急の停車駅増加や快速急行の設定により急行の影がかなり薄くなっている。急行も全て6両編成で運転されており、尼崎で普通と緩急接続し、西宮で直通特急・特急、普通と連絡している。下りは野田でも普通と緩急接続している。

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普通は梅田～高速神戸間に10分毎に運転されている。阪神本線は駅間距離が短いため、普通にジェットカーと呼ばれる加減速が高い専用車を投入している。普通は全て4両編成で運転され、5000系、5500系、5510系、5700系ジェットカーが使用されている。最新形式の5700系の増備が続いており、5000系ジェットカーは早晩全て置き換えられる予定である。5700系は待避時などにドアの開閉を半自動にする機能を備えており、待避が多い阪神普通車で車内温度を維持するようにしている。5500系のリノベーション車両も同様の機能を付加しており、5000系が淘汰される頃には、阪神普通車全てに半自動ドアが搭載されるものと思われる。普通は下りが野田で急行と緩急接続、上下とも尼崎で快速急行、急行と緩急接続、西宮、御影で直通特急、特急と緩急接続を行う。上下とも千船、尼崎センタープール前で直通特急、特急の待避を行う。

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