関西私鉄列車種別研究~通勤急行~

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関西私鉄各線で通勤急行の種別を採用しているのは阪急神戸本線、阪急宝塚本線の2路線である。通勤○○という種別は阪急で採用例が多く、後発で京阪も採用しているが、他の3社では採用例は見当たらない。阪急神戸本線の通勤急行は震災復興のダイヤ改正であった1995年6月改正で誕生した。従来の急行の停車駅に武庫之荘を加えて運転され、登場時には座席収納の8200系が西宮北口から2両増結されることで有名だった。しかし、座席を収納するほどの混雑にはならず、8200系は座席固定型に改造されて通勤急行専用から通勤特急や特急の増結車としても使用されるようになっている。通勤急行は夕方ラッシュ時にも運転があり、朝夕ラッシュ時を中心に主力種別として運転されている。朝ラッシュ時は上りのみ、夕 方ラッシュ時は下りのみの運転だが、運転本数は本家の急行よりもはるかに多い。

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阪急宝塚本線の通勤急行は朝ラッシュ時のみの運転となっている。1995年6月の震災復興のダイヤ改正で誕生したが、登場当初は隔駅停車のような列車でいったん姿を消したが、2006年10月のダイヤ改正で現在の形で復活している。停車駅は急行とほぼ同じだが、蛍池を通過するのが特徴である。通勤急行は10両運転に対応できない蛍池を通過する為の種別と言っても過言ではない。下りで10両運転を行う列車も通勤急行で運転されているのもこのためである。

  

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