関西各駅探訪第86回~JR奈良線稲荷駅~

【駅の目の前には伏見お稲荷さんが!】

稲荷

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JR奈良線稲荷駅は、京都市伏見区にあり、伏見稲荷大社への最寄駅として有名である。京阪伏見稲荷駅よりも伏見稲荷大社に近い。伏見稲荷大社は関西でも指折りの初詣参拝客が多く、正月三箇日にはかなりの人出となる。正月三箇日の輸送ではみやこ路快速が臨時停車する。通常時は普通のみが停車し、みやこ路快速、快速、区間快速は通過する。

稲荷駅は1879年(明治12年)8月18日に官設鉄道の京都〜大谷間の延伸により開業した。1895年(明治28年)4月1日に線路名称が制定され、東海道線の所属となった。1921年(大正10年)8月1日に東海道本線の経路変更と同時に馬場(現在の膳所)から当駅までの間が廃止され、奈良線の当駅から桃山間の新線開業により、奈良線所属に変更された。1935年(昭和10年)3月に駅舎が改築された。1972年(昭和47年)8月15日に跨線橋が完成した。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となった。2003年(平成15年)11月1日からICカードICOCAの利用が可能となった。2009年(平成21年)2月16日にみどりの窓口が設置された。2020年(令和2年)2月14日でみどりの窓口が営業が終了し、翌2月15日からみどりの券売機プラスの稼働を開始した。

稲荷

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稲荷駅舎内から外を眺める光景。正面に見える鳥居が、伏見稲荷大社の鳥居。

稲荷

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構内はホーム2面2線で、上り2番線と駅本屋へは跨線橋で結ばれている。

稲荷

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改札は1ヶ所で、駅本屋には伏見稲荷大社の鳥居を模したような赤い柱がある。

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駅の目の前に伏見稲荷大社の鳥居があり、参道を歩いて、踏切を渡ると京阪伏見稲荷駅がある。


稲荷駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、7,285人で、うち定期利用が3,340人となっている。定期比率は45.8%で、アーバンネットワークの駅としては、定期比率は低い。これは伏見稲荷参拝客などの定期外利用者の増加が原因と思われる。10年前の2004年度と比較すると定期利用はそれほど増えていないので、定期外利用の増加が目立つ。

稲荷

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稲荷駅は、先述したように通常は普通のみが停車する。データイムは普通が毎時4本運転され、13~17分毎の運転となっている。30分サイクルでの運転のため、15分毎というより、30分サイクルに2本の運転というダイヤである。ほぼ終日同じようなダイヤだが、平日朝ラッシュ時の京都行きは、7時台に5本の運転で、8時台はデータイムと同じ4本/hとなっている。平日夕方ラッシュ時の奈良方面行きは、データイムと同じく毎時4本の運転で、19時台などは毎時3本とデータイムよりも本数が少なくなっている。最終電車は、下り奈良行きが、京都発23時58分で、稲荷発は0時04分となる。上り京都行きは、稲荷発0時09分の京都行きで、この電車は奈良始発で運転されている。

  

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