関西各駅探訪第110回~近鉄長野線富田林駅~

【あの関西最大の花火大会の人出にも対応した広い敷地を誇る駅】

富田林

富田林

近鉄長野線富田林駅は大阪府富田林市にある。富田林市のメインステーションで、関西最大級のPL芸術祭(花火大会)が開催される8月1日には観客で駅周辺がごった返すことで有名である。また、かつて甲子園を沸かせたPL学園も富田林市内にある。ただ、PL学園の最寄駅は、富田林ではなく、一つ手前の喜志が最寄駅となる。富田林駅は1898年(明治31年)4月14日に河陽鉄道の古市から当駅までの開通とともに開業した。1899年(明治32年)5月11日に河陽鉄道の路線を河南鉄道が継承、同社の駅となった。1902年(明治35年)3月25日に当駅から滝谷不動間延伸開業し、中間駅となった。1919年(大正8年)3月8日に社名変更により大阪鉄道の駅となった。1943年(昭和18年)2月1日に関西急行鉄道が大阪鉄道を合併、関西急行鉄道長野線の駅となった。1944年(昭和19年)6月1日に戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道と合併、近畿日本鉄道長野線の駅となった。1981年(昭和56年)に北口を開設した。1987年(昭和62年)10月25日に当駅から喜志駅までが複線化された。複線区間において7両編成での運転を開始した。ホーム有効長は8両編成対応となった。1994年(平成6年)3月15日に8両運転を開始した。2007年(平成19年)4月1日からICカードPiTaPa使用が開始された。2013年(平成25年)3月に南口駅前広場整備工事が完成した。南口バスターミナルなどが改修された。

富田林

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駅改札は北と南の2ヶ所あり、北側改札がもともとのメイン改札で、南側改札は2013年にバスターミナルが整備されてかなり立派になっている。

富田林

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富田林駅北口の駅前広場はかなり広い。こちらがもともとのメインの改札で、PL花火大会などの多客に備えて、駅周辺はかなり広い。

富田林

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北側改札には花火開催時の多客に備えた臨時改札などがある。

富田林

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北口にもバスターミナルがあり主に近鉄バスが発着している。

富田林

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南口には金剛バスが乗り入れるバスターミナルがある。

富田林

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構内はホーム2面2線で、1番線が河内長野行き、2番線が古市行きホームとなる。河内長野方には折り返し線があり、朝ラッシュ時などに当駅始発電車などが折り返している。富田林ではかつては分割併合が行われていたが、2013年3月17日ダイヤ変更で分割併合は全て古市駅に変更された。

富田林

富田林

1番線、2番線は地下道で結ばれており、1番線側に南口改札、2番線側に北口改札がある。

富田林駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、7,195人で、うち定期利用者は4,238人となっている。定期比率は58.9%で、昨今の定期利用者減少の中では、比較的多い数値になっている。10年前の2004年度には、8,066人の乗車人員で、うち定期利用者は5,046人だった。全体で、10%強の減少で、定期利用者は16%減となっている。定期利用者の比率はまだまだ高い方だが、定期外利用者の減少幅が小さいことから、定期利用者から定期外利用へのシフトもあるものと思われる。

急行河内長野

6304F

富田林駅では、データイムには毎時4本、大阪阿部野橋~河内長野間の準急が運転されている。15分の等間隔にはなっていない。平日朝ラッシュ時には、上り古市方面へ、7時台に急行2本、準急5本が運転。準急は4本が富田林始発となっている。8時台には準急が7本運転され、うち2本が当駅始発となっている。平日夕方ラッシュ時には、18時台に急行2本、準急4本が運転され、準急のうち2本は当駅止まりとなる。19時台も18時台と同じパターンで運転されている。最終電車は、下りが大阪阿部野橋発23時49分の富田林行き準急で、富田林には0時16分に着く。富田林以遠へは、富田林発0時04分(大阪阿部野橋発23時34分)の準急河内長野行きが最終となる。上りは、富田林発0時15分の普通古市行きが最終となる。

  

鉄道コム

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