近鉄吉野線ダイヤ【2021年7月3日変更】

6725F普通吉野

1.概要

近鉄吉野線ダイヤは、2021年7月3日ダイヤ変更前は、特急、急行が毎時2本ずつの運転が基本だった。平日ダイヤでは特急が毎時1本の運転となり、土休日や繁忙期には毎時2本運転されるダイヤだった。同変更で特急は平日、土休日ともに毎時1本の運転となった。データイムはの急行は南大阪線内で区間急行となり、平日は橿原神宮前で吉野線普通に連絡となった。土休日ダイヤでは区間急行が橿原神宮前で普通に変身して吉野線に乗り入れる形になっている。平日の一部列車もこの形態になっている。

特急は汎用特急が2両編成、さくらライナーが4両編成、観光特急青の交響曲が3両編成で運転されている。青の交響曲は特急料金に加えて特別料金が必要になる。

特急の吉野線内の停車駅は橿原神宮前、飛鳥、壺阪山、吉野口、福神、下市口、六田、大和上市、吉野神宮。

急行はデータイムの閑散期以外の直通運転は継続しており、4両編成で運転されている。吉野線内は各駅に停車する。

普通は線内運転で、2021年7月3日ダイヤ変更で増加している。区間急行からの変身列車は4両編成で、平日の線内折り返し電車は2両編成が使用されるものもある。朝夕には区間運転の普通も設定されている。

2.平日朝ラッシュ時

吉野発5時台に急行が3本運転されている。2021年7月3日ダイヤ変更で、3本のうち2本は古市止まりとなった。古市から準急に変身して大阪阿部野橋まで運転される。

吉野発6時台には特急2本、急行2本、普通1本が運転されている。特急は吉野発6時03分と47分の運転で、47分発がさくらライナーでの運転となった。さくらライナーは橿原神宮前で4両を増結して8両編成で運転される。

吉野発7時台、8時台は特急1本、急行2本の運転となる。

6519F普通吉野

3.平日データイム

平日データイムダイヤは、2021年7月3日ダイヤ変更により特急1本、普通2本の運転となった。特急は以前から平日は毎時1本が運休の形になっていたが、同変更で平日、土休日ともに毎時1本の運転となった。普通は橿原神宮前で系統分離される形で設定された。平日ダイヤでは区間急行と連絡する2両編成の列車も設定されているが、区間急行がそのまま普通に変身するスジもある。

2両編成の普通は南大阪線準急から変身する形で運用されている。この場合、2両編成の準急がそのまま吉野線普通となり、区間急行は橿原神宮前で折り返しとなる。区間急行の車両は留置のため、橿原神宮前到着後に吉野線本線でスイッチバックして橿原線側にある引上げ線に入る。

特急のうち2往復は青の交響曲で、特急料金に加えて特別料金が必要となる。青の交響曲はさくらライナーよりも観光色の強い列車となっている。

特急は平日ダイヤでは橿原神宮前発12時台に運転がない。この間は特急の運転が2時間開く。特急の橿原神宮前～吉野間の所要時間は下りが42分、上りが38分で、上りの方が4分ほど速い。

普通は橿原神宮前～吉野間を下り47分～52分、上り48～50分で結んでいる。所要時間は以前の急行よりも若干短くなっている。特急の減便により行き違い時間が少なくなったことも影響しているものと思われる。下りは橿原神宮前発15時58分、上りは吉野発14時38分から急行が運転され、以降は急行が毎時2本の運転となる。

4.土休日データイム

土休日ダイヤでは特急が毎時1本、普通が毎時2本の運転は変わらないが、普通は全て4両編成での運転となる。区間急行からの直通列車のみとしているのは、沿線への観光需要が回復した時への混雑対策と言える。2両編成では行楽シーズンの輸送力が不足するのは目に見えている。

5.平日夕方ラッシュ時・夜間

橿原神宮前発17時台には特急1本、急行2本、普通1本が運転されている。普通は吉野口行きで、特急と急行が吉野まで運転される。18時台は特急1本、急行1本、普通1本の運転で、普通は六田まで運転される。19時台は特急2本、急行2本が運転される。20時台も同様で、この時間帯が大阪阿部野橋から帰宅する利用者のピーク時間帯となる。

21時台は特急1本、急行2本の運転となる。22時台も特急1本、急行2本、普通1本の運転で、普通は壺阪山までの運転となる。23時台は特急1本、準急1本、普通1本が運転されている。特急は大阪阿部野橋発22時40分で下市口までの運転となる。準急は大阪阿部野橋からの運転で、下市口で後続の特急と連絡する。この準急は橿原神宮前発23時12分で、吉野への最終電車となる。最終電車は下りが橿原神宮前発23時39分の普通六田行きで、吉野行きは前述した準急が最終となる。上り最終は吉野発0時02分の六田行きで、六田以遠への最終は、22時17分の普通古市行きとなる。