近鉄南大阪線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2021年7月3日変更】

26000系さくらライナー8連

近鉄南大阪線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2021年7月3日変更】

1.概要

近鉄南大阪線の平日朝ラッシュ時は、最ピーク区間が北田辺～河堀口間で、最ピーク時間帯は河堀口着7時31分から8時31分の間となっている。輸送力は19,180人で、輸送量は24,410人で、混雑率は127%となっている。大阪阿部野橋着7時台に特急1本、急行5本、準急8本、普通5本が運転されている。大阪阿部野橋着8時台には特急2本、急行3本、区間急行1本、準急7本、普通6本が運転されている。

2.2021年7月3日ダイヤ変更

特急は吉野発6時49分、大阪阿部野橋着7時24分の列車が廃止された。吉野発6時03分、大阪阿部野橋着7時23分の列車はさくらライナー使用から汎用車使用に変更された。吉野発6時47分、大阪阿部野橋着8時14分の列車がさくらライナー8両編成による運用となった。
急行は早朝吉野発5時11分、5時33分で、大阪阿部野橋着6時35分、7時02分の2列車が廃止され、代わりに吉野発5時11分、5時33分の急行古市行きが新設された。急行古市行きは古市で準急に併結されて大阪阿部野橋まで運転されている。
急行はこの他吉野発6時17分の列車が橿原神宮前7時04分発に変更された。
準急は近鉄御所発5時50分の大阪阿部野橋行き、橿原神宮前発6時03分の大阪阿部野橋行き、河内長野発6時24分の大棹坂阿部野橋行き、富田林発6時42分の大阪阿部野橋行きが廃止された。この他、河内長野発5時29分の大阪阿部野橋行きが新設され、古市から橿原神宮前始発と併結運転となった。橿原神宮前発5時49分の大阪阿部野橋行きも新設され、古市から河内長野始発と併結運転を行う。富田林発6時33分の大阪阿部野橋行き、近鉄御所発6時19分の大阪阿部野橋行きが新設された。
普通は古市以東で改変があり、橿原神宮前発5時46分の尺土行き、近鉄御所発6時19分の古市行きが廃止された。

3.特急

16502F

特急は有料列車で、ラッシュ時には最大8両編成で運転される。特急は上り6時台から9時台まで、古市にも停車する。それ以外は昼間の特急と変わりはない。古市発7時07分の特急はさくらライナーを2本繋げた8両編成で、古市発7時55分の特急は汎用特急車による8両編成で運転されている。

折り返しの特急は大阪阿部野橋で分割併合され、回送になったり、次発の特急となるため引上げ線で待機したりする。

4.急行

6135F急行古市

急行は吉野始発と河内長野始発が運転されている。長野線直通の急行は夕方ラッシュ時には多く運転されているが、朝ラッシュ時は7時台、8時台に各1本の運転となっている。他の急行は吉野始発で、橿原神宮前で増結作業を行い、8両編成となる。急行の停車駅は橿原神宮前から高田市、尺土、古市で、長野線直通は古市までの各駅で、古市から大阪阿部野橋まではノンストップとなる。ラッシュ時には特急が古市に停まるため特急と同じ停車駅になる。

5.区間急行

6138F区間急行大阪阿部野橋

区間急行は大阪阿部野橋着8時台に1本のみ運転されている。橿原神宮前始発で運転されており、橿原神宮前から尺土までの各駅と古市に停車する。区間急行は6両編成で運転されている。

6.準急

6122F準急大阪阿部野橋

準急は河内長野、富田林、橿原神宮前、近鉄御所から運転されている。橿原神宮前始発の準急は大阪阿部野橋着7時台に2本のみで、8時台には運転がない。橿原神宮前発の準急は古市で、長野線からの準急と併結する。この時間帯準急を補完する普通が尺土や古市まで運転されている。
近鉄御所始発の準急は大阪阿部野橋着6時台に1本、7時台に2本、8時台に3本が運転されている。大阪阿部野橋着7時台の1本は単独運転だが、その他の列車は古市で長野線からの列車と併結する。
長野線直通の準急は大阪阿部野橋着7時台に河内長野発4本、富田林発4本が運転。同8時台には河内長野発3本、富田林発2本が運転されている。

7.普通

6139F普通大阪阿部野橋

普通は藤井寺始発で、7時台に5本、8時台に6本が運転されている。普通は準急を補完する橿原神宮前〜尺土、古市間にも運転されており、御所準急や長野準急に連絡している。

8.区間別運転本数

6302F準急吉野

【橿原神宮前〜尺土間】
橿原神宮前発6時台には特急2本、急行2本、準急1本、普通5本が運転されている。特急は全て吉野〜大阪阿部野橋間の運転で、急行は吉野〜大阪阿部野橋間1本、吉野〜古市間1本が運転されている。古市行きは古市から準急に変身する変わり種の列車である。準急は橿原神宮前始発の大阪阿部野橋行きで、普通は橿原神宮前〜尺土間4本、橿原神宮前〜古市間1本が運転されている。
7時台には特急1本、急行3本、区間急行1本、普通3本が運転されている。特急は吉野始発で、急行も2本は吉野始発となっている。急行は1本が橿原神宮前始発で運転されており、区間急行も橿原神宮前始発となっている。普通は尺土まで2本、古市まで1本が運転されている。

【尺土〜古市間】
尺土発6時台には特急2本、急行3本、準急4本、普通1本が運転されている。特急は全て吉野始発で大阪阿部野橋行き、急行は2本が古市行きで、古市で準急に変身する。もう1本は大阪阿部野橋行きとなっている。準急は1本が橿原神宮前始発、3本が近鉄御所始発となっている。普通は古市行きのみが運転されている。
尺土発7時台には特急1本、急行3本、区間急行1本、準急4本が運転されている。準急は橿原神宮前始発1本、近鉄御所始発3本が運転されている。

【古市〜藤井寺間】
古市発6時29分から7時29分の間に特急2本、急行4本、準急7本が運転されている。準急は橿原神宮前から2本、河内長野から1本、富田林から2本、古市まで急行、古市から準急となる列車が1本、近鉄御所から1本の運転となっている。
古市発7時29分から8時29分までの間に特急1本、急行4本、区間急行1本、準急7本、普通1本が運転されている。

【藤井寺〜大阪阿部野橋間】
藤井寺発6時45分から7時45分の間に準急7本、普通6本が運転されている。普通は全て藤井寺始発で運転されている。藤井寺発7時45分から8時45分の間に準急7本、普通6本が運転されている。普通は1本を除いて藤井寺始発で運転されている。

9．今後の展開と予想

16009F特急大阪阿部野橋

【概要】

近鉄南大阪線は元々中距離輸送が主体の路線で、吉野線からの流入よりも、南大阪線と長野線からの流入が屋台骨となっている。昨今の情勢を考えると通勤利用は今後減少していくものと思われる。大阪府内での利用は漸減していくと思われる。奈良県内からの利用は大阪府内からの利用よりもさらに減少するのではないかと見られる。現状の遠近分離のダイヤを緩急接続ダイヤに変えると急行系の混雑を助長するのでよろしくないが、急行と準急を統合した通勤急行を設定して、8両編成で走らせれば、それほど混雑することもないだろう。

【通勤急行】
古市までは急行、古市からは藤井寺、河内松原に停車する。藤井寺で準急、河内松原で普通と緩急接続し、藤井寺からは準急が続行運転するダイヤとする。吉野、橿原神宮前からの運転とする。古市以遠からの速達性が削がれる形になるが、速達性は特急に任せて、急行と準急の統合により列車本数を減らす。区間急行も古市以西は同様の停車駅として、増発すれば良い。南大阪線からの直通は通勤急行と区間急行に絞り、長野線からは準急主体とする。

【通勤特急長野ライナー】
特急の運転のない、長野線に有料の通勤特急を新設する。ダイヤに余裕がないので、多くは運転できないが、朝のピーク時間外や夜間に設定するのが良い。長野線特例の割引などを行えば、それなりに需要はあるのではないか？もっとも南大阪線の場合、大阪阿部野橋にターミナルが一極集中しているので、着席需要は見込めない可能性もある。