【地下鉄東西線連絡のために新設された駅は京都観光の幅を広げた結節点】
京福嵐山本線嵐電天神川駅は京都市右京区にある。京都市地下鉄東西線太秦天神川駅と連絡している。開業は2008年3月28日で、太秦天神川駅の開業後に開業した新しい駅である。嵐山を中心とする嵐電の観光地から東西線に乗り継いで、京都の中心部や洛北方面、びわ湖方面へのアクセスが良くなり、観光利用の幅が広がった。
嵐電天神川駅は2面2線で、嵐電は車内精算のため改札はない。道路の真ん中にホームがあるため、歩道へは信号付の横断歩道を渡る必要がある。
駅の東側には、京都市右京区区役所があり、その下に地下鉄東西線太秦天神川駅がある。
嵐山方は蚕ノ社駅の手前まで併用軌道となっている。また、四条大宮方はS字にカーブして天神川を渡る手前で専用軌道に移る。
嵐電天神川駅から太秦天神川駅方面を見る。太秦天神川駅にはバスターミナルも設けられており、嵐電、地下鉄、バスの結節点となっている。
嵐電天神川駅の2014年度の乗車人員は1,589人で、定期利用者は499人となっている。定期比率は31.4%で、非常に低い。観光客の他、地元の用務客の利用が多い模様だ。2008年の開業時から利用者を堅調に増やしており、30%ほど増加している。ただ、嵐電にとっては、嵐電天神川の好調は痛しかゆしといったところで、地下鉄への乗り換えにより、終点の四条大宮までの利用は減っている。四条大宮方面への利便性の向上も今後の課題と言える。
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