【終日普通はここで優等列車を待避する新幹線型待避駅】
近鉄南大阪線今川駅は大阪市東住吉区にある。大阪阿部野橋駅から続く高架線の中にある駅で、近くを大阪メトロ谷町線が走っており、田辺駅は徒歩圏内にある。大阪阿部野橋を出て最初の待避駅となっており、普通が優等列車を待避するケースが多い。普通のみが停車する駅で、昼間時は毎時6本10分毎に運転されている。平日朝ラッシュ時上りは8時台に7本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下りは毎時6本10分毎の運転となっている。
今川駅は1931年6月1日に大阪鉄道の北田辺~針中野間に駒川駅として新設された。1933年4月1日に今川駅に改称。1943年2月1日に関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。1987年12月6日に高架化が完成した。1989年5月には待避線が完成し、現在の配線となった。
駅構内は高架ホーム2面4線で、待避線に対向式ホームが配置され、中央の通過線にはホームがない構造となっている。新幹線でよく見られる配線で、関西では阪急神戸線六甲、近鉄奈良線瓢箪山、JR阪和線上野芝などと同じ配線となっている。
ホーム有効長は21m級車両6両分となっている。
駅は待避構造になっているため、停車する普通は全て待避線に入る形で停車する。
改札は地上2階にあり、ホームから改札階へはエレベータとエスカレータが設置されている。
有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
出口は2ヶ所で東口、西口がある。どちらの出口も駅周辺は狭く、東口にはスーパーがあるほか、商店街になっている。
西口も商店街が広がっており、駅周辺は賑やかだ。駐輪場が整備されているぐらいで、駅前へのバスやタクシーの乗り入れはない。
今川 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 2,142 | 1,048 | 1,094 | 48.9% |
2006年度 | 2,612 | 1,444 | 1,168 | 55.3% |
対06年度比 | 82.0% | 72.6% | 93.7% |
今川駅の2016年度1日あたりの乗車人員は2,142人で、うち定期利用者は1,048人となっており、定期比率は48.9%と5割を切る数値となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で18.0%減、定期利用者は27.4%減、定期外利用者は6.3%減となっている。