近鉄奈良線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2022年12月17日変更】

22122F10連特急大阪難波

1.概要

近鉄奈良線の平日朝ラッシュ時間帯のピーク時間帯は布施着7時35分から8時35分の1時間となっている。この時間帯の輸送力は22,700人で、輸送人員は25,980人となっている。混雑率は114%で、コロナ禍の影響で混雑率は下がっている。以前は135%だった。以前の数値ではそれほど高い数値ではなかったが、列車によっては混雑する列車もある状況だった。

近鉄奈良線平日朝ラッシュ時ダイヤは特急、快速急行、準急、区間準急、普通の5種別で運転されている。急行の運転はなく、優等列車は有料列車の特急と快速急行、準急、区間準急の4種別が運転されている。2022年12月17日ダイヤ変更では区間準急が増発されて準急の運転が減少している。

特急は近鉄奈良～大阪難波間の運転で、全社指定の有料列車になっている。快速急行は近鉄奈良・大和西大寺～大阪難波・尼崎・神戸三宮間で運転されている。近鉄奈良始発が基本だが、一部大和西大寺始発も運転されている。準急は近鉄奈良・大和西大寺～大阪難波・尼崎間の運転で、快速急行が停車しない石切や布施をフォローし、急行の役割を果たしている。区間準急は近鉄奈良・大和西大寺～大阪難波・尼崎間の運転で、東花園まで各駅に停車し、東花園からは準急と同じ停車駅となる。普通は大和西大寺・東生駒・石切・瓢箪山・東花園～大阪難波・尼崎間に運転されている。

2．2022年12月17日ダイヤ変更内容

特急は大和西大寺発7時17分で大阪難波着7時47分の列車が新設された。この列車は80000系ひのとりを使用する。

快速急行は以下のように変更された。近鉄奈良発7時05分の列車は大阪難波行きから神戸三宮行きに変更。近鉄奈良発7時25分の列車は大和西大寺始発から変更された。大和西大寺発7時48分の列車は近鉄奈良からの変更。近鉄奈良発7時48分の列車は大和西大寺発からの変更で、大阪難波行きが尼崎行きに変更された。大和西大寺発8時02分の列車は近鉄奈良発からの変更で、神戸三宮行きから大阪難波行きに変更された。

準急は大和西大寺発5時52分、近鉄奈良発6時10分、大和西大寺発6時28分、近鉄奈良発6時36分、大和西大寺発7時27分、近鉄奈良発7時49分が区間準急に置き換えられた。区間準急は準急からの置き換えが6本、新設が3本設定され、9本が増加した。ダイヤ変更前は大阪難波着6時台までの運転だった区間準急が大阪難波着7時50分まで運転されるようになった。その反面準急はピーク時間帯に3本が運転されるのみとなった。

普通は区間準急の増発により、尼崎行きが9本大阪難波行きに変更された。区間準急が運転される時間帯は大阪難波着7時54分まで早朝の石切始発を除いて東花園始発となった。

80103F阪奈ひのとり

3.特急

特急は大阪難波着7時台に3本、8時台に2本が運転されている。大阪難波着7時03分と8時10分の列車はアーバンライナー、大阪難波着7時47分と8時40分の列車はひのとりを使用する。大阪難波着7時47分のひのとりは大和西大寺始発で、2022年12月17日ダイヤ変更で新設された。大阪難波着8時10分のアーバンライナーも大和西大寺始発で運転されている。

ひのとり使用列車はレギュラーシートでもひのとり特別料金が別途必要で、プレミアムシートはさらに別料金が必要になる。アーバンライナー使用列車はDXシートも連結している。かつては阪奈特急ではDXシートがレギュラーシートと同じ料金で乗れたが、現在は別途DX料金が必要になっている。

特急の停車駅は大和西大寺、学園前、生駒、鶴橋、大阪上本町。快速急行よりも2駅停車駅が少ない。近鉄奈良～大阪難波間の所要時間は36～39分となっており、データイムの快速急行と同程度かかっている。必ずしも速いとは言えないが、混雑した快速急行と違って途中の大和西大寺、学園前、生駒などからでも座席が確保できるので人気がある。

8162F快速急行大阪難波

4.快速急行

快速急行は10両編成で運転されている。大阪難波着6時台に3本、7時台に6本、8時台に7本が運転されている。7時台に1本、8時台に2本が大和西大寺始発となっている。大和西大寺始発がピーク時間帯に増発する形で設定されており、大阪難波着7時30分から8時30分の1時間には8本が運転されている。とりわけラッシュのピーク時間帯となる大阪難波着7時52分から23分の間には5本が集中して運転されており、間隔を詰めて運転されている。

停車駅はデータイムと同じで、新大宮、大和西大寺、学園前、生駒、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋となっている。朝ラッシュ時にも阪神なんば線直通が運転されており、6時台は尼崎行きが2本、7時台は神戸三宮行きが3本、8時台は神戸三宮行きが4本運転されている。それ以外は全て大阪難波止まりとなる。阪神への直通列車は近鉄線内、阪神なんば線内は10両編成で運転され、神戸三宮まで直通する列車は尼崎で4両切り離して6両編成が直通する形になっている。

1201F準急大阪難波

5.準急

準急はダイヤ変更前は大阪難波着6時台に2本、7時台に3本、8時台に4本が運転されていたが、このうち6時台の2本と7時台2本、8時台2本が区間準急に置き換えられた。これにより準急は大阪難波着7時台に1本、8時台に2本の運転となった。準急は全て大阪難波行きとなり、7時台の1本が近鉄奈良始発で、それ以外は全て大和西大寺始発となった。この時間帯の準急は全て8両編成で運転されている。

準急の停車駅は近鉄奈良から石切までの各駅、東花園、河内小阪、布施、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋で、阪神なんば線内は尼崎まで各駅に停車する。石切までは各駅停車の役割を果たし、石切からは急行運転を行う。準急は石切で後続の特急や快速急行に追い抜かれる。石切では通過追い越しとなるので、快速急行への乗り換えは生駒で行うことになる。

1029F区間準急尼崎

6．区間準急

区間準急は2022年12月17日ダイヤ変更で増発されて、朝ラッシュ時間帯のピーク時間帯にも運転されるようになった。準急から6本が置き換えられ、3本が新設されて9本増加した。奈良・大和西大寺～大阪難波、尼崎間に運転されており、早朝の列車から10本が尼崎まで運転されている。区間準急の停車駅は近鉄奈良から東花園までの各駅、河内小阪、布施、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋で、全列車6両編成で運転されている。

9729F普通大阪難波

6.普通

普通は大阪難波着5時台に3本、6時台に5本、7時台に5本、8時台に6本が運転されている。朝ラッシュ時間帯は区間準急の運転がなかったため、東花園始発は少なかったが、2022年12月17日ダイヤ変更で区間準急が増発されて、東花園始発の普通が増加した。大阪難波着7時台までは早朝に石切始発と瓢箪山始発が1本ずつ運転されている以外は全て東花園始発で運転されている。大阪難波着8時台は近鉄奈良始発1本、大和西大寺始発2本、東生駒始発1本、東花園始発2本が運転されている。8時台の電車は1本を除いて尼崎まで直通している。普通も全ての電車が6両編成で運転されている。