1.概要
近鉄名古屋線は愛知県名古屋市の近鉄名古屋と三重県松阪市の伊勢中川を結ぶ路線である。伊勢中川で大阪線、山田線と接続しており、大阪線とは同駅手前に短絡線が設けられて名阪ノンストップ特急などがここを通って名阪間を結んでいる。大阪方面や伊勢鳥羽方面への特急が頻繁に運転されており、一般列車に比して特急列車の比率が高い路線だ。有料特急を中心に、急行、準急、普通の4種別があり、急行はJR関西本線との競合があるためクロスシート車の連結率が高く、速達サービスも近鉄の他線に比べて秀でている。それに比べて準急、普通は2~3両編成が中心で、ローカルムードが漂う種別となっている。
2.路線データ
会社名 | 近畿日本鉄道 |
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路線名 | 名古屋線 |
区間 | 近鉄名古屋~伊勢中川 |
営業キロ | 78.8km |
駅数 | 44駅 |
平均駅間距離 | 1.84km |
所要時分 | 59分 |
表定速度 | 80.2km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 120km/h |
最大編成両数 | 8両 |
駅番号 | 駅名 | よみがな | 駅間キロ | 営業キロ | 所在地 | 開業年月日 |
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E01 | 近鉄名古屋 | きんてつなごや | – | 0km | 名古屋市中村区 | 1938年6月26日 |
E02 | 米野 | よねの | 1.1km | 1.1km | 名古屋市中村区 | 1938年6月26日 |
E03 | 黄金 | こがね | 1km | 2.1km | 名古屋市中村区 | 1938年6月26日 |
E04 | 烏森 | からすのもり | 0.7km | 2.8km | 名古屋市中村区 | 1938年6月26日 |
E05 | 近鉄八田 | きんてつはった | 1km | 3.8km | 名古屋市中村区 | 1938年6月26日 |
E06 | 伏屋 | ふしや | 2.6km | 6.4km | 名古屋市中川区 | 1938年6月26日 |
E07 | 戸田 | とだ | 2km | 8.4km | 名古屋市中川区 | 1938年6月26日 |
E08 | 近鉄蟹江 | きんてつかにえ | 1.3km | 9.7km | 海部郡蟹江町 | 1938年6月26日 |
E09 | 富吉 | とみよし | 2.4km | 12.1km | 海部郡蟹江町 | 1964年12月10日 |
E10 | 佐古木 | さこぎ | 1.6km | 13.7km | 弥富市 | 1938年6月26日 |
E11 | 近鉄弥富 | きんてつやとみ | 2.4km | 16.1km | 弥富市 | 1938年6月26日 |
E12 | 近鉄長島 | きんてつながしま | 3.4km | 19.5km | 桑名市 | 1938年6月26日 |
E13 | 桑名 | くわな | 4.2km | 23.7km | 桑名市 | 1929年1月30日 |
E14 | 益生 | ますお | 1.1km | 24.8km | 桑名市 | 1929年1月30日 |
E15 | 伊勢朝日 | いせあさひ | 2.6km | 27.4km | 三重郡朝日町 | 1929年1月30日 |
E16 | 川越富洲原 | かわごえとみすはら | 2.6km | 30km | 三重郡川越町 | 1929年1月30日 |
E17 | 近鉄富田 | きんてつとみた | 1.6km | 31.6km | 四日市市 | 1929年1月30日 |
E18 | 霞ヶ浦 | かすみがうら | 1.9km | 33.5km | 四日市市 | 1929年1月30日 |
E19 | 阿倉川 | あくらがわ | 1.1km | 34.6km | 四日市市 | 1929年1月30日 |
E20 | 川原町 | かわらまち | 1.1km | 35.7km | 四日市市 | 1929年1月30日 |
E21 | 近鉄四日市 | きんてつよっかいち | 1.2km | 36.9km | 四日市市 | 1913年5月16日 |
E22 | 新正 | しんしょう | 1.2km | 38.1km | 四日市市 | 1975年7月20日 |
E23 | 海山道 | みやまど | 1.5km | 39.6km | 四日市市 | 1919年10月25日 |
E24 | 塩浜 | しおはま | 1.2km | 40.8km | 四日市市 | 1919年10月25日 |
E25 | 北楠 | きたくす | 1.8km | 42.6km | 四日市市 | 1920年4月1日 |
E26 | 楠 | くす | 1.6km | 44.2km | 四日市市 | 1917年12月22日 |
E27 | 長太ノ浦 | なごのうら | 1.4km | 45.6km | 鈴鹿市 | 1926年9月11日 |
E28 | 箕田 | みだ | 1.4km | 47km | 鈴鹿市 | 1917年12月22日 |
E29 | 伊勢若松 | いせわかまつ | 1.3km | 48.3km | 鈴鹿市 | 1917年12月22日 |
E30 | 千代崎 | ちよさき | 1.8km | 50.1km | 鈴鹿市 | 1916年1月12日 |
E31 | 白子 | しろこ | 2.8km | 52.9km | 鈴鹿市 | 1915年9月10日 |
E32 | 鼓ヶ浦 | つづみがうら | 1.2km | 54.1km | 鈴鹿市 | 1915年9月10日 |
E33 | 磯山 | いそやま | 1.9km | 56km | 鈴鹿市 | 1915年9月10日 |
E34 | 千里 | ちさと | 1.9km | 57.9km | 津市 | 1917年1月1日 |
E35 | 豊津上野 | とよつうえの | 1.9km | 59.8km | 津市 | 1915年9月10日 |
E36 | 白塚 | しらつか | 1.9km | 61.7km | 津市 | 1944年5月8日 |
E37 | 高田本山 | たかだほんざん | 2.4km | 64.1km | 津市 | 1915年9月10日 |
E38 | 江戸橋 | えどばし | 1.2km | 65.3km | 津市 | 1917年1月1日 |
E39 | 津 | つ | 1.2km | 66.5km | 津市 | 1932年4月3日 |
E40 | 津新町 | つしんまち | 2.3km | 68.8km | 津市 | 1931年7月4日 |
E41 | 南が丘 | みなみがおか | 2.7km | 71.5km | 津市 | 1989年4月28日 |
E42 | 久居 | ひさい | 2.5km | 74km | 津市 | 1930年5月18日 |
E43 | 桃園 | ももぞの | 1.5km | 75.5km | 津市 | 1930年5月18日 |
E61 | 伊勢中川 | いせなかがわ | 3.3km | 78.8km | 松阪市 | 1930年5月18日 |
3.列車種別
駅名 | 特 急 | 急 行 | 準 急 | 普 通 |
---|---|---|---|---|
近鉄名古屋 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
米野 | ○ | |||
黄金 | ○ | |||
烏森 | ○ | |||
近鉄八田 | ○ | |||
伏屋 | ○ | |||
戸田 | ○ | |||
近鉄蟹江 | ○ | ○ | ○ | |
富吉 | ◎ | ◎ | ||
佐古木 | ○ | ○ | ||
近鉄弥富 | ○ | ○ | ○ | |
近鉄長島 | ○ | ○ | ||
桑名 | ▲ | ○ | ○ | ◎ |
益生 | ○ | ○ | ||
伊勢朝日 | ○ | ○ | ||
富洲原 | ○ | ○ | ||
近鉄富田 | ○ | ○ | ○ | |
霞ヶ浦 | ○ | ○ | ||
阿倉川 | ○ | ○ | ||
川原町 | ○ | ○ | ||
近鉄四日市 | ▲ | ◎ | ◎ | ◎ |
新正 | ○ | |||
海山道 | ○ | |||
塩浜 | ○ | ◎ | ||
北楠 | ○ | |||
楠 | ○ | |||
長太ノ浦 | ○ | |||
箕田 | ○ | |||
伊勢若松 | ○ | ○ | ||
千代崎 | ○ | |||
白子 | ▲ | ○ | ◎ | |
鼓ヶ浦 | ○ | |||
磯山 | ○ | |||
千里 | ○ | |||
豊津上野 | ○ | |||
白塚 | ◎ | |||
高田本山 | ○ | |||
江戸橋 | ○ | ○ | ||
津 | ◎ | ○ | ○ | |
津新町 | ◎ | ◎ | ||
南が丘 | ○ | |||
久居 | ▲ | ○ | ○ | |
桃園 | ○ | |||
伊勢中川 | ▲ | ◎ | ◎ |
4.歴史
近鉄名古屋線は1915年(大正4年)9月10日に伊勢鉄道として白子~一身田町(現在の高田本山)間を狭軌で開業した。1916年(大正5年)1月9日に千代崎~白子間が開業した。1917年(大正6年)1月1日に一身田町~江戸橋~津市(後の部田)間が開業した。同時に玉垣口駅・千里駅が開業した。同年12月22日に楠~千代崎間が開業した。
1918年(大正7年)11月1日に一身田町駅を高田本山駅に改称した。1919年(大正8年)10月25日に海山道~楠間が開業した。1920年(大正9年)4月1日に北楠駅が開業した。1921年(大正10年)10月に千里駅が廃止された。同年11月8日に高田本山~江戸橋間の三軒家駅が廃止された。1922年(大正11年)3月1日に新四日市~海山道間が開業した。同年10月1日に新四日市駅を四日市駅に、子安観音駅を鼓ヶ浦駅に改称した。
1924年(大正13年)4月3日に (旧)津市駅を部田駅に改称した。部田~津市(後の津新地)間が開業した。1925年(大正14年)12月16日に津市駅を津新地駅に改称した。1926年(大正15年)9月12日に伊勢鉄道が伊勢電気鉄道に社名を変更した。同年12月16日に千代崎~白子間の玉垣口駅、塩浜~楠間の北楠駅が廃止された。1926年(昭和元年)12月26日に四日市~津新地間が電化、電車運転を開始した。以後の開業区間は開業当初から電化路線となった。1928年(昭和3年)10月21日に楠~箕田間の長太駅が廃止された。
1929年(昭和4年)1月30日に桑名~四日市間が開業。同区間は諏訪~四日市間を除き複線で開業した。同年7月5日に(臨)霞ヶ浦駅が開業した。10月28日に羽津駅が開業した。1930年(昭和5年)に西桑名駅を益生駅に改称した。同年5月18日に参宮急行電鉄津線参急中川(現在の伊勢中川)~久居間が開業した。12月25日に桑名~江戸橋~大神宮前間が全通した。1931年(昭和6年)に霞ヶ浦駅が常設駅となった。同年7月4日に参宮急行電鉄津線久居~津新町間が開業した。8月19日に伊勢電気鉄道塩浜~楠間が複線化された。
1932年(昭和7年)4月3日に参宮急行電鉄津線津新町~津間が開業した。1934年(昭和9年)6月30日に北楠駅が再開業した。1936年(昭和11年)9月15日に参宮急行電鉄が伊勢電気鉄道を合併し、桑名~江戸橋~大神宮前間が名古屋伊勢本線となった。1937年(昭和12年)12月20日に白崎分岐(信号場、新設)~白子~ 鼓ヶ浦間、上磯分岐(信号場、新設)~伊勢上野間、豊津浦~逆川分岐(信号場、新設)間を複線化した。
1938年(昭和13年)4月13日に諏訪~四日市間、楠~楠箕分岐(信号場、新設)間が複線化された。同年6月20日に参宮急行電鉄津線 津~江戸橋間が開業した。伊勢線に江戸橋駅で接続。同年6月26日に関西急行電鉄が関急名古屋駅(現在の近鉄名古屋駅)~桑名間を開業させた。関西本線の旧橋梁を流用したことから、木曽川分岐(信号場)~桑名間は単線、他は複線となった。同年12月7日に参宮急行電鉄江戸橋~参急中川間を標準軌から狭軌に改軌した。
1940年(昭和15年)1月1日に参宮急行電鉄が関西急行電鉄を合併。関急名古屋駅を参急名古屋駅に、関急八田駅を参急八田駅に、関急蟹江駅を参急蟹江駅に、関急弥富駅を参急弥富駅に、関急長島駅を参急長島駅に改称した。1941年(昭和16年)3月15日に大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併し、関西急行鉄道に改称した。名古屋伊勢本線関急名古屋~江戸橋間、津線江戸橋~関急中川間が名古屋線、名古屋伊勢本線江戸橋~新松阪~大神宮前間が伊勢線となった。参急名古屋駅を関急名古屋駅に、参急八田駅を関急八田駅に、参急蟹江駅を関急蟹江駅に、参急弥富駅を関急弥富駅に、参急長島駅を関急長島駅に、西富田駅を関急富田駅に、参急中川駅を伊勢中川駅に改称した。同年8月18日に海山道~塩浜間が複線化された。
1943年(昭和18年)3月24日に伊勢上野~豊津浦間が複線化された。同年7月1日に長太ノ浦駅が開業、千里駅が再開業した。千里~逆川間の豊津浦駅・伊勢上野駅を統合し豊津上野駅が開業した。同年8月21日に楠箕分岐~箕田~伊勢若松間、久居~雲出川分岐間が複線化された。楠箕分岐信号場が廃止され、雲出川分岐信号場が開設された。10月22日に霞ヶ浦駅が廃止され、羽津駅が移転した。11月25日に伊勢若松~白崎分岐間が複線化され、白崎分岐信号場が廃止された。
1944年(昭和19年)3月13日に鼓ヶ浦~上磯分岐間が複線化され、上磯分岐信号場が廃止された。同年5月8日に豊津上野~高田本山間の逆川駅が廃止、同駅間に白塚駅が開業した。
1944年(昭和19年)6月1日に関西急行鉄道が南海鉄道と合併し、近畿日本鉄道が設立された。関急名古屋駅を近畿日本名古屋駅に、関急八田駅を近畿日本八田駅に、関急蟹江駅を近畿日本蟹江駅に、関急弥富駅を近畿日本弥富駅に、関急長島駅を近畿日本長島駅に、関急富田駅を近畿日本富田駅に改称した。
1945年(昭和20年)6月1日に黄金駅・町屋駅・西町駅が休止となった。同年7月24日に太平洋戦争下の空襲により、揖斐・長良川橋梁が爆撃され不通に。関西本線を代替線として用いるため、連絡線を設けた上で同線を一時的に電化した。1946年(昭和21年)5月1日に揖斐・長良川橋梁が復旧した。6月17日に津新町~久居間に二重池信号場を開設。6月27日に二重池信号場~久居間が複線化された。同年7月13日に富洲原駅(現在の川越富洲原駅) ~伊勢朝日間の川越駅を廃止。富洲原駅を移転した。
1947年(昭和22年)3月1日に休止していた黄金駅の営業を再開した。3月14日に休止していた川原町~諏訪間の西町駅を廃止した。同年10月8日に大阪~名古屋間の特急を運転開始した。1948年(昭和23年)7月21日に揖斐川分岐~播磨川分岐間を複線化した。同年9月1日に近畿日本長島~桑名間の揖斐川駅を休止した。
1950年(昭和25年)6月5日に羽津駅を霞ヶ浦駅に改称した。同年8月4日に名古屋鉄道との団体臨時列車相互直通運転を実施(1952年9月30日まで)。1952年(昭和27年)この年までに休止していた伊勢朝日~益生間の町屋駅を廃止した。同年10月31日に鹿化川分岐(信号場、新設)~海山道間0.1kmの短絡工事が完成、同区間を複線化した。1953年(昭和28年)9月15日に津新町~二重池信号場間が複線化され、二重池信号場が廃止された。
1955年(昭和30年)7月15日に逆川分岐~高田本山~江戸橋間の経路変更・複線化が完成し、営業距離が0.5km短縮された。逆川分岐信号場は廃止された。1956年(昭和31年)9月23日に川原町~諏訪~四日市(国鉄四日市駅の前) ~鹿化川分岐間を、川原町~近畿日本四日市~鹿化川分岐間の新線に切り替えた。営業距離が1.1km短縮され、鹿化川分岐信号場は廃止された。
1959年(昭和34年)9月19日に揖斐・長良川橋梁架け替えられた。近畿日本長島~揖斐川分岐間を複線化し、揖斐川分岐信号場を廃止した。9月26日に木曽川橋梁が架け替えられた。木曽川分岐~近畿日本長島間を複線化し、木曽川分岐信号場が廃止された。同日、伊勢湾台風により全線が不通になった。同年9月28日に近畿日本四日市駅 – 津新町駅間が復旧した。9月29日に近畿日本名古屋~近畿日本八田間が復旧。9月30日に近畿日本八田~伏屋間、富洲原~近畿日本四日市間、津新町~伊勢中川間が復旧した。10月1日に桑名~富洲原間が復旧。10月15日に伏屋~近畿日本蟹江間が復旧。11月8日に近畿日本長島~桑名間が復旧。11月19日から標準軌化本工事が開始された。久居~伊勢中川間を標準軌に改軌した。11月20日に江戸橋~久居間、11月21日に豊津上野~江戸橋間、11月22日に白子駅 – 豊津上野駅間、11月23日に塩浜~白子間、11月24日に近畿日本四日市~塩浜間、11月25日に富洲原~近畿日本四日市間、11月26日に近畿日本長島~富洲原間を標準軌に改軌し、播磨川分岐~桑名間を複線化し、播磨川分岐信号所を廃止した。11月27日に近畿日本名古屋~近畿日本蟹江間が標準軌に改軌されると同時に、近畿日本蟹江~近畿日本長島間が標準軌で開通し、全線復旧・標準軌化が完成した。
1959年(昭和34年)12月12日に名阪特急が直通運転を開始。大阪線のほか、山田線とも直通を開始し、養老線と伊勢線との直通を廃止した。1960年(昭和35年)1月20日に近畿日本名古屋~上本町(現在の大阪上本町)間の直通急行を伊勢中川駅経由で運転開始。1961年(昭和36年)3月29日に中川短絡線が開通。名古屋線・大阪線直通特急列車の伊勢中川駅でのスイッチバック運転を解消した。8月8日に津~津新町間が複線化された。
1964年(昭和39年)3月10日に江戸橋~津間が複線化された。3月23日に同年3月1日に改軌された湯の山線(当時は三重電気鉄道の路線)と直通運転開始(当初は準急が直通、1965年7月15日より特急も直通)。同年12月10日に富吉駅が開業した。1966年(昭和41年)から1600系の改良増備車である1800系の運用開始。1967年(昭和42年)から1800系の改良増備車である1810系の運用開始。
1968年(昭和43年)3月1日から自動列車停止装置 (ATS) の使用を開始した。1969年(昭和44年)5月15日に休止していた近畿日本長島~桑名間の揖斐川駅が廃止された。1970年(昭和45年)3月1日に近畿日本名古屋駅を近鉄名古屋駅に、近畿日本八田駅を近鉄八田駅に、近畿日本蟹江駅を近鉄蟹江駅に、近畿日本弥富駅を近鉄弥富駅に、近畿日本長島駅を近鉄長島駅に、近畿日本富田駅を近鉄富田駅に、近畿日本四日市駅を近鉄四日市駅に改称。
1972年(昭和47年)7月16日に雲出川分岐~伊勢中川間の複線化が完成し、全線複線化完成。雲出川分岐信号場が廃止された。同年新製冷房車の片側4扉固定クロスシート車2610系および片側4扉ロングシート車初代1200系1201F(後の1000系1002F)、旧型機器流用でラインデリア搭載の片側4扉ロングシート車1000系の運用開始。1973年(昭和48年)10月11日に近鉄四日市駅付近1.7kmが高架化された。1975年(昭和50年)7月20日に新正駅が開業した。
1976年(昭和51年)3月18日ダイヤ変更で、急行の停車駅に近鉄弥富を追加。朝・夜間に1往復運転されていた近鉄名古屋~上本町間の直通急行が廃止された。1978年(昭和53年)に片側4扉ロングシートの新製冷房車2000系の運用開始。1979年(昭和54年)3月15日ダイヤ変更で、名伊乙特急の一部停車駅に久居を追加(朝間は名古屋方面、夜間は伊勢・賢島方面のみ)。1982年(昭和57年)に界磁チョッパ制御車両1200系(現・1201系)の運用開始。
1983年(昭和58年)3月18日に準急の運転体系を見直し、通過駅の多い準急を廃止し、新たな準急を近鉄名古屋~近鉄四日市間に設定。近鉄名古屋~宇治山田間直通の普通列車を(時刻表上)廃止(伊勢中川で列車番号変更の上で継続運転する列車は存続)。1984年(昭和59年)11月28日に旧型車全廃により通勤車の最高速度を110km/hに向上した。1988年(昭和63年)
3月18日ダイヤ変更で、21000系(アーバンライナー)の営業運転開始、特急の120km/h運転開始。
1989年(平成元年)4月28日に南が丘駅が開業した。1990年(平成2年)3月15日ダイヤ変更で名阪甲特急の一部列車の停車駅に津を追加した。1992年(平成4年)3月19日から22000系 (ACE) の営業運転開始。1994年(平成6年)3月15日ダイヤ変更で、23000系(伊勢志摩ライナー)の営業運転開始。1996年(平成8年)2月から2610系2621Fを改造したL/Cカー試作編成の試験運用開始。同年3月15日ダイヤ変更で、名伊特急の運行体制見直し(一部列車の臨時列車格下げなど)が行われた。
1998年(平成10年)から新造L/Cカー(5800系)の営業運転開始(1997年から1998年にかけて2610系2626F・2627Fおよび2800系2811F・2813F・2815Fの各編成もL/Cカーに改造)。同年3月17日ダイヤ変更で、湯の山線直通特急の廃止された。2000年(平成12年)3月15日ダイヤ変更で、近鉄名古屋~近鉄四日市間の準急・近鉄名古屋~富吉間の普通を毎時各4本から3本に削減された。
2001年(平成13年)2月1日に伊勢中川駅・近鉄四日市駅・桑名駅における「途中下車指定駅」の制度が廃止された。同年3月22日ダイヤ変更で、日中の津新町折り返しの急行を伊勢中川まで延長。名古屋線全線で急行が毎時3本となった。2002年(平成14年)3月20日ダイヤ変更で、急行の停車駅に近鉄蟹江を追加。これに伴って準急の本数を削減した。2003年(平成15年)3月6日ダイヤ変更で、名伊甲特急の停車駅に津を追加した。
2004年(平成16年)3月18日ダイヤ変更で、白塚~伊勢中川間の一部の普通でワンマン運転を開始した。2005年(平成17年)5月21日に黄金~伏屋間高架化が完成した。2007年(平成19年)4月1日から各駅でICカードPiTaPa・ICOCAの取り扱いを開始した。2008年(平成20年)6月14日から近鉄名古屋~近鉄八田間で車上速度パターン照査式ATS (ATS-SP) 使用開始した。
2009年(平成21年)3月20日ダイヤ変更で、富洲原駅を川越富洲原駅に改称した。2010年(平成22年)4月1日から近鉄名古屋~伊勢中川間の全線で名古屋列車運行管理システム「KRONOS」(クロノス)の運用を開始した。2012年(平成24年)3月20日ダイヤ変更で、名阪甲特急の全列車の停車駅に津を追加した。これにより事実上名阪ノンストップ特急の運転が終了した。2013年(平成25年)3月21日ダイヤ変更で観光特急50000系(しまかぜ)の営業運転開始。同年3月23日に各駅でICカードTOICA・manacaなどの取り扱いを開始した。
2015年(平成27年)11月7日に伏屋駅付近の下り線高架切り替え。2016年(平成28年)5月8日に川原町駅の高架化が完成。2017年(平成29年)9月23日に伏屋駅付近の上り線高架切り替えが完了し上下線が高架化された。2018年(平成30年)3月17日ダイヤ変更で、急行の停車駅に南が丘・桃園を追加した。2020年(令和2年)3月14日ダイヤ変更で、名阪特急で80000系(ひのとり)が営業運転を開始。
5.路線ガイド
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