1.概要
近鉄1201系は1982年に登場した2両編成の界磁チョッパ車。名古屋線系統の2250系置き換えのため、1983年までに2両編成10本20両が製造された。名古屋寄りからク1301形 (Tc) – モ1201形 (Mc) で2両編成を組成する。電算記号はRC (0番台) 。2023年10月現在、2両編成10本全てが明星検車区に配置されている。
会社名 | 近畿日本鉄道 |
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形式 | 1200系 |
使用線区 | 近鉄名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線 |
製造メーカー | 近畿車輌 |
制御方式 | 界磁チョッパ制御 1C4M |
主電動機 | 複巻電動機定格160kW |
ブレーキ | 電磁直通ブレーキHSC-R |
台車 | KD-88A・KD-88・KD-66C |
最高速度 | 110km/h |
加速度 | 2.5km/h/s |
減速度(通常) | 4km/h/s |
減速度(非常) | 4.5km/h/s |
製造初年 | 1982年 |
電気方式 | 直流1500V |
軌間 | 1435mm |
保安装置 | ATS |
座席定員 | 54(145) |
扉枚数/座席形状 | 4扉ロングシート |
車体 | 21m級鋼製 |
所属 | 明星検車区 |
編成 | 2両 |
既存両数 | 20両(2019年4月現在) |
2.車体
車体と車内設備は1400系に準じているが、1205F以降は製作当初から側面に方向幕を設置した。1983年製造の1207F以降は車内内装材のデザインが変更されている。
3.主要機器
1C4M制御の三菱電機製界磁チョッパ制御装置を採用している。回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキと抑速回生ブレーキを備え、主電動機は1400系のMB-3270Aを1C4M用に仕様変更したMB-3277ACを搭載する。集電装置はMc車に2基搭載された。台車は1400系と同一設計のKD-88であるが、1982年製の1202F – 1206Fのク1300形には廃車となった2250系のKD-78A形台車が流用されている。
4.改造
【車体更新】
2000年から2003年にかけて1400系と同様の車体更新が行われ、車体連結部の転落防止幌設置、1209F・1210Fは車内連結側に車椅子スペースが整備された。
【ワンマン対応改造】
車体更新と並行してワンマン運転対応改造が行われ、客室内運転席側の座席を撤去の上、新たに運賃箱と運賃表示器を設置した。
1201系編成表 | 20両 | 2両編成 |
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電算記号 | ←名古屋 | 伊勢中川→ |
ク1301Tc | モ1201Mcp | |
RC1 | 1301 | 1201 |
RC2 | 1302 | 1202 |
RC3 | 1303 | 1203 |
RC4 | 1304 | 1204 |
RC5 | 1305 | 1205 |
RC6 | 1306 | 1206 |
RC7 | 1307 | 1207 |
RC8 | 1308 | 1208 |
RC9 | 1309 | 1209 |
RC10 | 1310 | 1210 |
- 1301F
- 1302F
- 1303F
- 1304F
- 1305F
- 1306F
- 1307F
- 1308F
- 1309F
- 1310F