京阪本線平日朝ラッシュ時には寝屋川信号所〜天満橋間の複々線を活用して多数の列車が運転されている。京橋着7時30分から8時30分の間に35本が運転されている。以前は40本以上運転されている時もあったが、京橋駅配線変更、利用者数減少などにより運転本数は減っている。淀屋橋方面へ23本、中之島方面へは12本が運転されている。本線淀屋橋方面へは緩行線である外側B線がスルー構造、中之島線へは急行線である内側A線がスルー構造となっている。このため、データイムの優等列車は全て淀屋橋発着となったが、朝ラッシュ時に関しては列車の捌きの関係もあり、中之島線へは優等列車が中心に乗り入れる。ピーク時間帯の普通中之島行きは2本しか運転されない。
平日朝ラッシュ時に運転される列車は、特急、通勤快速急行、通勤準急、区間急行、普通で、下り急行の運転はない。また、ラッシュ時終盤を除いて下り準急の運転もない。通勤を冠する列車は守口市を通過する。それ以外は通常の種別と同じ停車駅となる。特急と通勤快速急行は8両編成、それ以外は7両もしくは8両で運転される。
特急は全て出町柳発淀屋橋行きで、全て8両編成で運転される。京橋着7時30分〜8時30分のピーク時間帯に5本が運転されている。停車駅は出町柳から三条、祇園四条、七条、丹波橋、中書島、樟葉、枚方市、京橋、天満橋、北浜、淀屋橋。以前はラッシュ時だけ停車する駅があったが、2003年9月改正で現停車駅に変更されてからは、終日同じ停車駅で運転されている。ピーク時間帯では京橋着7時37分の特急以外は、全て3扉車で運転されている。2扉の8000系も混雑対応のため、車端部ロングシート化などが行われているが、やはりピーク時間帯の使用は厳しいのか、避けられている。3扉でも転換クロスシートを装備した3000系を使用する列車も1〜2本あるが、その他はロングシート車で運転される。出町柳〜淀屋橋間の所要時間は60〜65分で、データイムの58分より2〜7分遅い。始発の特急から出町柳発8時55分(淀屋橋着9時52分)の特急まで、出町柳方最後部の車両は女性専用車両となる。
通勤快速急行はピーク時間帯に4本が運転されている。出町柳・三条〜中之島間の運転で、3扉車8両編成で運転される。京橋着8時22分の列車が3000系を使用するが、それ以外はロングシート車となっている。出町柳発が2本、三条発が2本運転。停車駅は出町柳から三条、祇園四条、七条、丹波橋、中書島、樟葉、枚方市、香里園、寝屋川市、京橋、天満橋、なにわ橋、大江橋、渡辺橋、中之島。出町柳〜中之島間は66〜69分かかる。特急の間を埋める形で、5〜6分の続行で運転されている。停車駅は通勤快速急行の方が多いが、特急とはほぼ並行ダイヤでの運転となる。
通勤準急は京橋着7時30分〜8時30分の間に13本が運転されている。淀屋橋行きが9本、中之島行きが4本運転。出町柳発は7両編成、樟葉、枚方市発は7両編成を中心に8両編成の運転もある。出町柳から4本、樟葉から6本、枚方市3本が運転。停車駅は出町柳から萱島までの各駅、京橋、天満橋以遠の各駅。通勤準急は特急、通勤快速急行を補完し、萱島までは各駅停車の役割を果たすため、混雑が激しい。全列車が8両編成化されると混雑も緩和されるだろうが、ホーム延伸などの費用がかかり、得策とは言えない。
区間急行は萱島始発で運転され、淀屋橋、中之島へそれぞれ3本ずつ運転されている。中之島行きのうち1本は、8000系を使用する。朝ラッシュ時の特急は3扉車が主体のため、8000系は区間急行や普通に運用される。中之島線に8000系が入線するのは、平日朝ラッシュ時の区間急行と普通の運用のみとなっている。
停車駅は萱島から守口市までの各駅、京橋、天満橋以遠の各駅。萱島から守口市まで緩行線であるB線を走り、守口市から急行線であるA線を走るのが通常だが、ピーク時間帯の淀屋橋行き3本は守口市からも緩行線を走り続ける。途中普通を追い抜くことはできないので、守口市から京橋まではノロノロ運転となる。急行線の線路容量の都合と淀屋橋までは緩行線がスルー構造になっていることもあり、このようなイレギュラーな処置が取られている。緩行線を通過運転するのはこの区間急行と回送のみとなっている。
普通は出町柳、萱島から淀屋橋、中之島へ運転されている。出町柳から2本、萱島から4本が運転。淀屋橋へ3本、中之島へ3本が運転されている。通勤準急が萱島以東で各駅停車の役割を果たすため、萱島以東の普通の運転は少ない。普通も8000系を使用する列車があり、中之島に乗り入れる。この時間帯は守口市に停まる優等は区間急行のみとなるため、同駅での緩急接続はない。