阪神武庫川線ガイド【カラフルな5500系が活躍しイメージが一新された】

5513F

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1.概要

会社名 阪神電気鉄道
路線名 武庫川線
区間 武庫川~武庫川団地前
営業キロ 1.7km
駅数 4駅
平均駅間距離 0.57km
所要時分 5分
表定速度 20.4km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流電化
線路 単線
保安方式 ATS
最高速度 45km/h
最大編成両数 2両

阪神武庫川線は本線の武庫川と武庫川団地を結ぶ1.7キロのミニ路線である。本線と同じく軌間1435㎜、直流1500Vで全線単線となっている。途中東鳴尾、洲先の2駅がある。電車は終日7801型2両編成で運行されており、ワンマン運転が行われている。武庫川線の乗降客は武庫川は言うに及ばず、武庫川団地からの乗降が圧倒的に多い。逆に東鳴尾、洲崎は乗降客が少ない。

7968F

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駅№ 駅名 距離 所在地 開業年月日 普通
HS12 武庫川 0km 兵庫県尼崎市 1905年4月12日
HS53 東鳴尾 0.7km 西宮市 1943年11月21日
HS52 洲先 1.1km 西宮市 1943年11月21日
HS51 武庫川団地 1.7km 西宮市 1984年4月3日

2.歴史

阪神武庫川線は1943年(昭和18年)11月21日に武庫川~洲先間が開業した。1944年(昭和19年)8月17日に武庫大橋~武庫川間が開業し国道線と接続するようになった。同年11月15日に国鉄東海道本線の西ノ宮~洲先間の貨物線が開業した。1945年(昭和20年)6月9日に空襲により洲先駅が被災した。同年8月23日に武庫大橋~洲先間の電車運転を停止した。

1946年(昭和21年)1月6日に武庫大橋~洲先間の旅客営業を休止した。1948年(昭和23年)10月10日に武庫川~洲先間の旅客営業を再開した。1958年(昭和33年)7月1日に西ノ宮~洲先間の貨物線休止した。1966年(昭和41年)1月20日に営業キロを1.7キロメートルから1.1キロメートルに変更した。1967年(昭和42年)11月12日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。1970年(昭和45年)11月5日に西ノ宮~洲先間の貨物線を廃止した。1978年(昭和53年)12月27日に全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更した。

1984年(昭和59年)3月18日にATSが設置された。同年4月3日に洲先~武庫川団地前間が延伸開業。同時に、武庫川駅構内に中間改札を設置して改札外連絡を廃止した。東鳴尾駅と洲先駅のホームを改築、東鳴尾駅には交換設備を新設した。列車増発と輸送力増強が行われ、単行から2両編成へ変更され、昼間30分間隔を20分間隔へ変更した。1985年(昭和60年)4月13日に休止中の武庫大橋~武庫川間を廃止した。

1995年(平成7年)1月17日に阪神・淡路大震災で不通となった。同年1月26日に全線で運行を再開した。2000年(平成12年)10月1日に全列車ワンマン化された。行先板廃止、専用字幕使用開始。2014年(平成26年)4月1日に全駅に駅ナンバリングを導入された。2016年(平成28年)3月19日ダイヤ改正で終電を約20分繰り下げた。2020年(令和2年)6月2日に7861形、7890形の営業運転を終了し、翌6月3日から5500系電車が営業運転を開始した。

3.路線ガイド

武庫川線の武庫川は武庫川の西宮側に沿ってあり、本線とは神戸方の一番端の方と交差するかたちになっている。ホーム1面2線で本線との間には中間改札がある。武庫川駅から先も北の方へ線路が続いていて引き上げ線になっている。この引き上げ線と本線への短絡線が繋がっている。武庫川線電車はここで折り返して入出庫を行う。短絡線は武庫川信号所で上り本線と接続している。なお以前は武庫川から国鉄(現在のJR)甲子園口まで線路が延びていた。戦前、戦後間もない頃は国鉄西ノ宮から貨物列車が運転されていた。このため、武庫川大橋〜洲先間は狭軌、標準軌併用の三線軌条になっていた。

武庫川を出ると単線で進み、阪神高速神戸線と国道43号線の下をくぐると1面2線で行き違いが可能な東鳴尾となる。さらに武庫川沿いに走り1面1線の洲先となる。かつては同駅が終点だったが、1984年の武庫川団地への延伸により中間駅となった。終点の武庫川団地は1面1線の小さな駅で、周辺に団地があるわけではなく、少しはなれたところに浜甲子園団地などがあるだけである。阪神タイガースの2軍が使用している鳴尾浜球場は武庫川団地駅から約1キロのところにある。


  

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