神鉄有馬線、三田線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2022年3月12日改正】

2007F特快速新開地

1．概要

神鉄有馬線上り平日朝ラッシュ時ダイヤは、谷上発6時台に準急2本、普通2本が運転されている。同7時台には特快速2本、急行3本、準急3本、普通3本が運転されている。8時台は急行1本、準急2本、普通2本が運転されている。鈴蘭台からはこれに加えて粟生線電車が運転されるため運転本数が多くなる。
有馬線は谷上での北神線連絡需要が高まっており、北神急行の神戸市営化により、運賃が値下げされてその傾向がさらに高まっている。このため、三宮方面へは谷上での乗り換えが主流となり、新開地方面への需要は減少している。特快速や急行を設定して、新開地方面への速達性を高めてはいるが、通過駅があっても如何せん走行速度が低いため効果は小さい。谷上での北神線との連絡強化は今後も続けるとしても、新開地方面への利用促進も大きな課題となる。

2.2022年3月12日ダイヤ改正

2022年3月12日ダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に減便が行われた。有馬口〜新開地、岡場〜新開地、志染〜新開地で上り各1本が減便された。
下りは新開地〜鈴蘭台間3本、新開地〜岡場間1本、新開地〜西鈴蘭台間1本、鈴蘭台〜有馬口間1本が減便された。
三田線、有馬線上り急行2本を準急と普通に変更。特快速1本を急行に変更した。下りでは急行1本を準急に変更した。
粟生線上り粟生発の急行2本と小野発の急行1本を準急に置き換えた。これにより粟生線の急行は消滅した。

3015F特快速新開地

3．特快速

特快速は三田～新開地間の運転で、かつては特急として運転されていたこともあったが、停車駅見直しなどにより特快速という種別になった。急行よりも上位種別で停車駅は少ない。三田から岡場までの各駅と谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川に停車する。2020年3月14日ダイヤ改正で1本増発されて3本が運転されるようになったが、2022年3月12日ダイヤ改正で1本削減されて2本の運転となった。三田発6時31分の列車が急行に置き換えられた。

特快速は三田発6時47分、7時02分と早い時間帯に設定されている。特快速の所要時間は最速で三田～新開地間55～56分となっている。特快速を置き換えた急行は三田～新開地間を55分で走るため特快速と急行の所要時間差はほとんどないに等しい。急行は三田から唐櫃台まで各駅に停車し、大池、花山にも停車するので、特快速より4駅停車駅が多い。神鉄有馬線には待避設備が岡場、有馬口にしかないため、特快速は停車駅が少なくても思うように走れていない。有馬線の現状から考えると三田、岡場方面から谷上経由で北神線への乗り換え需要がメインで、谷上からは山の街、北鈴蘭台など乗降が多い駅から湊川、新開地方面への速達性を持たせた列車となっている。役割的には特快速も急行も似たようなもので、速達化したくても現状の設備では思い切った速達化もできないので、今後も急行との兼ね合いで本数の増減が発生するものと思われる。

5013F急行新開地

4．急行

急行は三田～新開地間の運転が基本で、2020年3月14日ダイヤ改正で道場南口始発の急行が新設された。急行の停車駅は三田から唐櫃台までの各駅と大池、花山、谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川となっている。急行は新開地着7時台に2本、同8時台に2本が運転されている。7時台は特快速の運転があるため急行の本数は少なくなっている。

5001F準急新開地

5．準急

準急は三田～新開地間の運転を基本に、道場南口、岡場、有馬温泉始発の電車が運転されている。停車駅は鈴蘭台までの各駅、長田、湊川で、鵯越、丸山を通過するのみとなっており、鈴蘭台までは普通の役割を果たしている。新開地着7時台に1本、同8時台に3本が運転されている。7時台の1本は岡場始発で運転されている。8時台の列車は3本のうち1本が道場南口始発となっている。有馬温泉始発の電車は2020年3月14日ダイヤ改正で、道場南口始発だったものを有馬温泉始発に変更している。他の2本は三田始発で運転されている。

2003F普通新開地

6．普通

普通は準急が運転されているため運転本数は少なく、新開地着7時台に4本、同8時台に3本が運転されている。7時台の3本は有馬温泉始発で、急行から置き換わった三田始発の電車が1本運転されている。8時台の普通は岡場始発1本が廃止され有馬温泉始発が3本運転されている。